防鳥ネットの無いブルーベリー農園の鳥の様子~その4 その他のいろいろな鳥編~vol688

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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ブルーベリー栽培では防鳥ネットを使用することが多いと思います。

私が以前、働いていた農業法人でも防鳥ネット使用していました。

鳥の被害には、警戒音を用いた装置であったり、猛禽類に似せたカイトのようなものなどなど・・・本当いろいろな対策が検討されてきています。

それでも防鳥ネットは依然として、最も効果的な対策だと思います。

一方で、防鳥ネットは、面積が多いと、資材の費用がかさんだり、ネットの展開や収納多くの労力が負担となることがデメリットです。

実は、ブルーベリーの森あづみのは「防鳥ネットのない」ブルーベリー農園です。

2021年に開園し、収穫を始めて以来、メインとなる圃場は、基本的に防鳥ネット無しで運営してきています。

「防鳥ネットのない」ブルーベリー農園における考え方や鳥の状況、対策などについて、書いてみました。

少し長くなるので、鳥の種類別に記事をわけて、解説していきたいと思います。

ブルーベリーの森あづみのでは、「スズメ」「ヒヨドリ」「カラス」の被害があります。

これらについては、紹介いたしましたので、、

今回は、「その他の鳥編」です。

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ムクドリ

今のところブルーベリーに被害なし

今のところ、うちのブルーベリー農園では、ハイブッシュ系、ラビットアイ系を含めてムクドリの被害事例がありません。

いないというわけではなく、乗用草刈り機で草刈りをしていると、後から数匹ついてきて、飛び出て来る虫などを食べています。

ハーブ園で耕運機をかけているときも、ついてきたりします。

雑食の鳥なので、普通に果実も食べます。

ブルーベリーの実に気が付いていないということは、考えられないと思います。

環境要因か、季節的要因か、何かでエサとしての優先順位が低いのかもしれません。

ブルーベリーがムクドリの被害にあるという話も聞いたことがありますが、

趣味でブルーベリーを育てていた頃から、ムクドリがブルーベリーにきた経験が無かったので、今のところ、よくわからないというのが正直なところです。

事例を調べていく中で、観察され、図鑑に載っていても、意外と詳しい食性は知られていないこともあるのだと感じました。

聞き取りをしても、「鳥」としか認識されていなかったり、もしかしたら同サイズのヒヨドリと混同しているかも・・・という事例もあったので、ますますわからなくなりました。

ムクドリの食性は、研究事例が少ないようですが、夏場は、他の雑食の鳥と同様に動物食が、かなり大きくなるようです(冬に虫はいませんしね)。

夏場に野菜につく虫を食べることから益鳥と考えられていた時代もあるようです。

そもそも鳥獣害は地域差、農園の周辺との環境による差がかなりあります。

動向を見守っていきたいと思います。

トンビなども猛禽類

猛禽類welcome!

ブルーベリーの森あづみのの上空ではトンビをよくみかけます。

山林に接した、畑などの開けた土地は、猛禽類の餌場になりやすいからかもしれません。

トンビなどの猛禽類は、実を食べる小鳥を抑える存在なので、ブルーベリー農園にとっては、歓迎したい鳥です。

ヒヨドリは、トンビがいるとほぼ出てこないです。

たまに、スズメの中には、トンビがいても、平気で飛び回る個体もいますが小鳥の抑止力になっているように思います。

トンビとカラスが喧嘩しているのも、たまにみかけます。

トンビとカラスは食べ物が一部、競合するからかもしれません。

たまに、オオタカもみかけることがあります。

(たまにオオタカをみかけます。名前はオオタカなのにわりと小さめな猛禽類です)

キジ

よく卵をみかける愛らしい鳥

(卵をあたためるキジのお母さん)

ブルーベリー農園周辺の農地では、よくキジをみかけます。

走って逃げるため、わりとよく観察できておもしろいです。

繁殖期になると、卵をみかけます。

うちの農園でも、今年だけで2家族が孵化しました。

(お母さんが不在の巣)

お母さんがずっと温めていますが、ときどき不在な時があるので、エサをさがしにいっているのかもしれません。

たまに心配になりますが、いつの間にか戻ってきています。

モズ

完全動物食の益鳥

(モズの雛鳥)

たまに、モズをみかけます。

モズは、動物食なので、ブルーベリーは食べません。

虫を食べてくれる益鳥です。

剪定の時期になると、モズの「はやにえ」をみかけて、びっくりすることがあります。

(モズの巣)

モズが巣をつくったこともありました。

こちらは、残念ながらトラブルで孵化するところまでいけませんでしたが、モズの巣を初めて見ました。

ツバメ

高速で飛んで虫を食べる益鳥

6月から8月くらいまで、ツバメが園内を高速で飛翔しています。

特に天気が崩れそうだと、低い位置を飛び回っています。

「ツバメが低く飛ぶと、雨が降る」と言われてきたのは、気圧が低いと、蝶やハチなど羽のある虫が高く飛べないため、だそうです。

こちらも、虫を食べてくれる益鳥です。

鳥は実を食べるだけではなく「いいこと」もある

(グミは何故か、どの鳥も食べない)

今回、紹介した鳥は、これまで、鳥害のない鳥でした。

そのほとんどが、ブルーベリーの実を食べずに、虫を食べてくれる益鳥です。

また、スズメやヒヨドリやカラスといったブルーベリーを食べる鳥も、もちろん実だけを食べているわけではありません。

ブルーベリー農園で悩まされる、「イラガ」が、ブルーベリーの森あづみのでは、全くといっていいほど、発生しないのにも、貢献してくれているのかもしれません。

鳥は、虫を食べ、フンはリン酸を供給してくれます。

果樹農家なので、鳥の被害はとっても気にしています。

一方で「益」「害」というのは、生き物と人間の活動の関係の、ある側面だけをみているにすぎないとも思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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