【「見て覚えろ」が無理だった私】脱サラ元公務員のひきよせ農業vol.72〜ブルーベリー&自然栽培~

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脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。

 現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「やすらぎと思い出づくりをお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。

 脱サラ(脱公務員)の経緯や、農業、そしてブルーベリー観光農園を志した経緯、やりたい農園のコンセプトなどについては、以下の過去記事をご覧ください。

 

tty-kanzaki.hatenablog.com

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www.ttykanzaki.com

 

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 起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めており、長野県安曇野市で農地を探しています。

 

ご協力頂いている皆さま、本当にありがとうございます。

 

こうご期待☆

 

2019年も始まったばかりですが、すでに2月となり、「年度」としては、年度末を迎えています。

 

私は、脱サラする以前、「年度」単位の仕事が長かったため、正直なところ、年の初めよりも、4月の年度始まりの方が、年の始まりという感覚があります。

 

サラリーマン時代も含め、「新しい仕事」を始めることが何回かあった訳ですが、今回はそのとき感じたことを書きたいと思います。

  

今回は、そのことを書きたいと思います。

 

1.見て覚えるのは無理だった

少し前に、ホリエモンこと堀江貴文氏がツイッターで発信したことで、話題になりましたが、その中で堀江氏は、職人の世界の仕事の教え方、長い下積み期間、などについて明確に否定していました。

賛否両論あるようですが、私は、様々な選択肢の中からそれぞれ好きな方法を選べばいいのではないかと思います。

専門学校で技術を学んで短期でビジネスとして成功したい、職人技術を長い時間をかけて学びたい、どちらも寿司という分野で幸せに生きるためにやっていることなので、生き方はいろいろあっても良いのではないかと思っています。

 

・・・少し話がそれましたが

 

職人の世界でよく言われている「見て覚えろ」については、賛否があるかもしれませんが、実は私自身は「見て覚えること」はすごく苦手です。

 

みせてもらってすぐ、「やってみろ」は最も苦手で、

一度自分に落とし込んでから、落ち着いて自分でやってみないと、だいたい失敗します。

 

私は、バリバリの職人の世界に身をおいたことはありませんが、もし「見て覚えろ」だけであれば、その世界では生きにくい人だと思います。

 

学生時代の部活(野球)などでも、教えてもらってその場でうまくできることはあまりなくて、

家に帰って自分の言葉で整理して、自分で落ち着いてやってみて、感覚をつかむといった過程を踏まないと、なかなかできるようになりませんでした。

 

デスクワークが中心であった公務員時代も現場が中心であった農業法人社員時代も、

仕事をことこまかく教えてもらえることは少なく、基本的には見て覚える、自分で勉強して覚えるといったことが多かったと思います。

  

とくに、現場でやり方をさっと見せて、あとは、早くやれっといった感じが多かった農業法人時代は苦労しましたが、

 その中でも自分なりに、なんとか習得できる方法を探りながら仕事を覚えてきました。

 (人を育てる文化があまりないことには少々の疑問はありましたが・・)

2.何で苦手なのだろうか?

(1)「優位感覚」という視点から見てみる

数年前にコーチングを学んでいたときに、人の物事を認識するタイプとして「視覚」「聴覚」「体感覚」の3タイプがあり、みんなそれぞれが3つとももっていますが、「優位」になる感覚タイプが人によって異なることから物事を認識(理解)する方法として得手不得手がでてくるそうです。

 

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(一般財団法人日本ライフセラピスト財団認定 スピードコーチング・ライフコーチ養成講座 資料 参考) 

 

おそらく私は、「視覚」優位なタイプであるため、その場で「見て」認識する(覚える)よりも、一度言葉にして自分に落とし込む必要があるのではないかと思いました。

 

重要なポイントがあいまいな、「こんな感じ」というのが苦手なので、一度、言葉に整理してしまえば取得がしやすいです。

逆に、本などの始めから文章になっているものなどの理解は比較的早いと思います。

 

公務員時代に内部向け研修などの業務を担当していた時は、これを応用して

 

  • 言葉で説明→聴覚優位の人に響く
  • 図や写真を見せる→視覚優位の人に響く
  • ワークや体験する→体感覚優位の人に響く

 

といったことを意識して研修を企画していました。

 

もっと言えば、これから教えたい人のタイプを知っておくことで、説明が伝わりやすくなります。

 

私は、聴覚優位のタイプなので、自分の説明も言葉や文章が多くなりがちです。

伝わらないなと思った時は、相手のタイプと自分が異なっている可能性があるため、説明方法を変えていました。

 

(2)同じような人物がいた!

茨城県で「久松農園」を経営している久松達央氏の著書

「小さくて強い農業をつくる」(晶文社)

「キレイゴトぬきの農業論」(新潮社)

を読んだときに驚きました。

 

私と比べてしまい大変恐縮ですが、おそらく同じ、視覚優位の感覚の方ではないかと思いました。

しかし、僕にはそういう能力も経験も全くありません。農家に育った訳ではないので、多くの農業者が無意識の内に身につけている、ベースの身体感覚のようなものがないのですから、クワの使い方一つとっても、その技能を言葉で切り取り、自分の頭で組み立て直して自分なりに理解し取得することが必要でした。作業の意味が一目で分かってしまう人から見ると、ずいぶん時間がかかってどんくさいやり方に見えるでしょう。実際、「下手くそが屁理屈こねやがって」と皮肉を言われた事もあります。が、経験していないことを責められても仕方がありません。自分の言葉に翻訳するしか方法がなかったのです。技術や技能をロジカルに捉える試みは、時間こそかかりますが、自分にあったやり方だったので、確実に成果をもらたしました。

「キレイゴトぬきの農業論(新潮社)」より抜粋

 

打開策まで、似ていたので大変驚きましたが、勇気づけられました。

 少し調べていたら、工業の分野では、高度な技術ができると、可能な限り、「その技術を誰でも利用できるようにすること」にかなりの労力を割きます。再現性を重視し、具体的には開発した技術を論文にしたり、計測器を用いて数値化したりします(形式知化というそうです。)

 

その目的の一つは、多くの人が共有できるようにすることで、さらにその多くの人の中からさらに先にいく人がでてきて「もっと先にいくこと」だそうです。

 

・・・なんだかちょっと感動しました。 

 

職人技がかっこよくて、数値化やマニュアル化は、例えば「マニュアル人間」みたいなネガティブな印象があるかもしれません。

しかし、その目的を考えれば、一つの手段として素晴らしい取り組みに思えます。

 

職人の仕事の多くが工業に奪われているのは、コストや大量生産などの単純な問題だけではなく、場合によっては、「普及しにくい、利用しにくい技術」に陥る側面があるのかもしれません。

3.まとめ

単純に「仕事を教える」という観点だけを見れば、伝わらなければ、目的を果たさないので、「見て覚えろ」は、全ての人や場面で通用するわけではないと思います。

 

しかし、とくに現場仕事は「見て覚えろ」がやはり多く、すぐにできない人はセンスがないとみなされることも多いのが現状です。

 

見て覚えるのが苦手でも、言語化して覚えるのが得意な人は、一度自分で言語化し、論理的に整理してみるのも一つの手ではないかと思います。

 

もしかしたら、私は、一般的にみればセンスはないのかもしれませんが、より自分にあったやり方を見つけ、より楽しめるアプローチを探っていきながら農業に携わっていきたいと思っています。

  

 今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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