脱サラ、元地方公務員、今は某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっております。かんざきたつや、36歳です。
脱公務員の経緯や、ブルーベリー栽培を始めた経緯などはプロフィールページなどををご覧ください。
2018年の4月から某農業法人に転職し、約半年が経とうとしています。ここで、農業法人に就職したことを、就農という観点から振り返ってみたいと思います。
1.農業法人に就職することを選択した理由
農業技術を習得するにあたり、主として、以下の方法があります。
- 行政の制度を利用し研修する。
- 農業法人に就職する。
- 専門学校等で学ぶ。
私は「農業法人への就職」を選択しました。
前職を退職し、退職金や貯金なども一定程度はありましたが、将来的な就農にあたり、あまり自己資金を減らしたくなかったことと家族を養うため、当面の一定の収入を得ることも重視したためです。
研修制度も、専門学校も一定の条件を満たせば、就農支援の補助金をもらうことも可能ですが、農業法人でも給与の方が圧倒的に高額であったためです。
そもそも、これまでの経験から仕事というのはすごいものだという考えを思っていました。何しろ、お金をもらいながら、スキルの取得までできるのですから。しかし、独立就農を目指す場合は、いいことばかりではありません・・・。
2.農業法人への就職のメリット・デメリット
メリット
- 農業技術や知識が取得できる。
- 経営面や業界の情報なども得られる。
- 給与として一定の収入が得られる。
- 社会保険料などの負担をしてもらえる。
1については、仕事としてやっているので、日常の業務を通じて一定程度の知識・技術を得ることが可能です。
2についてはアンテナを高くしていれば同様に日常の業務を通じで、情報を得ることは容易だと思います。
3,4については、家族などがいる人は特に、ありがたい点です。しかし法人によっては、研修制度の補助金とあまり変わらない給与のところもあるため、事前の検討が必要です。
デメリット
- 必ずしも独立に必要なスキルが取得できるとは限らない。
- 自分のやりたい農業ができるとは限らない。
- 独立を支援してくれない。
1については、研修制度のように技術の取得が目的ではないので、 会社の方針で業務を分担していれば、担当しない内容は身に着かないこともあります。
2については、会社の方針と自分の考えが合わないこともあり、ストレスになる場合もあります。
3については、当たり前ですが、ごく一部の法人を除けば、独立支援を目的としていませんので、支援は得られにくいと考えた方がよいと思います。仕事に追われて、在職中は農地が探せない・・・といったことも考えらえます。私が所属する法人は、冬場は長期の休暇(有給扱い)があるため、その間に準備をしたいと思っています。
3.まとめ
農業法人に就職すると、給与という比較的安定した収入、研修制度の補助金以上の収入を得ることができます。
しかし、研修制度とは異なり、基本的に会社は技術の取得そのものを目的としていないので、業務を分担すれば、担当していないことは身につかないこともあります。
また、もちろん法人毎に事実は異なりますが、創業者のワンマン経営で回しているような会社では、自由闊達な意見交換がやりづらく、思うような農業ができないストレスがたまる場合もあります。
もちろん、就職した法人で自分の目的にあった働き方や技術の取得などができるに越したことはありません。
しかし、「農業を目指して、転職したのだから、○年は頑張らないないと!」とか「ここで投げ出すわけにはいかない」とか、いきなり深刻にならず、様々な選択の一つとして、
冷静に状況を見極め、必要に応じて、違う場所や方法で農業を目指していくことも、賢明であると思います。
これからも自分もかかわる人たちにも幸せや学びをひきよせる農業を目指していきたいと思います。
今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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