防鳥ネットの無いブルーベリー農園~2年目も鳥被害無しの「続編」~ vol453

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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ブルーベリーはヒヨドリなどの小鳥も大好きな食べ物です。

そのため、ブルーベリー栽培では一般的には防鳥ネットを張ります。

ブルーベリーの森あづみのでは、防鳥ネットを使っていません。

ほとんど被害がないためです。

前回の記事から一カ月ほどたちましたので、その状況もふまえて「続編」を書いてみました。

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やはり防鳥ネットが無くても小鳥にブルーベリーをあまり食べられていない

昨年、メインにしているラビットアイ系品種も、少しだけ栽培しているハイブッシュ系品種も

小鳥による被害はほとんどありません」でした。

昨年は、ハイブッシュ系にだけ簡易なネットを設置したのですが、昨年の様子から防鳥ネットは不要と判断し、ハイブッシュ系にも防鳥ネットは張りませんでした。

2022年9月現在、ラビット系が収穫も終盤にさしかかっていますが、「2年目も鳥による問題になるような被害は、ほぼありません。

鳥の種類別の動向

害虫もそうですが、鳥がいることや実を食べることが問題ではなくて、それが収穫を得て、利益に関係するレベルかどうかということだと思います。

鳥別に少しリアクションが違うため、区分してみました。

ヒヨドリの被害は?

ヒヨドリをみかけること自体がかなりレアでした。

人の気配ですぐに逃げるタイプであり、日中は観光農園をやっていて人がいたり、

出現頻度がかなり少ないため問題ないと思われます。

スズメの被害は?

一時、スズメが来ることがありました。

集団ではなく3~5羽ほどの小グループでみかけることが多かったです。

昨年より少しラビットアイ系ブルーベリーが大きくなったことで、少しブルーベリーの樹に隠れられるようになったことも影響しているかもしれません。

わずかですが、つついた跡があり、ハチなどを呼んでしまうことがあるため、傷ついた実は除去しました。

日中は観光農園を開園しているため、人がよくいるレストスペースから離れた場所を好んでいるようでした。

隣接する農地のセイタカアワダチソウが2mくらいになって、拠点になっているようでしたので、所有者の方に連絡をとって、刈らせてもらいました。

拠点を作らないことも大切だと思いました。

しかし、8月下旬くらいから、全くみかけなくなりました。

周囲の田んぼでよくみかけるようになったことから、ブルーベリーよりも米の方が好みのようです。

全体に対しては少数で、稲穂が垂れる頃には、いなくなるため、あまり問題ないと思います。

カラスの被害は?

ごくたまにカラスをみかけることがありました。

私はこの時期は夜明けとともに、草刈りをしていることが多いですが、カラスはけっこう寝坊なのか、その時間帯はみたことがありません。

カラスは大型で実をたくさん食べるので、懸念していましたが、

食べに降りてくることが、やはり非常に稀だったので、あまり問題なさそうです。

人間を観察している可能性もあったので、何回か帰るふりをして戻ったりとフェイントをかけてみましたが、それでもカラスをみかけたのはほとんどありません。

猛禽類の影響

比較的天気の良い日は、農園周辺でトンビなどの大型の猛禽類が飛翔しているのをよくみかけます。

このような日は、鳥の気配(鳴き声など)そのものが少なく、ちょっと遠く感じます。

警戒して離れているのかもしれません。

猛禽類の姿が見えなくなっても、一定期間効力があるようで、半日から一日くらいは、鳥の気配が小さく感じます。

カラスに至っては、周囲の仲間に呼びかけて、一緒に逃げているように見えました。

防鳥ネットが無くても小鳥にブルーベリーを食べられていない 理由

(↑防鳥ネットが無いと開放感があり、景観に優れている)

鳥があまり来ない理由は2つ考えられます。

①鳥がまだ気が付いていない説

②鳥が天敵などを恐れて近寄らない説

昨年からずっと私は②の「 鳥が天敵などを恐れて近寄らない説 」だと考えています。

人にこういう話をすると、「まだ気が付いていないからだよ~。そのうち来るようになるよ。」・・・などと、何故かほとんどの人に①の「気が付いていない説」を言われることが多いのですが、

それって完全に「人間視点」ではないかと思います。

数年、ブルーベリーと鳥を観察している限り、気が付いていないというのは、私にはとても信じられません。

何故ならば、庭でブルーベリーを育てていた頃、初めての収穫でもすぐに鳥たちはみつけるからです。

ブルーベリーの森あづみののある農地は、扇状地で山林から見通しのいい開けた地形となる場所です。

このような場所は大型の猛禽類の狩場になることが多く、実際に上空にトンビなどが旋回しているのをよく見かけます。

よく観察していると小鳥たちは、いきなりブルーベリーなどの目的物にやってくるわけではなく、周辺の逃げ場となる木などを中継しながら近づいてきます。

もし、天敵がいた場合にすぐに逃げられるように慎重にやってくるようです。

今年の鳥の動向からみても、やはり ②の「 鳥が天敵などを恐れて近寄らない説 」 だと確信してきました。

実際、うちの農園でも鳥はやってます、それが問題にならない程度に少ないだけです。

ブルーベリーや他に育てている果樹がもっと大きくなったりすれば状況は変わってくる可能性があります。

しかし、その頃には北部ハイブッシュ系の2~3倍以上の収量となる、ラビットアイ系の特徴である超豊産生を活かして、ちょっとぐらい食べられても大丈夫だと考えています。

ブルーベリー栽培は防鳥ネットが当たり前のようになっていますが、もしかしたら、条件などによって設置しなくてもよい可能性があるのではないか・・・今のところ、そのように考えています。

動画でも解説していますので、そちらもぜひご覧ください↓

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