ブルーベリー「農法によって美味しさが違うの?」という問題 vol469

脱サラ農業・起業
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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ある時、知り合いの会社の社長さんに、

「施設栽培で育てると味はどうなんですか?」と聞かれたことがありました。

その時は、栽培方法としてポットでの水耕栽培もあるという話題の時だったと思います。

うちの農園は、土に植えて育てるいわゆる「地植え」で、農薬や化学肥料を使わず育てているため、ポット栽培よりは、自然な形に近いのかもしれません。

おそらく、「自然の力で育ったブルーベリーの方が美味しい」という答えを、期待してのご質問だったのだと思います。

しかし、私には「正直、わからない。施設栽培も美味しい」という答えしか浮かびませんでした。

以前、養液を使ったポットでの水耕栽培をやっている観光農園に行ったことがあり、

その農園のブルーベリーはとても美味しかったので、そのように答えました。

もちろん、自分が育てたブルーベリーの味が大好きで、その栽培のプロセスや実の品質も含めて、自信をもってお勧めできると考えています。

しかし、それが、全て栽培方法による違いなのかは、「わからない」というのが正直なところです。

今回は、ブルーベリー「農法によって美味しさが違うの?」という問題について書いてみました。

 

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ブルーベリーの栽培方法は「人の数だけある」

ブルーベリーの栽培方法はいろいろあります。

地面に植える「地植え」や、ポットで栽培する「ポット栽培」。

化学肥料を使う方法、有機肥料を使う方法、無肥料の方法。

土を使う栽培、スポンジみたいな人工培地で育てる水耕栽培。

剪定の方法も無数にあります。

私たち栽培者は、自分の考え方、経営方針に自分にあった方法を選んで栽培しています。

おおざっぱに言えば、ある程度系統分けできるのかもしれませんが、細かい部分まで考慮すると、「人の数だけある」のではないでしょうか。

一つだけ言えるのは、栽培者は、各々の考え方で、素晴らしいブルーベリーを作りたいと考えていることは共通していると思います。

栽培以外にも味を決める要素がたくさんある

実は、栽培方法以外にも農作物の味を決める要素はたくさんあります。

大きなものは、「品種」、「鮮度」、「時期」ではないかと思います。

これは久松農園の久松達央さんの書籍で紹介されている考え方です。

「美味しさ」を考えるときに、私はよく参考にしています。

ブルーベリーも「品種」によって、全く別物とも思えるくらい味が違います。

摘み取りのお客さんも、比べて食べると全く違ってびっくり・・・という方が多いです。

品種は味だけではなく、栽培の難易度や栽培方法により適した品種も存在するため、非常に重要な要素だと私は考えています。

「鮮度」によっても、味は、ものすごく変わってきます。

家庭菜園で野菜を育てていると、とても美味しく感じるのは、自分で作ったという要素も大きいですが、そもそも鮮度が全然違います。

スーパーなどの野菜は時間の経過により味を落としている場合があります。

ブルーベリーも冷蔵すると数日間はもちますが、摘み取った直後から食味は落ちていくと考えてよいと思います。

そういう意味では「摘み取り園」は最も美味しい食べ方だとも言えます。

(エダマメも鮮度が命。「湯を沸かしてから取りに行く」と例えられるくらい鮮度が大切です)

また、「時期」ですが、これは旬の時期が最も美味しくなります。

ハウス栽培で、冬に食べるきゅうりなどは、その時期に食べられることは、ありがたいですが、全く味が別物になります。

ブルーベリーの場合はさらに、この3大要素に加えて、「収穫方法」によっても味がかなりかわります。

ブルーベリーは追熟しない作物であり、収穫後に甘く熟すことはありありません。

さらに、実の一つ一つが別々の時期に熟します。

このため、しっかり熟した実を丁寧に収穫する場合と、大雑把に収穫する場合では、同じ時期に同じ樹から収穫しても、収穫物の味は全く違うものになります。

これは意外と見落とされがちな要素ですが、ブルーベリーではかなり大きい要素だと思っています。

(熟した実を選んで収穫できるかどうかも、食味の品質に大きく栄養します)

さらに、「気候」、暑い気温の中で食べる場合、涼しい場所で食べる場合も味の印象は変わります。

内陸の寒暖差のある気候と海沿いの安定した気温の気候では、食味に影響があるようにも思います。

「どこで、誰と」も美味しさを形作る要素です。

もしかしたら、家族で楽しく食べる場合もより美味しく感じるかもしれません。

景色のよい場所で、自然の風を感じながら食べるのも、より美味しく感じるかもしれません。

(家族で気持ちの良い場所で食べるブルーベリーはより美味しいのではないかと思います)

さらに「誰が、どのように」というのも美味しさの要素かもしれません。

栽培している人のが好き、とか。

栽培方法が自然に配慮していて好き、とか。

そいういった要素も影響しているように思います。

誰かが美味しい感じたということが全て

それらの全ての要素が重なって、「美味しさ」を形作っており、そのため、自分やお客様が感じていただいた「美味しさ」が全てなのではないかと思います。

自分が納得のいく栽培方法で育て、自分がきていただきたい、食べていただきたいお客様に美味しいと言っていただけることが全てであり、

それは栽培者によってゴールが違うものではないでしょうか。

決して、栽培方法の意義を否定しているわけではなく、

栽培方法に偏りすぎて、それ以外の要素を見落としていくことを避けたい。

なるべくニュートラルな考え方をしていきたいと思っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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