ブルーベリーと鳥の関係 vol220

ベリー&ナッツ&ハーブ
Photo by wilsan u on Unsplash
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

かんざきたつやのプロフィールページを見る

「ブルーベリーの森あづみのホームページ」をみる。

インスタグラムもやってます。

果樹にとっての大敵は鳥です。

ブルーベリーも例外ではなく、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメなどに実を食べられてしまうことがあります。

しかし、あくまで収穫シーズンに限ったことであり、それ以外はむしろ恩恵の方が大きいのではないかとも思っています。

今回は、ブルーベリーと鳥について書いてみました。

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植物は鳥を呼び寄せている

実を食べてもらいたいから実をならす

植物は何故、美味しい実をならすのでしょうか。

鳥や動物に食べてもらい、種を遠くに運んでもらうためです。

そのため、美味しく、栄養価の高い、鮮やかな色の実をつけるわけです。

実を食べにきた鳥、動物、昆虫などは、フンをして、フンに含まれるリン酸などを供給してくれます。

植物は実をつけて、鳥をよびよせているから、果樹を栽培していて鳥がやって来るのはごく自然なことだとも言えます。

農業は、自然現象の中の生産物の一部を大きくし、人間が利用させてもらう行為ですので、部分的には自然現象と対立する要素でてきてしまいます。

その一つが鳥獣害の防除です。

私も、ブルーベリーなどの実が経営に必要な量がならないことには困るため、鳥に食べられるのはある程度防ぐ必要があります。

そういう意味では、農業は、自然の力をお借りしているものの、自然現象とは目的が少し異なるのではないかと思います。

というよりも「目的」をもった時点で、やや不自然な要素を受け入れる必要があるのかもしれません。

収穫シーズン以外はありがたい存在

(↑微妙に距離をとりながら、作業後にでてくる何かを狙ってます。)

鳥がいないと困る

実がなっていないときも、意外と鳥は畑にきています。

剪定をしているときに、近くにいたキジが飛び立ってびっくりしたこともありました。

ブルーベリーの樹にモズの早贄(はやにえ)があってびっくりしたこともあります。

ブルーベリー農園は山麓の扇状地のにありますので、上空にはトンビもよく飛来しています(トンビは山林に隣接した平野で狩りをします)

収穫シーズン以外では動物食中心の鳥がきているのかもしれませんが、やはりよくみかけます。

ブルーベリーにも蛾などのイモムシがつきますが、うちの農園で数がすごく少ないのは、狩バチやカエルなどの小動物のほか鳥にも害虫が捕食されているのではないかと思われます。

そもそも蛾の幼虫が蛹になれるのは0.2%ほどだと言われています。

農作業をしながら鳥を観察していますと、草刈りの後についてきたり、木材チップのマルチをほじくって肥料をまくときにもついてきたりと・・・

鳥は本当に人間の動きをよくみています。

人間の生活とも、持ちつ持たれつなのかもしれませんね。

まとめ

学生の時、「野生鳥獣管理学研究室」というところに所属していたわりに、私の鳥の知識が拙いせいか、なんだかとりとめのない感じになってしまいましたが・・・

「〇〇害」というのは、動植物のある一面だと私は考えています。

生物は競争しているだけではなく、芽が出る最初だけは強力して土を押し上げたり、イネ科は根を深く張って排水をよくしたり、スギナは酸性土壌を中和したり、アブラナ科は根酸で土壌のミネラルを溶出したり、実を食べるかわりに種をはこんだり・・・もちつもたれつの方が多いようです。

しかしながら、農作物を生産するという、自然界とは少し異なることをしているため、やはり、何らかの工夫で鳥に食べられないようにする必要があります。

どのあたりに落としどころがあるのか、いろいろやりながらも、観察し、考え続けていきたいと思っています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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