ブルーベリー栽培での「苗木」「資材」の購入方法・調達方法~ブルーベリー観光農園の始め方6~ vol353

観光農園の始め方
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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「ブルーベリーの森あづみの」では2019年からブルーベリーの栽培を始めました。

これまで、ブルーベリーの栽培を通じて、「苗木」「必要な資材」の調達方法についてなるべく細かく解説します。

なお、当園では「ブルーベリーのど根性栽培」にとりくんでおり、以下の前提条件となります。

(前提条件)
「根性栽培」による栽培
〇ブルーベリーはラビットアイ系品種

☆この記事では、こんなことがわかります☆
●ブルーベリー栽培で必要な「苗木」と木材チップなど「栽培のための資材」の購入(調達)先や方法について解説しています。
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ブルーベリー「ど根性栽培」は栽培に必要な資材は少ない

ブルーベリーの森あづみので取り組んでいる栽培方法は江澤貞雄さん(千葉県木更津市エザワフルーツランド)が提唱している「ど根性栽培」と呼ばれる栽培方法です。

江澤貞夫氏は、ブルーベリーのこれまでの常識と考えられていた栽培方法を見直して、植物本来の能力を最大限に発揮し、根をしっかりと張らせる「ど根性栽培」と称した、独自の栽培方法を提唱しています。

(ブルーベリー栽培の定説)

  • 植え床にピートモス※1を多量に使用し土壌酸度(PH)の調整と排水性を対策する
  • 頻繁な潅水(特に夏場)
  • ノーザンハイブッシュ系品種中心の栽培
  • 化学肥料で苗木の成長を促進

(ど根性栽培)

  • 植え床にピートモスを使用しない※2
  • 潅水をしない。
  • ラビット・アイ系品種の積極的利用
  • 肥料は少量の油粕のみ、剪苗木は定で成長を促す。

※ミズゴケ類などの植物が堆積し、腐植化した泥炭を脱水、粉砕したもの。土壌改良材として用いられる。

※2ノーザンハイブッシュでは少量使用する。

株元の乾燥対策は、木材チップなどの有機物でマルチングすることを徹底し、乾燥を防止します。

ど根性栽培で、ラビットアイ系の品種を栽培する場合は、植床をつくらずに、ポットのサイズの穴を掘ってそのまま植えるため、必要な資材が少ないです。

また、ブルーベリーはもともと肥料要求が少ない作物ですが、さらに肥料の量が少なく、全体的に資材が少ない栽培方法だと思います。

ブルーベリー栽培に必要な「苗木」、「資材」の購入方法など

ブルーベリーの苗木の購入方法など

ブルーベリーの苗木は基本的に、江澤貞雄さんの「エザワフルーツランド」から購入しています。

ブルーベリーの栽培を始める前、栽培方法を模索していた時期に、お話を伺いに行って依頼、栽培について教えていただいたり、ブルーベリーの苗木を購入させていただいたりしています。

エザワフルーツランドの苗木は、まさに「ど根性苗木」といった感じであり、強い枝がしっかりと伸びてきています。

ラビットアイ系の品種した購入したことがないので、他に取り扱っているのかはよくわかりませんが、非常に良い苗木を提供いただいています。

(↑エザワフルーツランドから購入したラビットアイ品種の2年生苗。)

ほかのところから苗木を買ったことがありませんが、よくホームセンターで見かける苗木は、管理がゆきとどいていないものが多く、とくに小さい苗に花がついていたり、年数だけは経過し、根の回った老化苗木もよく目にします。

このような理由からホームセンターはあまりおすすめできません。

苗木の良し悪しが後々もかなり影響してきますので、信頼のおける苗木屋さんから購入するのがおすすめです。

木材チップの購入方法など

栽培を始めた当初は、工事などの支障木をチップ化して販売している業者さんから購入していましたが、

含水率に関係なく重量での販売で、雨の降った次の日にとりにいくと、単価が2倍近く違ったりするのが不満だったため、現在は別の業者さんにお願いしています。

工事用の丸太杭などを生産している会社で、加工の過程で発生するチップを販売しています。

価格はm3換算で、1,700円/m3くらいです。

バーク(樹皮)も含まれますが、丸太を杭加工する前に、乾燥させるので、運搬してから、嵩の減りが比較的少なく、運搬もしてくれるので、とても助かります。

木材チップは、購入先によって値段がものすごく違う資材です。

造園業や製造業など本業での活動で発生する木材チップを販売しているケースの方が、比較的コスパの良いものが多いです。

また、地域資源を有効利用したいので、森林整備や竹林整備とあわせて、自前で木材チップを調達するのが最終目標です。

油粕の購入方法など

ホームセンターなどで売っているごく普通の油粕を購入しています。

(↑ごく一般的な油粕を使っています。ゆっくり効かせたいので発酵油粕は使っていません。)

20kgの袋で、1400~1500(円/袋)の物が多いですが、最近少しずつ値上がりしています。

(↑巻き終わった油粕。量が少ないので、手でも撒けて今います)

ブルーベリーたちを観察していると、無肥料でもしっかり育ちそうな気もしていて、

もしかしたら、そのうち、使わなくなるかもしれません。

自分で菜の花を栽培して、油を生産して、油粕を生産するか、そもそも使わなくなるのか、どちらかを目指していきたいと思います。

硫黄粉の購入方法など

酸度調性の硫黄粉(商品名:土壌改革)は、日本ブルーベリー協会どでも販売していますが、

西濃運輸の基地止めの配達だったりして不便なので、

私は、ヤフーショッピングでポイントがたくさんつく日に購入しています。

ヤフーショッピングの農園.comなどは価格自体も比較的安く、自宅まで配送してくれるのでおすすめです。

1株/200g程度の量で、phは適度に酸性になっているので、2022年は使用しません。

もしかすると、当面使わないかもしれません。

支柱の調達方法など

支柱は植える前に植える位置を現地に落としたり、樹が小さい頃に苗木の支柱にします。

最初はAmazonで女竹(女竹、めだけ)の長さ3尺(約90cm)のものを購入していましたが、

最近は近所の竹やぶから切ってきています。

資源の循環利用も大切にしています。

まとめ

あらためて振り返ってみると、ど根性栽培で必要な資材は、けっこう少ない上に、

比較的高価な硫黄粉などは、使わなくなってくるので、コストも下がっていきます。

将来的には、木材チップは、森林や竹林を整備しながら、地域資源を活用できる仕組みをつくりたいと考えています。

ブルーベリー栽培やブルーベリー観光農園、ブルーベリーど根性栽培に興味のある方の少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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