脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
ブルーベリーの森あづみのは2021年8月にオープンしました。
2021シーズンは、収量が少ないこともあり、曜日を金、土、日に限定しての営業でした。
これからも、いろいろとやりたいことはあるものの、ブルーベリー観光農園としては、2021年に、一旦は完成したので、
ブルーベリー観光農園の「観光農園施設」にかかった費用について、書いてみました。
ブルーベリー農園の観光施設・設備で準備したもの
ブルーベリー観光農園の「観光農園施設」として、準備した主なものは以下のとおりです。
細かくいうと、食品営業許可の登録料など、ほかにもこまごまとありますが、主なものを書きました。
- キッチンカー
- かき氷機
- 冷凍庫(キッチンカー用と氷等保管用の2つ)
- ポータブル電源
- ソーラーパネル
- アイパッドmini(レジ用)
- トイレ(エコトイレ)
- ブドウ棚のレストスペース
- レストスペースに張ったタープ
- 日除けパラソル
- イス兼テーブル
- 授乳テント
- 案内看板(農道入口と駐車場)
自然の力、ブルーベリーの潜在能力を活かす栽培、自然と一体となった農園を作りたかったので、地域の竹や木製のコードリールやパレットを活用して、レストスペースを作ったりと、手作りの要素も大きかったように思います。
(↑木製パレットをリメイクして、農園ベンチを作りました)
(↑木製パレットのベンチの完成したもの。ベンチとテーブルを兼ねることができます。)
時は金なりと割り切って、外注する方もいらっしゃいますが、
私の場合は、時間を短縮しても、準備期間では、それ自体が利益を生むわけではなかったので、なるべく手作りしながら、その過程もブログやSNSなどで発信するという方を優先しました。
このあたりの考え方はそれぞれだと思います。
(↑木製コードリールをもらってきて、イスなどに利用しました。)
(↑単管パイプとスギ板で入口の看板を作りました。)
(↑ブドウ棚のレストスペースの格子部分には近隣の竹を切ってきて利用しました。)
(↑間伐材を利用して、お子さん用のプレイスペースを作りました。)
(↑ハーブ園作り、石がたくさんある農地なので、石も積極的に利用しています。)
これは自分だけの力ではなく、家族や友人など、作業を手伝っていただけた皆様のおかげでもあり、本当に感謝しております。
比較的リーズナブルになった観光農園施設・設備の経費
イニシャルコストとしての観光農園施設の経費は、総額で170万円程でした。
そのうち、最も高かったのが、キッチンカーで、総額で約80万円と、約47パーセントを占めます。
(↑キッチンカーの内部。北アルプス自然水の無添加かき氷を販売しました。)
その次に高かったのが、エコトイレで、約35万円ほどでこれも約20パーセントを占めます
(↑エコトイレ「アグリレット)。排泄物を液肥として浸透処理するため、汲み取りが不要です)
。
それ以外で比較的高額なものは、ブドウ棚(2.5m×6mを2つ)の経費が約7万円、ポータブル電源が約5万円、あたりで、それ以外1~3万円程度以下のものでした。
(↑ブドウ棚のレストスペース。なるべく自然物を利用することもコンセプトの一つです)
(キッチンカーで使う電源はソーラーパネルで充電。エコなだけでなく、他の農作業や日常生活にも使える汎用性のあるコンビです)
ポータブル電源は300W~400Wだと冷凍庫とかき氷機でぎりぎりくらいになることもあるので、500Wほどはほしいところでした。
規格が300~400Wの次あ700W以上で高額になるものが多く悩みどころでしたが、Jackly JVC(jacklyの日本法人) で500Wくらいのものがあり、これを購入しました。
ソーラーパネルは100W以上はほしかったので、JVCではありませんが、Jacklyの100Wのものを購入しました。
天候がよければ6時間ほどで満タンになります。
中古品やヤフーショッピングのポイントの還元率の高いタイミングで購入したりと、経費を抑える工夫もしました。
意外とこまごまとしたものが必要になってくるので、こういった小さな工夫が結構効いてきます。
また、もともとは経費を抑える目的ではなかってのですが、地域の竹や木製コードリールや木製パレットをもらってきて、ベンチなどに活用することで、結果的にコスト縮減になりました。
ブルーベリー栽培での初期投資が、初年度で70万円ほど、毎年少しずつ栽培面積を増やしても、総額100万円ほどであったため、観光農園施設の経費と合計しても、270万円ほどだと思います。
なお、かき氷のシロップとか容器などの農園の運営に関わる経費、キッチンカーの任意保険などはランニングコストとしているため、ここには含まれていません。
経費の高い、安いというのは、経営の考え方にもよりますので、一概には言えませんが、観光農園という分野では、比較的リーズナブルで部類ではないかと思います。
まとめ
ブルーベリー観光農園というと、最近では、建物をたてカフェを併設したり、ウッドデッキを作ったり、庭園のようにしたりする農園も増えてきています。
私も当初は、そういったわりと流行りのものを考えていました。
しかし、自分が本当にやりたいこと、自然の力を活かした栽培、と一体となったリラックスできる場所を考えていった結果、このようなスタイルになりました。
もちろん、イニシャルコストをかける場合も、高級感が生まれたりと、顧客のターゲット層などによってもメリットがたくさんあるので、考え方はそれぞれで、正解はないと思います.
「こうでなくてはならない」ということではなく、自分にあったものを選択していくことが大切だと考えています。
ブルーベリー観光農園をやってみたい、という方の少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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