脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
ブルーベリーは、家庭果樹としてもすぐれたフルーツです。
私は、いわゆる経済栽培をしているブルーベリー農家ですが、家庭果樹としても積極的におすすめしたいます。
その理由について書いてみました。
家庭果樹としてのブルーベリーのメリット
あまり大きくならない
ブルーベリーは低木の果樹です。
果樹で、問題となるのが、木が大きくなってしまうことです。
基本的に樹木の樹高を抑えるのは難しいため、庭などに植えると後々問題になることがあります。
考えてみれば、当たり前のことでは、ありますが、意外と多く見かけます。
ブルーベリーは、品種にもよりますが、大きくても2~3mくらいなので、そういう点では、家庭でも管理がしやすいと思います。
無農薬栽培も可能
栽培環境や求める品質などにもよりますが、無農薬栽培も可能です。
農薬を気にするご家庭でも、おすすめです。
皮をむかなくても食べられる
お子さんがいる家庭では、あるあるだと思いますが、
「フルーツの皮をむいて」子どもに出すのは、意外に手間がかかります。
たまにならいいんですが、けっこう頻繁だと大変です。
ブルーベリーならそのまま、食べられますので、お父さんお母さんも楽ちんです。
長期間ちょっとずつ食べられる
ブルーベリーは、少しずつ熟してくるフルーツです。
極端な話、一粒一粒が、違うタイミングで熟してくる感じです。
そのため、毎日、すこしずつ、1つの品種でも長期間(二週間~一カ月)食べることができます。
一気に収穫できるというのは、農作物を出荷する上では、メリットとなります。
そいういう意味では、ブルーベリーを「出荷する場合」は弱点となります。
一方で、一度にたくさんではなく、少しずつ長期間というのは、家庭ではメリットになります。
観光農園でもメリットになります。
家庭でブルーベリーを栽培する場合の注意点
違う品種が2品種以上必要
ブルーベリーの品種系統には、大まかに「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」があります。
このうち、特にラビットアイ系品種では、違う品種の花粉で受粉されないと、実がかなり少なくなります。
ハイブッシュ系は、大きくは違いませんが、それでも若干の差が出ます。
このため、お客様などに聞かれた場合は、ラビットアイ系では2種類以上は必須、ハイブッシュ系もスペースに余裕があれば、
できれば、収穫時期の違う品種を2種類以上をおすすめしています。
土壌の状態~主に水はけ~
ブルーベリーは生育環境さえ整えば、比較的栽培しやすい部類の作物です。
しかし、庭などで栽培する場合は、大切な「水はけ」が悪いケースも多く見られます。
宅地造成などで、締め固められた赤土などで、敷地ができているケースもあるからです。
排水の処理もあるにはありますが、効果が出るまで時間を要したりする場合もあるので、
どうしても、適さない場合は、ポット栽培をおすすめしています。
ブルーベリーでも剪定は必須
「だんだん実が小さくなってしまう」という話をお聞きすることがあります。
水はけが悪く、根がうまく育っていない場合も考えられますが、
剪定が不足しているケースも多く見られます。
古い枝、弱い枝が多くなっていき、強い枝が伸びにくくなっているブルーベリーを見ることもあります。
ブルーベリーの剪定は、細かく言えばいろいろありますが、基本的には強い枝を残すという、
果樹の中では、比較的わかりやすいものなので、ご家庭でもとりくみやすいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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