脱サラ元地方公務員、ブルーベリー農園経営者。かんざきたつや(@ttykanz)です。
農業を目指した理由、脱サラの経緯、農園のコンセプトなどは、下記のプロフィールページ又をご覧頂けるとうれしいです。
夏場は、どんどん伸びる、ブルーベリー畑の下草である牧草と雑草たちを
刈りながら、ブルーベリーの株の近くによせてマルチにしたりしていました。
以前働いていた農業法人では、ポット栽培でしたが、防草シートを全面張っていました。
今回は「ブルーベリー栽培で防草シート全面張りは効果的か?」ということについて書いてみました。
防草シートは本当に時間短縮なのか?
私が以前働いていた、農業法人では、ポットと潅水装置でブルーベリー栽培をしていました。
草が生えないように防草シートを敷いていました。
かなり著名な農園経営者の方の書籍にも、防草シートの活用で何百時間も時間を捻出できたとか書いてあります。
しかし、防草シートの場合でも掃除(落葉落枝そのたゴミ)などの時間が必要になります。
以前働いていた農業法人でもブロワーなどで、定期的に清掃していました。
観光農園をやっていたこともあり、土の上にあれば自然に分解するものも、どこかに片づけなくてはなりません。
また、防草シートがあっても、ところどころに土がたまり、除草したり、やぶれれば草が生えます。
いいシートなら多分10年くらいはもちますが、費用もなかなかかかります。
そもそも、草刈りそのものも、乗用草刈り機でやれば、実は時間はあまりかかりません。
私の畑約4反(4000㎡)全面でも2時間かからないくらいです。
年間にして、
一回2時間+1時間(燃料調達等準備や作業効率等の予備時間)
平均3週に1回草刈り
5ヵ月(5月から9月)=20週
20(週)÷3(週/回)=6.7回≒7回
7(回)×3(時間/回)=21(時間)
そもそも、4反(40a、4000㎡)で21(時間/年間)しかかかっていない。
相当の規模(2ha以上)でないと、作業時間そのものが百時間もかからないけど・・・?
防草シートで数百時間稼げるとはどういう意味なんだろう・・・?
乗用草刈り機ではなく、人力か方肩掛けの刈払い機なのか?
たしかに、ポット栽培で、潅水装置がついていれば、刈れる場所が制限されるので、乗用草刈り機を効果的に使うのは難しい。
ポット+潅水装置で、刈払い機などで除草する場合なのかなあ・・・
それにしても多い気がします。
何か前提条件が違うのかもしれませんが・・・・
本などには、前提条件が細かくのっていないことも多く、
実際に自分でやってみないと、本当の所はわからないものだと思いました。
ただ刈っていただけで厚さ2cmくらいの堆肥層に
最近は、背丈の低い草も増え、草の成長もゆっくりなので、あまり刈っていませんが、
だいたい5月から9月くらいまでは、2~3週間に一回くらい全面的に刈っていました。
乗用草刈り機の進路を工夫して、ブルーベリーの株周辺に刈草が集まるようにもしていました。
(参考記事)
刈草がだいたい1~2cmくらいの厚さで、堆肥のようになっています。
森の土みたいなツンとする放線菌のにおいがする・・・・
前作の牧草地のときは、酪農のため牧草を持ち出していたので、このようにはならなかったかもしれませんが、今回は刈って積んで、刈って積んでみたいなサイクルだったのでこうなったと思われます。
森の中の落ち葉のような効果があれがいいと思っています。
まとめ
日本ブルーベリー協会誌に掲載されていた栃木県の例ですが、夏場の高温により、収穫量減り、実も小さくなっていた農場で、シート張りを草生栽培に変えたところ、回復したという報告がありました。
暑さに弱いノーザンハイブッシュ系の例ですが、地球の気温の変動をみると、全国的にも同じ現象がおきてくるのではないかと思います。
農業法人で働いていたときは、シートの照り返しがすごくて、熱中症寸前なときも多々ありました。
ブルーベリーポットの中も相当高温だったと思います。
これからは、寒冷地とよばれている場所でも、ある程度、夏場は高温になる前提で考える必要があり、過酷な環境を緩和してくれる下草の存在は重要だと思います。
そもそも、私は土がよくなっていく過程を見るのが好きなので、個人的にもあまり防草シート全面張りは向いていないのかなとも思います。
究極的には好みの要素も大きいですね・・・!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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