公務員を辞めよう!と思った3つの理由 vol.51

脱サラ農業・起業
スポンサーリンク

サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。

 現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「たくさんのひとたちの思い出づくりをお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。

 

 起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めており、長野県安曇野市で農地を探しています

 いろいろと、迷うこともありますが、それは、具体的になってきたということ・・・だと思います。

☆こうご期待☆

↑現在、無事ブルーベリー栽培と自然の力を活かした観光農園を始めることができております。

ありがとうございます(2021年12月現在 加筆)

年末年始に、久しぶりに、連絡をとった、学生時代の友人がいて、

「今、脱サラして、起業準備中だよ~。」という話になった訳ですが

「行動力あるね~!」とか「おどろいた!」といった反響がありました。

これまでも、農業を目指してきた経緯については、書いてきましたが、

振り返ってみると、農業を始めることと同じかそれ以上に「公務員を辞めること」に対しても、良くも悪くも自分が思っている以上に、反響をいただくことが多いと思いました。

フリーランスになってから、前より明確になった部分もあるので、改めて考えてみました。

今回は、そのことを書きたいと思います。

1.仕事の核となる部分が根本的に合わない

世の中では「公務員」という共通の仕事があるように言われることがあるようですが、実際には、本当に様々な分野に渡ります。

建設、農業、林業、福祉、税金、議会運営、リニア新幹線・・・・など、生活や世の中に存在する者や仕事にはほとんど関わっていると思います。

その中で何を担当するかは、人事次第であり、採用されるときの「職種」と言われる試験区分によって、ある程度は限定されるものの、最近の傾向としては、技術系の職種であっても、様々な範囲で異動(転勤)することが多いです。

私は、林業という、比較的狭い範囲の技術職でしたが、それでも、栃木県庁で出先機関2か所、長野県庁で出先機関2か所と本庁、と通算13年間で5か所ほど異動(転勤)しました。

仕事内容も地域も違う職場を転々としましたが、自分の中で共通していると感じたのは、

「様々なしがらみを、抱えながら、人の間を調整し続ける仕事」だということです。

よく、「決められたことだけやってればいいんでしょ?」と言われることもありますが、

正解でもあって、間違いでもあります。

決められているのは、法律や事務処理のルールです。ルールを使って、どのように問題を解決していくかが実際の仕事であり、「決められたとおりにやれば済む」という場面は、ほとんど存在しません

社会的な権力者が自分の意向をごり押ししようとすることもあります。

企業の営利活動が住民の意向とぶつかることもあります。

法律や制度が現状に即さずに、今後変えていくよう頑張る時だって、あります。

本当に重要な局面では

たくさんのことが決められているしがらみがある中で、現実に起こりうることに対して「答えのない答え」をさがすことの方が多かったように思えます。

調整が超楽しい!やりがいある!など、向いている人もいるでしょう。

でも私は多分向いていなかったと思います。

何年もやれば、スキルは上がり、慣れます。

13年やったので、いろいろこなせます。

でもこなせばこなすほど、自分には向いていないという感情の大きさも感じます。

もっと、自分らしく自由に生きたいと思っています。

2.今後の変化を踏まえたリスク

現在は安定しているかもしれません。しかし私には、在職し続けることのリスクを過少評価しているように思えます。

どんなことにもリスクはあると思いますので、徹底的に避けるという意味ではないのですが、私には、そのリスクが、リターンに対して、割に合わないと感じました

(1)在職中のリスク

公務員の待遇は間違いなく悪化し続けます

国、地方に関わらず、歳入(行政の収入)は、人口動態などからも、増えることは絶対にありません。

また、公務員の待遇を悪くすることは、基本的に世論から賛同を得やすく、政治家が好んで使う手法であり、これまでもよく使われています。

労働組合は存在していますが、それらを覆す力はまず持っていません。

特に地方自治体の財源は、3割以上は、地方交付税交付金などの国から地方に再分配する財源です。

そのため、東京都などの税収が豊富な自治体を除き、ほとんどの地方自治体が、国の意思決定の影響を受けます

地方へ権限移譲というものの、国が地方へ国の意向を反映させ、コントロールする目的があるのか、実際には、毎年ほぼ変わってません。

実際に、平成25年度に、国が地方自治体の人件費の抑制を目的に、交付税の額を減額したことがありました。

それ以前から、すでに多くの自治体では、人件費を抑制してきており、猛反発を受けましたが、断行され、それに影響され給与が下がったことがありました。

私が退職した年の次の年から、定年まで勤めて、退職する人の退職金は前年度より約400万円減ると聞きました。

公務員をとりまく状況は、そのときの権力者の都合により、驚くほど簡単に変えられます

(2)退職後のリスク

退職後に悠々自適の老後という時代はとっくに終了しており、少なくとも私のような30代の方は、70~80歳まで働くことを考える必要があります

国家公務員の65歳までの定年延長が検討されており、おそらく、数年かけて実現すると考えらえます。

国家公務員で実施されている制度変更は、ほぼ100%地方公務員でも実施されるので、最低でも65歳~70歳までは延長されるものと考えられます。

総人件費を極端に増やすことは実質的に不可能ですので、若者の採用が減っても、40~50代くらいに早々に、昇給ストップすることで、総額をなるべく変えずに、横に引きのばすように、細く長くなる給与体系モデルになると推定されます。

なんとか定年まで働いたとしても、その後に再就職できる道があるのか、自分でつくるのか、作れるのか、その後は、やりがいのある仕事はできるのか、不安が残ります。

技術系の公務員で民間のコンサルタント会社でも働けるように、技術士、測量士、土木施工管理士などの資格取得に精を出す人もいますが(そういう私も測量士などをもっています・・・・。)、

AIが発達し、測量・設計コンサルなどの仕事で人間が行う分野は限定的になると考えられ、数十年後にこれらの公的資格は必ずしも有効とは言えないと思います。

でも、「定年後は天下りするんでしょ?」

よく言われますが

残念ながら「天下り」は、もう10年は持たないと思っています。

国は厳しく取り締まりを受けるようになっており、在職者がリスクをおってまで、あっせんに精を出すことは、少なくなっていくでしょう。

地方では、受け入れ側の天下りのメリットが小さくなっていることからも、すでに「死語」になりつつあります。

でも、「民間より安定しているんでしょ?」

「安定」が何を意味をしているかにもよりますが、倒産リスクなどに限って言えば、そうかもしれません。

しかし、どのような立場でも、収入源などを何かに100%依存した安定は、安定ではないと、私は考えています

副業を認めていない公務員は、収入とスキルが特定のものに依存した職業と言えますので、これから時代は大きなリスクを伴うのではないでしょうか。

3.やりたいことをやるタイミングを逃したくない

あと、10年したときに、上の子供が17歳、したの子どもが13歳になっています。

大学進学以外にもさまざまな選択肢がある世の中になっているかもしれませんが、(そうなってほしいですが…)

私の場合・・・多分、その時に在職中であれば、子どもの学費などが心配になり、仕事を変える決断ができないように思います。

数年しがみつきたくなるかもしれません。

そのあと、体力的にも、メンタル的にもチャレンジする力が残っているのか、今の自分には、想像ができませんでした。

「子どもが小さいのに・・・」と言われることも多々ありますが、子どもが小さいからこそ、活き活きとした自分の姿をみせたいし、一緒の時間もほしい。

そして、逆に言えば、お金が本当にかかるようになるまでの時間もまだあると言えます。

自分の親などに話したときにも、言われましたが、「でも、みんな我慢しているんでしょ。」と。

何も変えずに、がまんする人だって、その人なりに、現状を変えないという重大な判断をしており、

どういう風に生きても、それぞれに思う幸せを追求すれば、いいのだと思います。

っていうか、そもそも「みんな」ってだれでしょう?

私は、たまたま、その架空の「みんな」とは、違う判断をしました。

これからの10年くらいは、自分らしく生き、しかも一生働き続けられるものを自分なりに確立するために使おうと思いました。

それが私にとっての安定なのだから。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました