脱サラ元地方公務員、ブルーベリー農園経営者。かんざきたつや(@ttykanz)です。
農業を目指した理由、脱サラの経緯、農園のコンセプトなどは、下記のプロフィールページ又をご覧頂けるとうれしいです。
季節の移り変わりや、時間の経過とともに、ブルーベリー畑での生き物にも変化があります。
今回は、生き物たちの世界第二弾を書きます。
ブルーベリーをとりまく生き物たちのエトセトラ~ブルーベリー畑の小動物編~vol145
生き物たちのエトセトラ~小動物編~
ミノムシ
この最近は、ミノムシが増えています。
葉っぱが悲惨な状況になるわけではないのですが、一つ一つ手で取っています。
初夏の頃より、小さい蓑(勝手にショートタイプと呼んでいます)が増えていると思います。
シャクトリムシ
小枝とよく似ているため、見落としそうになるのですが、シャクトリムシもいます。
画像のシャクトリムシは、ちょっとタイタニックの名シーンみたいです。
チャドクガ
(1匹の場合は、それほど食べない)
(複数いるとたくさん食べる。ヤバい・・・)
チャドクガも少し増えてきました。
集団でいると食べる量が増える性質があるようで、1本の樹に1匹の場合と3匹の場合では、10倍くらい食べられている量が違うのではないかと思いました。
よくわからなかった虫
しずく型のよくわからない虫です。
観察したかぎりでは、葉っぱを食べているようです。
一週間くらい前に同じ形で赤いタイプもみました。
ガのタマゴ
葉の裏をよくみると、ガと思われるタマゴがありました。
早めに発見できてよかったです。
テントウムシ
(テントウムシの幼虫)
(テントウムシの成虫)
何故かテントウムシの成虫も幼虫もたくさんみかけます。
とくにアブラムシがいる様子はないのですが、テントウムシはアブラムシがいない場合は、カイガラムシとかハダニなども食べるそうです。
いずれにしても、益虫なのでありがたいです。
クモ類
(ハナグモ。緑色で美しい・・・)
歩きまわるタイプのクモ類が結構増えてきました。
種類により植物の上が好きなタイプと地面の上を歩きまわるタイプがあるように見えます。
肉食で、様々な害虫を食べてくれるのでありがたいです。
糸状菌
(白いカビのようなものが糸状菌の菌糸です)
木材チップと刈草のマルチの中に、糸状菌(カビの仲間)が見られます。
カビの仲間には、病原となる種類もありますが、植物と共生関係にあるものも多く、生態系では重要な役割をもっています。
ブルーベリーの仲間であるツツジ科の植物の根には「エリコイド菌根菌群」という、ブルーベリーの根に寄生して、病害虫などからの防御や栄養のやりとりなど、共生関係をもつことが知られています。
(参考記事)
酸性土壌、やせ地といった通常の植物が生育しにくい環境で生きられるように進化してきた過程ではエリコイド菌根菌との共生によるところが大きいようです。
同じような現象は、尾根などの乾燥しやすい土地でも生育できるアカマツなどにも見られます。
糸状菌が活性化しやすい環境、すなわち森林に近い環境に近づけていくことが大切だと考えています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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「虫といっしょに庭づくり」(曳地ガーデンサービス、築地書館)
庭師としてオーガニックガーデンを手掛けてきた著者が、自身の経験や観察などをもとに解説してくれます。
「植物は私たちが思っているほど、虫に食べられたくないと思っていないのかもしれない。」・・・など、ハッと気づかされる言葉が何気なく散りばめられています。
農業関連の本には、害虫=悪者という視点でしか語られませんが、本来は、農業という目的に対して害となるだけで、自然の中では虫の存在は良くも悪くもない必要な存在なのだと改めて気づかされます。
なお、雑草などについても、別書「雑草と楽しむ庭づくり」で述べられており、私は両方購入してときどき読んでいます。
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