【ブルーベリーの品種について~古い品種が見直される話~】脱サラ元公務員のひきよせ農業vol.44〜ブルーベリー&自然栽培〜

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脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。

 現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「たくさんのひとたちの思い出づくりをお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。

 脱サラ(脱公務員)の経緯や、農業、そしてブルーベリー観光農園を志した経緯、やりたい農園のコンセプトなどについては、以下の過去記事をご覧ください。

 

tty-kanzaki.hatenablog.com

tty-kanzaki.hatenablog.com

tty-kanzaki.hatenablog.com

  

 起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めています。

 

☆こうご期待☆

 

 

最近は、農園に植える品種を検討しています。

今回は、品種について思うことを書いてみたいと思います。

(目次)

 

1.ブルーベリーの品種

今日、日本に導入されているブルーベリーの品種は、100種類を超えていると言われています。

そのような多数の品種から、栽培の目的に適した品種を剪定することが必要です。

「栽培の目的」とは、例えば、「市場出荷」をするのか「観光摘み取り園」をするのかといったことです。

「市場出荷」に求められるのは、流通に耐えられる、実がしっかりした品種です。

そのような場合、ある程度品種の数は少数に絞り、効率的に出荷できるようにすることが必要です。

一方、「観光摘み取り園」に求められるのは、品種は増やした方が理にかなっており、バラエティ感が重視されます。

実際に、私が行ったことのある又は調べた観光摘み取り園では、30~50種ほどの品種を揃えている農園が多いと思います。

収穫時期を幅広くするため、早生→中生→晩生の品種を織り交ぜて、収穫時期をなるべく長く保つことが大切です。

また、観光摘み取り園では、色が紫色ではなくピンクで熟す「ピンクレモネード」や500円玉大の実がなる「チャンドラー」など特徴がわかりやすい品種も良い思われます。

2.感動した「メンデイト(メデット)」

以前、愛知県岡崎市にある「ブルーベリーファームおかざき」を訪れた際に、子どもが気に入ってたくさん食べていた、他の木と比較してやたら実が黒いブルーベリーがありました。

食べてみると、実が柔らかく、口当たりがいい、甘さは「本日最高!」でした☆

品種のプレートをみると「メデット」(メンデイト)と記載がありました。

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(あまりに印象的だったので、写真をとって帰りましたが、スマホの故障でデータがとんでしまったので、私の記憶のイラストです・・・・)

 

メンデイトは、実は、半世紀前のかなり古い品種です。中生で大粒の品種であり、樹勢は強く、果実は独特の黒光りがあり、糖度は非常に高いです。

この黒光りは、一般的にはブルーベリーの果実にはブルームがありますが、この品種にはブルームが形成されないためだそうです。

皮が薄く、果実が柔らかいため、口当たりが良いですが、反面、実が柔らかいことで、市場出荷には向きません。

その後、ブルーベリーファームおかざきのオーナー、「最強の農起業!」の著者でもある畔柳茂樹氏の開催する「成幸するブルーベリー農園講座」に参加する機会がありました。

その講座内でも畔柳氏もメンデイトの食味などについて絶賛していました。

ちなみに、その日の懇親会で畔柳氏に、子どもとメンデイトのエピソードを話したら、ちょっと盛り上がり、その後の畔柳氏のブログにも書いて頂きました。

 

最強の農起業!

最強の農起業!

 

 

なお、「ブルーベリーをつくりこなす(農文協)」の著者、江澤貞雄氏も著書の中で、このメンデイトを高く評価しています。

 

 

ブルーベリーをつくりこなす: 高糖度,大粒多収

ブルーベリーをつくりこなす: 高糖度,大粒多収

 

 

この場合のメンデイトの評価は、市場出荷ではなく「観光摘み取り園」を前提とした評価です。

 

 

3.目的により品種の評価は異なるので過去の品種が復活する?

 どちらかと言えば、「メンデイト」は、これまであまり注目されていない(というか見向きもされていない)、品種でした。

何故なら、これまではブルーベリーは「市場出荷」を前提として栽培をされていたためです。

しかし、現在は違います、ブルーベリーの観光農園は各地にできはじめており、「観光摘み取り園」むきの、口当たりの良い食味が優れた品種が求められ、古い品種にもスポットがあたるようになってきているのではないでしょうか。

 

これは、おそらくブルーベリーに限らない話です。

例えば野菜などの通信販売による直販やレストランへの直販など、いわゆる流通を前提としないダイレクトマーケティングがより加速すると思われる農業には共通する事項だと思います。

 

効率性や見た目の美しさ、店頭での日持ちなど、これまで流通が求めてきた過程で、切り捨てられてきたかもしれない食味や栄養の優れる品種、より原種に近い作物なども、見直され掘り起こされるのかもしれません。

 

いい時代になりました!

 

これからが楽しみです。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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