ブルーベリーと遅霜の関係について vol426

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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春の暖かさも本格的になりましたが、長野県安曇野市ではここ数日の朝晩は気温が低い日が続きました。

昨年は全国的にも被害をもたらした「遅霜(おそしも)」とブルーベリーの関係について書いてみました。

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ブルーベリーの花の時期の遅霜は怖い

遅霜(おそしも)」とは、春に暖かくなってから、朝晩の気温が急激に下がり、霜が降りることで、5月5日頃までのことをいうことが多いようです。

そもそも霜は何故起こるのでしょうか?

気温が下がり、物質が0℃以下に冷やされると、その物質に触れた空気が凍って結晶化します。

これを「霜が降りる」という言い方をします。

農作物が枯れてしまったり、花が落ちてしまったりと農業被害をもたらします。

特に、春に暖かくなって、だんだんと耐寒性が弱くなったり、開花してしまった花は耐寒性がほとんどありませんので、遅霜は大きな被害をもららすこともあります。

ブルーベリーの開花の時期に遅霜があると、花が落ちてしまい、実の収量が減少してしまいます。

遅霜がある地域でブルーベリーを栽培する場合、花の時期に遅霜があるかどうかが大切になってきます。

2021年4月には全国で断続的に遅霜があり、農作物に大きな被害が出ました。

長野県安曇野市も同様でブルーベリーの森あづみののラビットアイ系ブルーベリーの花もかなり落ちてしまいました。

2022シーズンは遅霜被害は無さそうです

2022年シーズンの遅霜

2022年の5月3日、5月4日に遅霜があり、特に5月3日の早朝の気温は2℃まで下がりました。

気温は地表面から1.5mほどの高さの大気の気温ですので、地表面近くはそれよりも低くなります。

そのため、2~3℃以下の気温の場合、地表面近くは氷点下に近くなり、霜が降りることがあります。

ブルーベリーの森あづみのでメインに栽培しているラビットアイ系ブルーベリーの花が早い品種で3分の1程度開花してきていたため、霜の被害が心配で、早朝にブルーベリー農園に見に行きました。

地表面には霜がおりて、下草のクローバーなどが萎れていましたが、ブルーベリーは花もふくめて無事でした。

花や枝は地表面から0.5 ~1.5mほどの高さにあるため、気温が氷点下に達していなかったのかもしれません。

本当に微妙な「微気象」が影響してように思います。

霜を観察してみての発見

高さが高い方が霜は降りにくいというのは、やはり本当だということも確認できました。

(↑ブドウ棚の上の方は霜が降りていないが、ベンチのあたりは霜が降りている)

また、それだけではなく、観察していると、おもしろいことがわかりました。

同じ高さでも生物の方が無生物よりも霜がおりにくいようです。

(↑ブルーベリーと同じ高さのコードリールには霜が降りているがブルーベリーには降りていない)

生物は凍らないための仕組みがあるようです。

さらに、住宅地に面した場所の方が霜が少なかったりと、ここにも微気象がはたらいているようでした。

(↑写真左側の住宅地に面している場所は霜が少ない)

2022シーズンは収量がとても増えます

どうやら5月3日頃が冷え込みのピークのようなので、とりあえず、ひと安心しました。

まだ油断はできませんが、一番心配していた遅霜の被害が心配なさそうなので、

昨年より大きくなったブルーベリーたちの収量は5~7倍程度になりそうです。

今シーズンは多くのお客様に食べていただけそうなので、とても楽しみにしています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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