脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
CAD(Computer Aided Design)とは、コンピュータ支援設計と訳され、コンピュータ上で図面の作成を行うためのツールです。
建築や土木などの分野で使われることが多く、通常は二次元(2D)の図面を書きますが、3Dを描けるCADも存在します。
なんとこれが、農業では役に立つ場面が非常に多いと感じています。
CAD製図が農業に役立つ理由
CADは、イラストのための作図ではなく、方位や寸法をもった図が書けるのが特徴です。
私は、以前、森林の災害復旧工事や治山ダム、林道の設計などの仕事をしていたことがあるので、
現地測量をして、CADで図化したり、CADで構造物を設計するといったことをわりと得意としています。
これが、何故、農業に役に立つかといいますと、
農業では農作物ごとに植え付ける間隔がありますので自分の畑に何本植えられるのかなど、配置と数量を計画する必要があります。
算出した数値を元に、苗や苗木などを調達し、はじめて植え付ける作業ができます。
正方形、長方形など、綺麗な形になっていれば、計算だけでも出せなくはありませんが、
実際には不定形な形の畑も多いので、寸法の入った作図ができると、配置や数量が机上で素早く正確に確定することができます。
しかも、Googleマップなどの航空写真からも、ある程度の精度の図面が作れるため、
極論を言えば、現地測量をしなくても、GISソフトなどを併用することで、それなりの精度で計画することも可能です。
農園内にレストスペースを設ける場合などにも、配置の計画に、かなり役に立ちます。
CADで図面が書けると、各種申請がラクになる
計画図面が簡単に書けるということは、もう一ついいことがあります。
農業に関わる、様々な申請手続きがすごく簡単になるという点です。
農業をやっていると、農地の関係や、補助金、有機JASなどなど、いろいろと申請をする場面が出てきます。
その際に、必ずと言っていいほど、計画図面や根拠図面を添付することになります。
こういった申請手続きなどをするにあたり、「図面が簡単に書ける」というのは、大きなメリットになります。
JW-CADがおすすめ
CADには、いろいろな種類があります。
私は、これまで、有料、無料含めて5種類ほどのCADを使ったことがあります。
その中でも、農業で、私がおすすめするのが「JW-CAD」です。
かなり歴史の長い、フリー(無料)のソフトですが、普通の人が使う機能であれば、必要十分な性能をもつ優秀なCADです。
使っているユーザーも多いので、使い方もインターネットで調べればすぐに出てきますし、
コードなどが公開されているオープンソースのソフトなので、有志によるアドイン(追加機能)も多く開発されています。
無料でここまで、できていいの?というくらいありがたいCADです。
CADソフトは、一見、とっつきにくいですが、Excelのオートシェイプを少し使いやすくしたような感覚だと思います。
私は前職の仕事をしていく中で必要だったので、独学で覚えました。
独学でも十分習得可能です。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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