脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
私は、ブルーベリーを「草生栽培」。
下草を生やしながら栽培しています。
現在メインに栽培している農地はもともと牧草地だったので、その牧草を活かしながら栽培しています。
最初は「オーチャードグラス」という多年生の牧草が多かったのですが、最近は比較的クローバー(ホワイトクローバー)が増えました。
ブルーベリーの「下草」としての「クローバー」について書いてみました。
下草を「高刈り」することでクローバーが増えた
(↑「高刈り」により植生の多様性が生まれる。またクローバーの生育を助ける。)
ブルーベリーを植え始めた頃は、下草のほとんどが「オーチャードグラス」でしたが、5~10cmくらいの高さを残して刈り取っていたところ、
クローバーが増えてきました。
草刈りの時にを低く刈り取ると、イネ科の草本を増やすことになります。
イネ科以外の草本は生長点が比較的上の方にあり、刈り取られると、再生が遅くなりますが、
イネ科の草本は生長点が、地際付近にあるため、低く刈っても再生力が強いためです。
しかし、高さを残して刈り取ることで、イネ科以外の草本も広がってきて、多様性が生まれてきます。
ホワイトクローバーは地下茎で横に広がっていくので、より増えやすいのかもしれません。
ホワイトクローバーは果樹栽培では下草として管理しやすい
(↑ホワイトクローバーは伸びても30~40cmと草丈が低い)
ホワイトクローバーは、背丈が低く、ときどき刈り取ると、それなりの低さで横に広がっていくので、果樹の下草としては管理がしやすいと思います。
観光農園としても、歩きやすく、グランドカバーにより、ぬかるんだりしないし、土がむき出しにならないので、靴も汚れにくいのでので、便利です。
(↑定期的に刈り取れば、グラウンドカバーとして、ぬかるみや靴が汚れるのも防止できる)
また、ホワイトクローバーは根粒菌との共生により、圃場全体の窒素分を供給してくれます。
また、定期的に高刈りの草刈りをするだけで、元気に育ってくれます
ホワイトクローバーの下草としてのデメリット
(↑ホワイトピーチベリーなど背丈の低い作物とは相性がよくない)
背丈の低い作物、うちの場合だとホワイトピーチベリーなどが覆われてしまうことがあるので、そういった作物の周りにはあまり適さないかもしれません。
クローバーは栄養分が増えていくと衰退しやすい?
最近の傾向として、ホワイトクローバーが少し割合が減って、ハコベやオオイヌノフグリやヒメオドリコソウが増えてきたようにも思います。
(↑最近は、 ハコベやオオイヌノフグリやヒメオドリコソウ が増えてきた)
ハコベやオオイヌノフグリやヒメオドリコソウはいずれも、土が肥沃になってくると発生する雑草です。
ホワイトクローバーが窒素を固定したり、刈り取って草が堆肥化していき、土壌の栄養分が豊富になってきたのかもしれません。
ある意味では、クローバーが役割を終えてきているかもしれません。
それもまた一つの、自然の流れなのかもしれないです。
今後どうなっていくのかも、また興味深いところです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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