ブルーベリー観光農園のブルーベリーの植え付け間隔はどれくらいがいいのか?~vol725

観光農園の始め方
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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ブルーベリーを植えつける間隔によって、同じ面積に植えられる本数がかわります。

ブルーベリー生産者としては、植え付ける間隔は、隣の株と干渉しない範囲で、なるべく多く植えたいのもやまやまです。

しかし、あまり無理をしても、後々後悔するため、品種や用途にあわせて設定する必要があります。

今回は、観光農園(ブルーベリー摘み取り園)でのブルーベリーの植え付け間隔について書いてみました。

なお、ここでは、地植え(地面に直接植える場合)について、書いています。

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ブルーベリー植え付けの株間、列間のレイアウト

日本ブルーベリー協会編の「ブルーベリー全書(創森社)」には、以下のとおり記載があります。

品種系統株間(m)列間(m)
北部ハイブッシュ系1.5~2.03.0
南部ハイブッシュ系1.0~1.52.0~2.5
ラビットアイ系2.0~2.53.0
(ブルーベリー全書 日本ブルーベリー協会編 創森社 P126-127)

とりあえず、ブルーベリー協会の資料を掲載しましたが、書籍や栽培者、国や地域などによって、わりと違いがあります。

ハイブッシュ系の通路幅を2.0m~としている場合もあったり、ラビットアイ系の通路幅を3.5~4.0mとしているケースもあります。

結局のところ、樹高、枝や根の張り具合が大きいほど、干渉しないように、間隔は広くなりますので、

品種や気候や土壌条件、栽培の目的や使用機械などのよっても、おそらく微妙にかわるはずです。

ブルーベリーの森あづみのの場合のブルーベリーの植え付け間隔

ラビットアイ系は株間2m×列間3m

ラビットアイ系ブルーベリーの場合は、株間2m、列間3mとしています。

これは、私のブルーベリー栽培の師匠である江澤貞雄さん(千葉県木更津市、エザワフルーツランド、「ど根性栽培」提唱者)に教えていただいた株間と列間そのままです。

ラビットアイ系ブルーベリーの植え付けの間隔としては、標準的な間隔ではないかと思います。

植えつけて5年目では、特に広いとも狭いとも感じておらず、ちょうど良い気がします。

ハイブッシュ系は株間1.5m×列間2.2m

ハイブッシュ系(北部ハイブッシュ系、南部ハイブッシュ系)の場合は、株間1.5m×列間2.2mとしています。

実は、今、私がもっている本には記載がなく、当時何を参照したのか覚えていなくて、正直よくわかりません。

趣味でポット栽培していたもの30株ほどを、移植しました。

もともと植え付けを計画していたわけではなかったため、なるべく間隔をせまくしたかったのかもしれません。

これについては、正直、ちょっと後悔していて、少なくとも株間も列間も+0.5mくらいはほしかったと思っています。

ハイブッシュ系は、今のところ産直販売のみですが、最近は、ハイブッシュ系もなかなか大きくなってきて、ちょっと狭く感じてきたためです。

ブルーベリー観光農園に必要な植え付け間隔は?

それでは、観光農園という視点からの植え付け間隔はどうでしょうか。

お客さんが主に通路から、摘み取るため、ここでは主に列間隔について考えます。

メインで栽培しているラビットアイ系は株間2m×列間3mで始めたときは、一言で言えば「疎」。

スカスカで寂しい感じでした。

(2019年に植え付けた直後くらい)

樹がまだ小さかったからです。

3年目(植え付け2年くらい)にプレオープンしたときも、今写真をみると、さみしい感じでした。

よくオープンしたものです(笑)

2021年7月に撮影

5年目には、ちょうどいい感じになってきました。

乗用草刈り機で通路の草刈りをするときも、刈幅80cmで、3回通路を走って刈っていたのが、1~1.5回ほどになりました。

株間2mは、隣同士の枝が接することも、多くなりました。

もし、ラビットアイ系ブルーベリーの通路を2mにしていたら、うまく通れなくなっているところでした。

通路中央部付近からも、ひこばえが出て来ることがあり、根は通路の中央付近まで広がっているものもありそうです。

現状では問題ありませんが、狭く感じる時がくるかもしれません。

私の師匠は、ラビットアイの場合、樹が成長したら、株間で間引いて、4mにするとおっしゃっていますが、その時、大きくなったブルーベリーを間伐をする勇気が私にあるのか、ちょっとまだわからない感じです。

今のところ、通路幅は観光農園としては、ハイブッシュ系で2.5~3m、ラビットアイ系で最低3mはほしいと考えています。

余裕があれば、もっとあってもいいかもしれません。

特に間に、パラソルなどを設置する場合は、あらかじめ、広いメインストリートがあるとより、いいと思います。

「ど根性栽培」仲間の友人がやっている、山梨県北杜市のSHIZENブルーベリー園では、メインストリートのような通路があって、すごくくいいと感じました。

(2023年にオープンした山梨県北杜市の「SHIZENブルーベリー園」。中央に通常の通路より広い通路がある。)

私が取り組んでいる「ど根性栽培」は、特に成長が速いというわけではありませんが、

今のところ、メインで栽培しているラビットアイ系ブルーベリーが、年々、ブルーベリーが大きくなる成長ステージに入っています。

リピーターのお客さんにも、成長を驚かれることが多いです。

(お客様に書いて頂きました感想の一部)

変化が大きい時期なので、今後、考え方が変わる可能性もありますが、今のところ、植え付け間隔については、そんな風に考えています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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