脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
少し前の話ですが、ローズ園に巨大なアシナガバチの巣をみつけました。
ここまで大きいのは、初めてみました。
ローズ園で大きなアシナガバチの巣をみつけました
ブルーベリー園から少しだけ離れたローズ園。
2022年にローズを植えたときに、木材チップのマルチング敷きました。
そのときの残りと、運搬に使ったペール缶がおいてあるんですが、ペール缶の中に大きなアシナガバチの巣がありました。
雨が当たらないようにペール缶の中に巣をつくったみたいですが、今年はペール缶を使わなかったので、気が付きませんでした。
長辺は20cmくらいの長さがあります。
通常みかけるのは大きくても、この半分くらいですが、よほど環境がよかったんでしょうか。
同心円状になるのではなく、長方形になっていくのがおもしろいです。
巣にはもうハチはいません。
アシナガバチやスズメバチは、巣は一年しか使わないようです。
寒くなると、働きバチは徐々に減っていき、女王バチだけが、木のうろなどで越冬し、春になると新しい巣を作り始めます。
コロニーをつくる系のハチは、ミツバチのように集団で越冬する方が、少数派で、冬場は一旦、女王のみになるという種類の方が多いみたいです。
ハチやアリなどの社会性昆虫は、群れ全体が一つの生き物みたいな動きをしているように思います。
アシナガバチは環境指標生物?
アシナガバチは「環境指標生物」と考えている研究者もいるようです。
理由は、
- 肉食性でエサとなる昆虫類が豊富な緑のある環境を好む
- 巣をつくる素材となる「木」が必要
- 巣がむき出しなため、大気汚染や化学物質汚染に弱い
といったアシナガバチの特徴からだそうです。
ブルーベリーの森(ブルーベリーの縁)やローズ園、ナッツの森(ヘーゼルナッツ園)は、
化学合成農薬などは使用していませんし、生き物は豊富です。
しかも、木材チップなどでマルチングしているため、巣の材料は豊富。
アシナガバチ住みやすい環境なのかもしれません。
ブルーベリーの樹に巣をつくることもありますが、春先から夏にかけて、こまめに木をチェックしながら、蜂パトロールし、なるべく小さなうちに取り除いています。
私は、アシナガバチは、ブルーベリーの過熟な実にもよってくることがあるものの、害虫を食べてくれるので益虫だと思っています。
しかし、アシナガバチはこちらから、接触しない限りは、攻撃してこないおとなしい種類が多いです。
それゆえに巣に気が付きにくいこともあります。
お客さんが誤って、巣などを触ってしまって、刺されないように、注意深くパトロールしながら、なるべく巣が小さいうちに取り除いています。
うちの農園には、「フタモンアシナガバチ」という小型のアシナガバチが特に見られます。
取り除く場合は、3m以上の長さの竹の棒で、巣を落とすと、ハチたちは棒の先の方を攻撃しますが、棒の元側をもっている私は認識できないようで、比較的安全に取り除くことができます。
※あくまで私の方法ですので、同じ方法で除去する場合は、くれぐれも安全に注意してください。
しかし、心の中では、いつも申し訳ない・・・・という気持ちで、ハチたちにはお引っ越し願っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※「にほんブログ村」のブログランキングに参加しています。 よろしければ、画像をクリックしていただけるとランキングに反映され、励みになります。