脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
ブルーベリー栽培は、比較的、収穫期や、剪定(冬剪定)の時期以外の作業が少ないのかと思います。
私も、収穫期(ブルーベリーの森あづみのの場合は8月から9月)と剪定(ブルーベリーの森あづみのでは12月から1月)の時期以外は、草刈りが中心となっています。
剪定や栽培管理の方法は、様々な手法があるようです。
「夏剪定」という技術があるようですが、正直、私はよくわかっていません(笑)
もしかしたら、「夏剪定」に分類されるのかもしれませんが、「やった方がいい」と感じている、徒長した枝の「摘心」について書いてみました。
勢いよく伸びるシュートを摘心
特に難しい作業ではないのですが、
7月~8月上旬くらいの、 新梢(シュート) が伸びる時期に、徒長(伸びすぎ)気味に勢いよく伸びているシュートを1/2~1/3ほど摘心します。
先端があまり分岐しないで、真っすぐ上の伸びているシュートが対象です。
(↑先端があまり分岐しないで、まっすぐ徒長気味に伸びている)
(↑1/3~1/2をカットする)
特にそのために作業時間をとったわけではありませんが、見回って気が付いたときに、摘心していました。
はさみをもっているときは、剪定バサミでカットし、もっていなければ、手でちぎります(持っていないことの方が多かったです。)
摘心してから数日間経過すると、摘心した場所付近から、複数のシュートが分岐していることがわかります。
(↑摘心して数日経過すると、複数のシュートが発生してきます)
さらに、1か月ほどするとそのシュートが充実してきます。
(↑摘心して1か月ほどすると発生した複数のシュートが充実してきます)
これらの、シュートが実をつけるため、実の数が増えることになります。
徒長気味の枝は、栄養生長(樹を大きくしようとする生長)が強いので、秋の終わりまで伸び続けることが多いです。
花をつくり実をつける芽を「花芽」といいますが、花芽ができるには、枝の伸びが、ある程度のところで止まる必要があります。
通常は、シュートの伸びは止まり、花芽を作り始めるので問題ありません。
しかし、徒長気味の枝は秋の終わりまで止まらないので、花芽ができにくいことが多い傾向があると思います。
徒長気味のシュートは冬に枝枯れしやすい
この「摘心」については、収量の増加以外にも効果があります。
冬の寒さで枝の先が刈れる「枝枯れ」に対する抵抗力です。
観察している限りでは、枝枯れは、以下のような枝に多いことがわかりました。
①細く弱い枝
②花芽がない徒長気味の枝の先端(15cmくらい)
落葉樹は冬に「枝」に栄養分を蓄えます。
春に花を咲かせたり新芽を伸ばす栄養分にするほか、凍らないようにするためにも栄養分を蓄えています。
秋の頃に伸びが止まって花芽を作りながら栄養分を蓄える枝に対して、冬の直前まで伸び続けた徒長気味の枝の先端部分は、蓄えられている栄養分が少ないのが枝枯れしやすい理由のような気がします。
(↑徒長気味の枝の先端は、冬に枝枯れしやすい)
細く弱い枝は、冬の剪定で切ってしまうものなので、そもそもあまり問題はありませんし、
徒長気味の枝も花芽がなければ先端が枯れても、実の収量には影響はありません。
今のところ、収量に関しては枝枯れの影響はほとんどないと言えますが、
摘心をすることによって、②の枝枯れも防止しつつ、収量の増にもつながると考えられます。
(↑花芽の多い充実した枝は冬の寒さの枝枯れが発生しにくい)
細かなことですが、ちょっとした工夫の摘みかさねで収量が増えれば嬉しいと思っています。
収量が余り気味であれば、この作業もあまり要らないかもしれませんが、まだ収量はどんどん増やしていきたい時期でもあることから、今年は地道に取り組んでみました。
来年、どのような結果になるか楽しみです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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