脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
「三九郎(さんくろう」」という地元の行事があります。
「三九郎」とは小正月に行われる、しめ縄・松飾り・ダルマを集めて燃やし、神送りをする行事です。
「どんど焼き」とも呼ばれますが、中信(長野県中部)地域では「三九郎」と呼ばれる地域が多い気がします。
この三九郎の火で焼いたまゆ玉(お団子を繭の形にしたもの)を食べると、無病息災で過ごせると言われています。
私も子どもの頃に、松飾りを集めたり、保護者と一緒に、やぐらの飾りつけをした思い出があります。
今回は、保護者として三九郎のやぐらの組み立てに参加しました。
やぐらを「竹のティピー」をもとに組み立て
ティピーとは
「ティピー」とは、もともとはネイティブアメリカンの移動式の簡易な住居のことです。
私が農園づくりに取り入れている「パーマカルチャー」のデザインでも、よく用いられています。
農園には、竹で作ったティピーが2つあり、それぞれ、つる性のハーブを栽培するとともに、レストスペースの日陰や遊び場にもなっています。
ティピーを基礎に三九郎のやぐらを
三九郎は、伝統の行事ではあるものの、だんだんと、子どもが減ったり、保護者も転勤族が増えたり、各地で、いろいろな事情で負担が増加してきている場合があるようです。
地域によっては、行事自体をやめているところもあると、地元の友人から聞きました。
また、私が子どもの頃は、夕方から夜にやっていましたが、最近は昼間にやることの方が多くなっています。
私は子どもの頃、祖母と一緒に、繭玉を作ったり、トンビとか富士、茄子の形も作っていたのですが、これはわが家だけだったのでしょうか(?)
当時は、小学生が近所を周り、松飾りを集めて、保護者と一緒に、やぐらを組んだり飾りつけをしていました。
だるまは、やぐらの棒に挿したり、多い場合は、数珠のように縄につなげて、やぐらに巻いていたような気がします。
今は、保護者での立場で参加していますが、今年は組み立てにも参加しました。
なるべく、続けやすく、誰でも簡単に組める方法を模索しているということで、頼まれたので、
試行的に「ティピー」を応用して、組む方法を提案させて頂きました。
もともと似たような構造ではありましたが、より簡単に、簡単に手に入る材料で組むことができます。
誰でも、組めるように、あまり高さは高くせずに、さらに扱いやすい細めの竹を使用しています。
高さは、例年よりやや低めになったかもしれませんが、松などが多く、思いのほかボリューム満点で、安定していました。
ティピーは、はしごなどを使わなくても、コツさえつかめば簡単に組むことができます。
ネイティブアメリカンは、女性一人で建てていたそうなので、もともと簡単に組めるわりに強固であり、簡単に解体できる構造です。
ただ、燃やすことは想定していないので、ちょうどいい感じに燃えてくれるのかは、わかりませんでした。
もしかしたら、土台だけ燃え残り、崩す必要が出て来る可能性もありました(通常のやぐらでも、そういうケースはけっこうあります)。
見事によく燃えたティピーやぐら
前日までは晴天でしたが、三九郎、当日は、雪が薄く積もり、しかも雪が舞っています。
けっして、物を燃やすコンディションはよくありませんでした。
しかし、地区の方で用意していただいた、松の葉がを多く詰めたせいか、短時間でよく燃え上がりました。
(Instagramで動画を上げましたので、よろしければご覧ください↓)
竹のティピーも、ちょうどよく、広がらずに、少しずつ高さを沈めながら、燃えていったので、成功と言えると思います。
いい感じのおき火となり、子どもたちが嬉しそうに「まゆ玉」やマシュマロを焼いて食べてくれました。
午後になると雪も強くなり、安全に鎮火してくれました。
意外なところで、ティピーが役に立ってうれしかったです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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