「学びたいときの旬」を見逃さない!vol482

子育て
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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1週間くらい前に、子どもたちが「メダカの水槽の水換え」をやっていました。

たかが、水替え、されど水替え、それには、たくさんの知識を総動員しないとできないことを発見していくのです。

その様子を見ながら、つくづく「学びには旬がある」という、私の持論(?)を実感しました。

私は「今必要だから今学ぶ」が基本だと思っています。

久しぶりに子育て編『「学びたいときの旬」を見逃さない!』

ちなみにこれは、後輩に仕事を教えるときも、基本的に同じことをやってますので、オトナにも応用できるのではないかと思っています。

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今必要なことはすぐに覚えらえる

(ライトトラップ。興味のあることはどんどん学習できる)

オトナになってから、「勉強って楽しい!」って思ったことはありませんか?

私はあります。

今やっている農業やビジネス、経済の動きや、人間の行動心理学・・・・どれも本当におもしろく感じており、いつでも興味深々です。

定年してから、大学や通信講座を学ぶ方も多いのも少しうなずけます。

自分が興味があり、自分にとっては必要なことだから、無理なく楽しく学ぶことができるんです。

それだけでなく、効率もすごくいい。

モチベーションの力はすごいです。

人間の脳はものすごくハイスペックなコンピューターでフル回転し続けることができません。

よって、いつでも「休もう」とします。

今、必要にかられないことは、もともとできない仕組みになっているから・・・・必要なことは必要になったら学ぶ方が効率がいいんです。

子どもたちは、漢字よりも、公式はなかなか覚えらえないのに、ポケモンの名前は一瞬にして記憶していまいます。

これは、「今」自分が興味があって、「今」必要な知識だからです。

学校の勉強は必要になっていない時に教えている

これに対して、学校の勉強は、「将来的困らないように」とか「受験で必要になるから」・・・あらかじめ、必要になる前に、教えることが一般的です。

教わる側が、まだ、必要としていない、一番つまらないタイミングで教えています。

さらに、必要じゃないから、脳が休みたいタイミングなので、効率も悪い。

最近は、農園に見学に来られる方も多いですが、その時は、訪れていただいた皆さんは熱心に私の話を聞いてくれます。

「教わりたい」人に教えることはものすごく簡単ですので、その逆の状態は教える側にも負担なのではないかと思います。

日本の学校制度はありがたいですが、基礎学力を平均的に上げるという目的が優先された時代とは、少し違う学習の仕方ができれば、よりありがたいと思っています。

メダカの水替えで学習できること

メダカの水は一度に全て替えてしまわない方がよいようです。

微生物相などが影響するそうなので、部分的に交換していく方が望ましいそうです。

抗菌グッズなどが流行る中、生き物は微生物とのかかわりをなくさない方が自然な形だということが学べました。

水替えのため、まず水槽を測り、水の体積を求めることにしました。

子どもは、体積の計算やそれを計算するための、小数点の筆算などを駆使して、どうにか計算していました。

今の状態が約10Lだったので、その半分の約5Lを水かえすることにしました。

カルキ抜きの薬剤が10Lあたり5mlと書いてあったため、5Lに必要な薬剤を計算する必要がありました。

これは、「比」や「割合」という概念がわからないと計算できませんが、どうにか算出することができました。

あとは、必要な器具、水替え専用のバケツを用意することにし、100均で5Lのバケツを買ってくることにしました。

5Lのバケツはどこまで入れると5Lなのかを、ビーカーを使って確かめました。

水の必要量を汲み置きして、薬剤を加えて、水を替えるというシンプルな作業です。

しかし、それをやるためには、必要なものをそろえる企画力、算数や道具の選定といった知識が必要になります。

「使う必要があって」初めて「その必要性」が理解できるんです。

普段、グダグダと算数ドリルをやっている姿からは考えられないくらい、真剣に計算していました。

こういう時に、算数を教えるのはすごく簡単です。

学びには「旬」があり、「旬」の時に教えるのも学ぶのもすごく簡単なんです。

オトナにも「学びの旬」がある

これは実は、オトナにも応用できることです。

たまたま、ここ数年、20代の若い人たちの仕事を教える機会があり、普段は「今のうちに、これを教えておきたい」と思っても、

その人が必要になるまで、なるべく教えないようにしています。

今、必要性が実感できないことは、覚えられないし、効率も悪い、その人がその情報を「今」必要としてないので、どちらかというと、私の心配や自己満足に近いものだからです。

必要性を感じていないときに、無理に教えても、「めんどくさい」と思われるだけ(笑)なのに、

必要なときに教えると、すごく感謝されるので、自分もその方が楽しいです。

それに、自分のやり方も実際のところ本当に正しいとも限りません、

その人なりに考えて、私の経験から、失敗しそうだなあ・・・と思っても、ひとまず、その人なりに考えたやり方を尊重しています。

そうして、そのとおり失敗することもあるし、意外にうまくいってしまうこともある。

正解はないので、私の方が逆に勉強になることも、実はものすごく多いです。

教える、学習というと、教える側のペースで進行してしまうことが多いですが、

本当は、教わる側のペースにあわせると、とても効率がよく、お互いに楽しく学べるのではないかと考えています。

そのために「旬は見逃さない」ということを大切なのではないでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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