大きなアシナガバチの巣を発見~アシナガバチは「 環境指標生物」? vol748

パーマカルチャー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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少し前の話ですが、ローズ園に巨大なアシナガバチの巣をみつけました。

ここまで大きいのは、初めてみました。

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ローズ園で大きなアシナガバチの巣をみつけました

ブルーベリー園から少しだけ離れたローズ園。

2022年にローズを植えたときに、木材チップのマルチング敷きました。

そのときの残りと、運搬に使ったペール缶がおいてあるんですが、ペール缶の中に大きなアシナガバチの巣がありました。

雨が当たらないようにペール缶の中に巣をつくったみたいですが、今年はペール缶を使わなかったので、気が付きませんでした。

長辺は20cmくらいの長さがあります。

通常みかけるのは大きくても、この半分くらいですが、よほど環境がよかったんでしょうか。

同心円状になるのではなく、長方形になっていくのがおもしろいです。

巣にはもうハチはいません。

アシナガバチやスズメバチは、巣は一年しか使わないようです。

寒くなると、働きバチは徐々に減っていき、女王バチだけが、木のうろなどで越冬し、春になると新しい巣を作り始めます。

コロニーをつくる系のハチは、ミツバチのように集団で越冬する方が、少数派で、冬場は一旦、女王のみになるという種類の方が多いみたいです。

ハチやアリなどの社会性昆虫は、群れ全体が一つの生き物みたいな動きをしているように思います。

アシナガバチは環境指標生物?

アシナガバチは「環境指標生物」と考えている研究者もいるようです。

理由は、

  • 肉食性でエサとなる昆虫類が豊富な緑のある環境を好む
  • 巣をつくる素材となる「木」が必要
  • 巣がむき出しなため、大気汚染や化学物質汚染に弱い

といったアシナガバチの特徴からだそうです。

ブルーベリーの森(ブルーベリーの縁)やローズ園、ナッツの森(ヘーゼルナッツ園)は、

化学合成農薬などは使用していませんし、生き物は豊富です。

しかも、木材チップなどでマルチングしているため、巣の材料は豊富。

アシナガバチ住みやすい環境なのかもしれません。

ブルーベリーの樹に巣をつくることもありますが、春先から夏にかけて、こまめに木をチェックしながら、蜂パトロールし、なるべく小さなうちに取り除いています。

私は、アシナガバチは、ブルーベリーの過熟な実にもよってくることがあるものの、害虫を食べてくれるので益虫だと思っています。

しかし、アシナガバチはこちらから、接触しない限りは、攻撃してこないおとなしい種類が多いです。

それゆえに巣に気が付きにくいこともあります。

お客さんが誤って、巣などを触ってしまって、刺されないように、注意深くパトロールしながら、なるべく巣が小さいうちに取り除いています。

うちの農園には、「フタモンアシナガバチ」という小型のアシナガバチが特に見られます。

取り除く場合は、3m以上の長さの竹の棒で、巣を落とすと、ハチたちは棒の先の方を攻撃しますが、棒の元側をもっている私は認識できないようで、比較的安全に取り除くことができます。
※あくまで私の方法ですので、同じ方法で除去する場合は、くれぐれも安全に注意してください。

しかし、心の中では、いつも申し訳ない・・・・という気持ちで、ハチたちにはお引っ越し願っています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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