春から初夏の草刈りで工夫していること vol428

パーマカルチャー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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だんだんと暖かくなってきまして、

草が目立つようになります。

真夏ほどではないですが、「草刈らなきゃ!」とついあせってしまいますよね。

私もです。特にまわりで、刈払い機の音が聞こえてくると(笑)

しかし、焦る気持ちを抑えて、まだまだこの時期は、優しい草刈りにしておくことにしています。

この時期は優しく刈ることで優しく草が伸びるからです。

春から初夏の草刈りで工夫していること書いてみました。

草は全刈しないで春草を残す

結論からいいますと、春~初夏の草は目立つ草だけを刈って「揃えて」います。

ブルーベリーの森あづみのの下草は、ハコベやオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウなどがまだ残っており、昨年追加となった畑などにはカラスノエンドウなども見られます。

これらの春草を一度に刈ってしまうと、空間が開き、気温が上がってくると成長がよくなるイネ科の草本などの「夏草」の成長を早めることになります。

また、よくよくみると、背が高く伸びているのは、オーチャードグラス、ハルジオン、ヒメジオン、ギシギシ、メマツヨイグサなど一部の草であることがわかります。

そのため、背が高くなる草を選んで刈り、刈揃えることにしています。

なお、これらの草も花を咲かせるため背が高くなろうとしていますが、しつこく刈っていると、ほどほどの高さで花を咲かせるようになります。

その状態であればそのままにしておいています。

選んで刈揃える草刈りのメリット

この「選んで」「刈揃える」草刈りのメリットは、

1つは労力の低減です。

シンプルに刈る草が少ないので、労力が軽減できます。

また、盛んに伸びる夏草の登場を遅らせることができます。

夏草の多くはC4植物と言って、光合成効率が高いので成長が早い植物です。

気温が25℃以上になるとこのC4系統の植物が活発になるため、夏草は伸びるのが早く、草刈りが大変です。

春草はC3植物といって成長はゆっくりですが、低温でも活動できる植物です。

春草は枯れてきても、意外と残っているので、春草を早々に一掃してしまうと、夏草が生える余地を早々に作り出すことになります。

それでもいつかは夏草に入れ替わりますが、それを遅らせる(早めない)ことができます。

また、草は刈られると植物ホルモンの「ジベレリン」が根から分泌され、失った背丈を元に戻そうとします。

ジベレリンは根に近いほどよく効くため、地際で刈られるほどよく伸びるようになります。

坊主頭のように綺麗に刈ってしまうと、植物ホルモンが活性化し、伸びるスピードも早めます。

イネ科草本は生長点が下の方にあるため、とくに回復が早く、よく伸びるようになります。

2つ目は、乾燥を防ぎ、天敵などの住処を守ることです。

春草は花をたくさん咲かせるものが多く、昆虫をひきよせます。イモムシなどの害虫の天敵となる寄生バチの成虫のエサは花の蜜であるため、天敵や生物の数が増えていきます。

春はドクガやチャドクガなどが発生しやすい時期なので、これらの被害を防ぐことができます。

実際、ブルーベリーの森あづみのでは、ドクガなどが大発生することはなく、みつけるのも難しいくらいです。

自然状態であれば、ガやチョウの幼虫が蛹になれるのはわずか0.2%ほどと言われていますので、不思議ではないのかもしれません。

また、2022年の5月は比較的雨が多く、涼しい日も多かったですが、年によっては気温が高く、乾燥しやすい場合もありますので、草により乾燥を防ぐことができます。

景観も優れる「刈揃え」

草があると荒れている印象になるのではないかと思われがちですが、

たしかに、様々な大きさの草が生えていると「荒れた」印象に見えることがあります。

これは人間の本能なのかわかりませんが、自然に飲みこまれるような恐怖を感じるのかもしれません。

しかし、草があっても「揃っている」と全く印象が違います。

管理されている植生は不快感を与えにくいため、「揃える」ことは草の機能と農地の景観を両立できるのではないかと考えています。

自然栽培など植生を活かす栽培をしていると、景観との両立という課題がでてきます。

刈揃えるなどの工夫をしたり、パーマカルチャーでいうところの「耕された生態系」は両立するための一つ方法なのかもしれません。

大鎌(信州鎌)もとても便利

刈揃えるときに、最近メインに使いはじめたのが「信州鎌の大鎌」です

信州鎌といって、刃が絵に対して、内側に角度がついているため、腰をあまり曲げずにかることができます。

昨年の秋に、信州鎌の大鎌を普及されている名人に、教わる機会があり、この春から本格的に活用するようになりました。

柄の長さは135cm、刃渡りは30cmもあります(今は150cmのものも使っています)。

ノコギリ鎌のように草に対して直角に刃を入れるのではなく、切れ味を活かして水平にすべらすように「切り払う」使い方をします。

うまく使うことができると、あまり力を入れずに、スパッと切れます。

(↑背が高くなるメマツヨイグサを選んで刈る)

仕上がりも、刈払い機とそん色ありません。

昨今はガソリンなどが高騰していますが、石油資源を使わないので、地球上で一番エコな草刈りではないかと思います。

万が一、世の中から石油資源がなくなっても、栽培を継続することができます。

疲れ方が刈り払い機の肩がこる感じではなく、爽やかなスポーツ後のような感じです。

信州鎌の大鎌はいろいろと活用していきたい道具です。

信州鎌は以下のサイトから購入することができます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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