脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
今年、ブルーベリーを中心に、初めて直売所での出品をしてみました。
基本的には摘み取り園なので、ブルーベリー狩りという「体験」を売っていますが、
今年のブルーベリーシーズンの途中から、知り合いの農家さんに、直売所への出品の方法お聞きすることができ、近所の直売所にブルーベリーなどを出品するようになりました。
まだ、始めたばかりなので、ノウハウ的なものは、あんまりお伝えできませんが、
率直な感想を書いてみたいと思います。
直売所のハードルはあまり高くなかった
私が、出品させていただいている直売所は、当初、想像していたよりも、出品のハードルは高くない感じでした。
審査を経て、入会時の一時金、年会費の支払い後、すぐにでも出品できるようになりました。
直売所の成り立ちやスタンスによるかもしれませんが、どちらかと言えば、応援していただいている印象を受けました。
農協の組合員である必要もありませんでした(私は農協は入っていません)。
ブルーベリーの直売所での販売
直売所では、ブルーベリーは比較的よく売れました。
ブルーベリー狩りのお客さん分も確保しながら、また、朝方にかけられる労働力にも限りがあったので、一日に販売できたのは少量で、毎日出品できたわけではありません。
しかし、販売した日は、ほぼ連日完売でした。
少し前に、「ブルーベリーは昔はよかったけど、今はあまり直売所では売れないよ。」と、誰かに言われたことがあったのですが・・・。
つくづく、テキトーなアドバイスは聞かない方が良いなあと思いました。
この地域で通常栽培している品種と時期が多少ずれていたこともあり、競合が少なかったことが大きいかもしれません。
ブルーベリーは、そのうち、近隣の宿泊施設からも注文が入るようになりました。
ブドウ(ナイヤガラ)の直売所での販売
ブルーベリー狩りのレストスペースにしているブドウ棚のブドウ(ナイヤガラ)が今年は予想よりたくさん実って、ブルーベリー狩りのお客さんだけでは、消費しきれなくなってきました。
無農薬栽培のブドウでもあるので、直売所での販売もテストしてみました。
しかし、こちらは、どちらかといえば、あまり売れず、ナイヤガラが地元の人以外にはマイナーな品種であったこと、シャインマスカットやナガノパープルなど有名品種が多く出品されてきたことも、影響しているかもしれません。
また、対面販売ではないので、栽培方法(無肥料無農薬)が説明できないことも、影響していたかもしれません。
今のところ、有機JASなどを取得しているわけではないため、「食品表示」としてのオーガニックや有機表示はできません。
無農薬栽培をしていても、強みが活かしきれないと感じました。
ちなみに、この「テスト」という言葉はとても便利で、「テスト」をするというと、とても心理的なハードルが下がると思いませんか・・・?
行動力を上げるために、良い言葉ではないかと思います。
大事にしていることほど、慎重になり、すぐには行動できなくなるので、そんな時は「テストしてみる?」と自分に言ってみるのもよいかもしれません。
最近ではいろいろとテストしながら、晩生種のエダマメも販売しています。
対面販売でない直売所で学んだこと
普段やっていることは、ブルーベリー狩りという「体験」サービスを売ること、
また、農園で直接摘み取っても販売する「摘み取り直売」であるため、
対面でない出品しての販売をするのが、初めてでした。
選果作業、パッケージング、表示、時期、競合など、農園での販売とは違った難しさがありました。
一方で、何で売れて、何で売れなかったのか、を考えることがとてもおもしろいと思いました。
あと、お会いしてもいない人が作物を評価し、購入してくれたことがまた違った意味で嬉しく、売れたのを見て「やった~」という感覚を感じることもできました(もちろん、売れ残ってのがっかり感も感じました・・・)。
売上を上げるためには、基本的には量が必要ですが・・・労働力やブルーベリー狩りとのバランスもあるので、どういった形にしていくのがベストなのか・・・
ビジネス全体の中での位置づけを含め、さらに検討していく必要があると思っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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