無農薬の環境では「害虫」は簡単には生き残れない~無農薬ブルーベリーを栽培している理由~vol363

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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ブルーベリーの森あづみのでは、ブルーベリーや自然の力を活かした「ど根性栽培」にとりくんでいるほか、

下草の活用など、自然の抑止力で害虫が発生しにくい環境を作っています。

剪定をしていると、それの「自然の抑止力」感じる瞬間があります。

虫は簡単には生き残れないんです、それは「害虫」も例外ではありません。

無農薬ブルーベリーをつくっている理由とあわせて紹介したいと思います。

ど根性栽培については、以下をご覧ください。

この記事でわかること
●無農薬ブルーベリーに働いている、自然の抑止力や無農薬ブルーベリーをつくっている理由について解説します
 
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無農薬ブルーベリーで、なかなか生き残れない「害虫」

ブルーベリーの剪定をしていると、ときどき、ガの繭をみつけることがあります。

(↑チャドクガのまゆをみつけましたが、畑全体でみると、ほとんどいません)

ブルーベリーの森あづみので、みかける、ガなどの幼虫の主なものは、

ドクガ、チャドクガ、シャクガ類、ミノガ類、ベニシジミです。

ブルーベリーによくみられるイラガはや、最近少し話題になりがちなマイマイガはほぼみかけません。

樹がすごく小さい頃は気になって、樹をまじまじとみながら、手でとっていたのですが、最近は、みかけたらとる程度です。

ほとんど、問題にならないということがわかってきたためです。

ときどき、みかけることがあっても、いつのまにかいなくなっていたり、大発生することはありません。

(↑シャクガ類の幼虫。ちょっとかわいいです。)

私が見落としている可能性もありますが、実際葉っぱに深刻な被害が見られないので、問題はないと思っています。

さらに、剪定をしていると、みかける繭などの痕跡も、ごくわずかで、

正直、「こんだけしか、繭になれないのか・・・・」と思ってしまいます。

実際は、ガなどの幼虫が繭になれるのは、わずか0.5%といわれており、1000匹のうち5匹です。

そう考えると、ガの成虫は「奇跡の成虫」だと言えます。

なかには、寄生バチの餌食になり、寄生バチが幼虫を食い破ってきた繭をみかけるケースもあります。

(↑コマユバチの繭。幼虫は寄生されると死んでしまいます。コマユバチは益虫なので、このまま樹につけておきます)

農薬や除草剤を使用せずに、下草を活かしたり、植物の多様性を増やしていくことで、生物が多様な環境になります。

害虫ももちろんいますが、天敵もセットになって住み着くので、特定の害虫が急激に増えることは基本的におこらないようです。

害虫を駆除するとき、「害虫は遠くにおいても、戻ってくるから捕殺」というのが、鉄則のようですが、私は樹から離れた下草の草むらに、放り投げるだけにしています。

戻ってくる過程で食べられてしまうのか、下草に住み着いているのかわかりませんが、戻ってきたのを見たことがありません。

私が「無農薬ブルーベリー」を育てている理由

ブルーベリーは、果樹の中では比較的、無農薬栽培にとりくみやすい作物だといえます。

とはいえ、ブルーベリーを健康な形で育てる栽培や天敵などの住み家となる環境を整えることなどの工夫は必要です。

(↑下草なども活かし、多様な生物がいる環境で栽培)

環境を整えていった、あるいは自然の力で整えてもらった、「結果としての」無農薬栽培だと考えています。

あるいは使わないからこそ、自然の抑止力を最大限生かせるともいえるかもしれません。

(↑テントウムシの幼虫。テントウムシは成虫も幼虫も益虫ですが、農薬に弱い昆虫です。)

農薬の安全性というものは、それぞれがよって立つ立場によって違うので、私には正解はわかりません。

しかし、農薬や除草剤は生物の多様なつながりを壊す可能性があるため、自身の栽培の中では使いたくないと思っていますし、使っていません。

それは、私が、作物と生き物、環境ののつながりを感じることが好きだからです。

(↑ハナグモ。一つのブルーベリーの樹に数匹のクモが住んでおり、イモムシや毛虫をねらっています。クモも農薬に非常に弱い虫です)

自分のやりたいことも追求していった結果としての「無農薬ブルーベリー」。

今年も、多くのお客様に味わっていただくのが楽しみです。

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