新規就農のための研修は本当に必要なのか vol287

脱サラ農業・起業
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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インスタグラムもやってます。

新規就農を考えるときに、「研修を受けて就農する」という情報を目にする機会が多いです。

私自身は、新規就農のための研修を受けたことがありませんが、自分で農業をはじめる前に1シーズン、ブルーベリー栽培をやっている農業法人の社員として働いていたことがあります。

その経験なども踏まえて、今顔は「新規就農のための研修は必要なのか」について考えてみました。

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新規就農のための研修は必ずしも必要ではない

結論から言っていまうと、新規就農のための研修は絶対に必要なものでははないと思います。

行政などが発信している情報を眺めていると「研修を受けなければ農業を始められない」と錯覚してしまいますが、そんなことはありません。

極論を言えば農地と道具があれば、始められます。

スキルや商品をどのように調達するか、を考えるのは農業に限らず、起業をする上では検討する必要がありますが、農業には研修制度がたまたま存在するだけで、唯一の道ではないと思います。

何のために新規就農のための研修を受けるのか

農業を始めるにあたり必須ではないとすると、何のために新規就農の研修を受けるのかを自分の性格や就農スタイルにあわせて整理しておく必要があります。

栽培技術の取得方法としての研修

県立の農業大学校や先進農家で2年程度の研修を受けて技術を取得するというしくみです。

どちらも受けたことがないため、はっきりとはわかりませんが、作物のサイクルからは長くとも2シーズンであり、自分で経営するというのは全く別物なので、基礎的な部分が主になるのではないかと思います。

研修を受けなくとも、実際に育てる際にはかなり情報収集したりしますし、育てている方から教えてもらうことは可能なので、技術や情報の取得は研修だけが唯一の道ではないようにも思います。

販路や農地の取得等につなげるための研修

里親研修などで、研修先から農地や販路を紹介していただくというケースがあるようです。

地域とのつながりなどメリットも大きいかもしれません。

しかし、農地は別の方法でも取得することは可能ですし、自身のビジネスモデル(農協出荷か直販か観光農園かなど)によってもメリットがあるかどうかは変わってくると思います。

新規就農の補助金の要件としての研修

認定新規就農者になり新規就農の補助金を受ける場合は、研修等が要件になっているため、補助金を受ける場合には、必要になってきます。

私は新規就農の補助金もらっていませんし、今のところ新規認定農業者や認定農業者になるつもりもないのすですが、補助金を検討されている方は、研修を受けた方が良いのかもしれません。

農業法人で働きながらとういう選択肢はどうか?

農業法人で働き、給料をもらいながら実務経験を積むという場合です。

私はこのケースでした。

うまくいけば給料をもらいながら知識・スキルなども取得できそうです。

そう考えれば、サラリーマンというのは、働きながら勉強できるという・・・良い仕組みかもしれません。

しかし、農業法人は独立を前提としている法人ばかりではないので、必ずしも望むような仕事をし、自分が必要としている知識・スキルが満遍なく身につけるられるとはかぎりません。

私自身は、現在栽培している方法が以前働いていた農業法人とは全く別の方法なので、少なくとも栽培に関しては経験が直接的には役立っていないようにも思います。

独学で農業技術を身に着けることはできるのか?

独学で試行錯誤しながら、農業の技術を身に着けることも不可能ではないように思います。

現在、YouTubeなどの動画やインターネットで全国各地の情報を得ることができます。

むしろ情報が多すぎて、取捨選択をすることの方が大切かもしれません。

様々な分野で初級~中級くらいまでは、インターネットなどの情報もうまく活用すれば、試行錯誤しながら、独学でも学べるようなってきているように思えます。

足りないと感じている部分だけ、講習会に参加したり、誰かに教えてもらうのもありだと思います。

研修などで習っても、独学でも、自身で実践しながらの試行錯誤は必要になります。

まとめ

決して、新規就農のための研修が必要ないと言っているわけではなく、ある人によっては必要で、ある人によっては不要で・・・という感じではないでしょうか。

自分の就農のスタイル・学びたい形によって変わってきます。

私は、農業の研修で知識や技術を習ったことはありません。

現在の農法(ブルーベリーど根性栽培)の師匠にアドバイスをもらうこともありますが、自分で情報収集し、試行錯誤しながらの割合が比較的大きい方だと思います。

私はこのスタイルがあっているのであって、他の誰かに合っているのかはわかりません。

しかし「研修を受けて就農するのが唯一の道」だと思ってしまうと、苦しくなってしまう時があるので、唯一の道ではないことを伝えたくてこの記事を書こうと思いました。

様々なスタイルがあって良く、自分らしい方法がベストではないかと考えています。

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