脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
ブルーベリーもほかの果樹も剪定シーズンです。
今年は、ラビットアイの耐寒性も確認したかったので、本格的な剪定は少し遅れさせています。
ありがたいことに凍害による枝枯れは被害ほぼありません。
今回は、剪定などででてくる切った枝や落葉についてのうちの農園の考え方を書いてみました。
落葉と落枝は土に戻す
結論から言うと、ブルーベリーの森あづみのでは、
剪定で切り落とした枝も落葉した葉っぱも全て片付けずに土に還しています。
自然界と同じようにしています。
ブルーベリーの体をつくってきたそのものですので必要な栄養分が含まれているためです。
太い枝は少し細かくして分解しやすくすることもありますが、基本的にそのままの場所に還しています。
病害虫の卵が含まれているとか、病虫害の温床になるという考え方もありますが、
生物の多様性が高ければ、天敵も多く存在しており、害虫や病原菌などが爆発的に増えることはないと考えています。
病害虫の存在を無くすことよりも、ブルーベリーやそれをとりまく環境が健康であることを一番大切にしています。
なお、これまで、病気や害虫が大発生したことはありません。
農業法人で働いていたときに疑問に思ったこと
私は独立自営を始める前に、1シーズンほど農業法人で働き、ブルーベリー栽培を学びました。
秋に剪定した枝と落葉をくる日もくる日も片付けていたことがありました。
枝は竹ぼうきで集めて軽トラで何往復も運び、集めて燃やす。
落葉はブロワーなどでガソリンを使いながらひたすら掃除する日々に疑問を感じました。
その会社での栽培方法は防草シートの全面張りでのポット栽培だったので、たしかに枝や葉があるとちらかっているように見えるのですが・・・・
もともと森林の仕事をしていたのもあってか、「本来土に還すものではないのか?」という疑問が消えませんでした。
考え方はそれぞれなので、いい悪いではありませんが、
労力以前に、自分は「やりたくない」と思いました。
なので、独立後はこの作業はやめました。
まとめ
どうやら私は、生物などのはたらきで資源やエネルギーが「循環」していることを感じるのが好きなようです。
枝や葉も来年のブルーベリーを作ってくれるかと思うと、神々しく思えてきます。
樹が大きくなって処理する枝がもっと増えてきたら、チッパーで細かくして木材チップにして還そすつもりです。
昔のお百姓さんの言い回しで「今年は米〇俵『もらった』」と表現していたことを最近知りました。
今は「今年は米〇俵『とった』」ということが多いかもしれません。
私は『もらった』の方がしっくりくるなあと思います。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
※「にほんブログ村」のブログランキングに参加しています。 よろしければ、画像をクリックしていただけるとランキングに反映され、励みになります。