ヘーゼルナッツの「雌花」が出てきました~イタリアピエモンテ産ヘーゼルナッツを安曇野で育てる~vol820

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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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イタリアピエモンテ産ヘーゼルナッツの雌花の動きも見られるようになってきました。

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ヘーゼルナッツに「雌花」が出てきた

ヘーゼルナッツなどのカバノキ科の樹木は、前年の秋に「雄花」が伸びてきて、雄花はそのまま越冬し、翌春に開花します。

一方、雌花は、芽のまま越冬し、春に開いてきます。

何故、このような動きをするのか、正直よくわかりませんが、開く前の雄花は相当、耐寒性があるみたいです。

「雄花」は秋頃に確認できましたが、春先になって「雌花」も目立つようになってきました。

雄花は、尻尾みたいなので、「尾状花序(びじょうかじょ)」と呼ばれます。

カバノキ科のほか、同じく風媒花である、ブナ科やヤナギ科などにも見られます。

学生のときに、尾状花序をスケッチしてレポートを作る課題があり、河川敷などを探して歩いた思い出があります。

ヘーゼルナッツの仕立て方は「チェスプリオ」で

(「チェスプリ」いわゆる株仕立て)

ヘーゼルナッツの樹形の仕立て方には、いくつか種類があります。

私は、自然樹形に近い「チェスプリオ」仕立てにしています。

3~6本ほどの、株立ちにする方法で、イタリアピエモンテの最も伝統的な仕立て方です。

ブルーベリーのちょっと大きい版でしょうか。

(チェスプリオ仕立て)

もっとも、イタリアピエモンテの大規模農家では、日本でいう「開芯形」のような「ヴァーゾ・チェスプリアート」の方が主流のようです。

チェスプリオは、樹勢の調整がしやすかったり、主幹が複数あるので、雪折れなどの事故があっても、リカバリーが速くなります。

一方で、株周りが混みあうため、地面に落ちた実を収穫するヘーゼルナッツでは、収穫がしにくくなります。

また、株周りの草刈りもしにくくなります。

大規模で機械化するには、適さないのかもしれません。

(「ヴァーゾ・チェスプリアート」日本でいうところの開芯形に近い)

私の場合は、日本ではカミキリムシの被害がけっこうあると感じているので、主幹の更新が容易なチェスプリオが適していると考えています。

カミキリムシで、主幹まるごと枯れることがあるためです。

ちなみに、イタリアではゾウムシなどの被害が中心で、カミキリムシはいないそうです。

ヘーゼルナッツの受粉木は風下に配置

うちで育てている品種は、「トンダ・ジェンティーレ・デッレ・ランゲ・トリバータ」(長いので以下、トリバータと呼びます)と「トンダ・ジェンティーレ・デッレ・ランゲ・ロマーナ」(以下ロマーナと呼びます)です。

メインはトリバータですが、受粉木としてロマーナが10%ほど入っています。

ヘーゼルナッツは風媒花なので、受粉木は、主に風が吹く方向の風上に配置します。

圃場は、南風が多いですので、南端に配置すればよかったんですが、南よりの真ん中付近にあります。

植えたときは、この知識がなかったので、正直ちょっと失敗しました・・・・。

今年は、ある程度の量が収穫できるといいなあと思っています。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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