脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
この冬(2023ー2024年)の剪定をしていて、昨年の夏頃に「摘心」(成長点をカットすること)をしてた枝の変化がおもしろいと感じています。
いわゆる「夏剪定」にとっても興味が出てきました。
いろいろな品種が夏剪定に効果あり?
徒長(伸びすぎ)気味に、鉛直に強く伸びて、あまり花芽をつけない、いわゆる「徒長枝」を、
夏期に摘心(先端をカットする)して、花芽をつけさせる方法があるようです。
これを「夏剪定」と呼ぶ場合があるようです。
※単に休眠期以外(夏期)に行う剪定の総称を夏剪定と呼ぶ場合もあります。
ここ数年、日本ブルーベリー協会の会報誌などでも紹介されてきており、わりと流行っているかもしれません。
以前から、よくポット栽培の人はやっている印象です。
先端を摘心する時期によって、枝が分岐したり、枝は分岐せずに花芽をつける場合にわかれるようです。
私は、どちらかというと、枝を分岐させる目的で、結果枝を増やすために摘心していました。
ところが、摘心する時期によって、分岐せずに花芽をつけている枝が、多くの品種で見られました。
多分、少し遅い時期に摘心した箇所が、そのようになっています。
ブルージェムやウッダートやティフブルー、メンデイトなどにもみられており、あまり品種による差はないのかもしれません。
摘心したすぐ下にできる花芽からできる果実はより大粒になるそうなので、引き続き観察してみようと思います。
たしかに、徒長枝は太くて強く、葉も多くなるので、花芽さえできれば、いい実ができるのかもしれません。
ブルーベリーの徒長枝は、夏剪定で花芽をつけた方が良さそう
もともと徒長気味の長い結果枝を残すブルーベリー
ブルーベリーは、徒長気味の勢いのある枝にもいい実がつきます。
というか、どちらかというと、そういう枝が出るような剪定をします。
果樹では徒長した枝には、あまり実がつかないものの方が多いような気がします。
プルーンやサクランボなどのバラ科は、ブルーベリーみたいな剪定をしたら、実がほとんど着かなかったことがありました。
どちらかというと、ちょっと変わっているような気がしますが、勢いのある枝を選んでいくという剪定は、ホルモンバランス的にみても、一般的に樹勢がよくなります。
ブルーベリーが比較的、病気や害虫に強い一因になっているのかもしれません。
剪定自体もわかりやすいので、私はブルーベリーの剪定が一番好です。
もともと徒長枝気味の枝を残すブルーベリーではありますが、その中でも、真上を向くようなバリバリの徒長枝には流石に花芽がつきにくくなります。
このままにしておいても、徒長枝から、いずれは分岐して花芽がつく枝も延びるかと思いますが、背が高くなってしまったり、直近では実があまりつかない枝になります。
しかし、カットすることで、翌年、花芽をつけて収穫できる上に、翌々年も葉芽から伸びた枝に花芽がつくと思われるので、収穫という面では、この流れの方がメリットが大きいように思います。
カットしたすぐ下に花芽ができなくて、分岐した場合でも、いい結果枝ができればいいですが、いい結果枝が伸びるかどうかは、わからないため、なるべく分岐させず、花芽が形成された方がメリットが大きそうです。
徒長枝の摘心後に見られたパターン
徒長枝の摘心後の形が、何パターンか見られました。
摘心したすぐ下から、ある程度の長さの結果枝が分岐しています。
悪くはありませんが、ラビットアイ系にしては、いい結果枝ともいえないかもしれません。
分岐した枝が、あまり伸びていないパターンです。
通常では、剪定してしまうような弱い結果枝となってしまっているため、摘心したメリットがありません。
摘心していますが、分岐も花芽もないパターン。
それほど多くはありませんが、摘心した意味が全くありません。
摘心したすぐ下に花芽がついているパターン(夏剪定の目的)。
このパターンにもっていくのが一番メリットが大きそうです。
これらの、違いは、摘心する時期だというのを、ブルーベリー協会の会報誌で研究事例を見ました。
正直、自分がいつ摘心したのがどれなのか、わからないため、今年は摘心時期を記録しておこうと思います。
楽しみが増えました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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