脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
「ブルーベリーの森あづみの」は、今年8月2日よりオープンし。9月中旬までの予定です。
ご予約は「幸せフルーツ工房 ブルーベリーの森あづみの」のホームページより受け付けております。
ブルーベリーの森あづみのにはレストスペースにブドウ棚があります。
植えつけ2年目にしてここちよい日陰とブドウができました。
ブドウ棚ををレストスペースに設置しようと思った理由
一昨年、知人のブドウ農家さんのお手伝いをさせていただいたときに、
緻密で繊細な作業だと感じるとともに、
7月だったのに、おもいのほか、暑さなどを感じないと思いました。
普段、日差しの強い中でブルーベリーの作業をやっていたので、よりそう思ったのかもしれませんが、常にブドウの葉が日差しから守ってくれているように見えたのが印象的でした。
ブルーベリーの季節は基本的に暑い時期なので、日除けは必須ですが、なるべく植物を使った木陰などにしたいと思っていたので、ブドウで日陰を作ってみることにしました。
無農薬でブドウが作れるか悩む・・・
ブドウの栽培経験が無かったこともあり、無農薬で作れるのか少し不安でした。
収穫もありますが、枯れてしまったり、日陰が作れるようにならなくなったら、元も子もありません。
そこで、少しでも強い品種を探し、「ナイヤガラ」にたどり着きました。
現在日本で栽培されているブドウの多くは、欧州系か欧州系と米国系の雑種ですが、ナイヤガラは米国系の品種です。
ヨーロッパは夏に乾燥する気候で雨が少ないため、欧州系は雨に弱く、日本のように雨量の多い国では栽培の難易度が高くなります。
一方、米国系は雨が多い地域の品種のため、日本の気候でも比較的育ちやすいようでした。
実は、ナイヤガラは長野県中部が産地になっており、子どもの頃からなじみのある品種で、懐かしい・・・というブドウでもありました。
収穫時期もブルーベリーの時期になんとか重なるため、ブルーベリーと一緒に楽しんでいただけると考えました。
しかし、無農薬で育てられるのかは、未知数でした。
キーウィなど無農薬でも育てられそうなものにするという選択もありましたが、
ナイヤガラはそもそも育てている地域が少ない上に、実が柔らかく流通に不向きで、産地周辺でしか生食されていない(一般的にはワイン用とされる)、ここでしか食べられないものになるかも・・・・という期待もあり、無農薬ナイヤガラブドウに挑戦してみました。
1株は昨年秋に葉がほとんど食べられてしまった
(↑スズメガに食べられて葉がほとんどなくなりましたが、すぐに新しい葉がでてきました)
植えてからはしばらく、大きなトラブルはありませんでしたが、2本植えたうちの1本の葉が9月の終わり頃にほとんどなくなってしまいました。
「オオスカシバ」というスズメガの仲間の幼虫に食べられてしまったようです。
最初は根のトラブルかと思いましたが、致命的ではなく、2週間ほどで全て回復したのには驚きました。
しかし、十分に光合成できなかったのか、その1本の生長はやはり遅れ気味でした。
日陰ができ無農薬ブドウもできた
それから一年ほどたち、1本の樹は快適な日陰をつくり、実もつけました。
成長が遅れ気味の樹も、少し実をつけました。
収穫にはやや早いようでしたが、よろこんで試食で持ち帰り、家族で食べました。
子どもの頃食べたナイヤガラの味でした。
やや小さな房ですが、無農薬で収穫までできるとはありがたいことでした。
ブルーベリー狩りも終盤になってきましたが、
お客様にも提供できそうです。
来年も楽しみです。
(↑ブドウ棚の日陰はお客様にも人気があります)
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