脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
ここ数日、今まで収穫をせずに育成中だった若いブルーベリーのエリアの剪定をしていました。
本日は、その中でも最も成長が遅かった「に」の森を中心に剪定しました。
一番成長の遅いエリア~「に」の森~
育成中のブルーベリーサイトは、圃場単位で
「ろ」の森(No2圃場)、「は」の森(No3圃場)、「に」の森(No4圃場)、と呼んでいます。
植えつけの時期は、ほぼ同じだったのですが、その中で、最も成長が遅いサイトは「に」の森でした。
「に」の森は、私がお借りする前は、耕作をせずに、頻繁にトラクターで耕すだけをしていた畑でした。
頻繁に耕すことで、頻繁に酸素が急激に入り、土壌中の有機物が速やか分解されて、消耗してしまいますので、土壌としては、やせていってしまいます。
それに対して、ほかのサイトは草を刈ったりはしていましたが、耕してはいませんでした。
そいういった管理の履歴の違いが出ているのかもしれません。
「に」の森の中でも、車をとめるために耕していなかった一部のスペースだけは、生長がよかったりしておもしろいです。
ど根性栽培では、土壌をあまりいじっていないところの方がむいているかもしれません。
少しずつ環境が変わってきた「に」の森
やっと強い新梢(シュート)が伸びてきた
「ろ」の森は、なかなか強い新梢(シュート)が伸びてきませんでした。
しかし、やっとこの夏くらいから、いいシュートを伸ばす樹が増えてきました。
まだ、収穫できる状態に達していない樹は、枝を切り戻して、成長を促します。
切り戻し剪定の対象となるような小さな樹も、それなりにいいシュートを伸ばすものが増えてきました。
明らかにシュートの質が変わってきています。
下草も変わってきている
植えつけたばかりの頃の「に」の森は、イネ科のメヒシバなどが少し生える程度で、草の種類も少なかったように思います。
だんだんと種類が増えて、春は主にカラスノエンドウが覆うようになってきました。
土壌の状態としては中庸くらいの肥沃度です。
さらに2023年の秋から、「に」の森にもハコベやナズナ、オオイヌノフグリなどの肥沃系の野草も初めて見られるようになりました。
刈草などが堆積したりしながら、土壌が徐々に整ってきているのかもしれません。
ブルーベリーの品種による適応力の違い
「に」の森の中では、品種による成長の違いも傾向がありました。
「フェスティバル」「ノビリス」は生長が良い。
「デライト」「ブライトブルー」は中庸。
「エッセル」は生長が悪い。
といった具合です。
樹勢の違いなのかよくわかりませんが、品種により適応力に違いがあるようです。
2024年にデビューするブルーベリー若木は90株
今日で育成中だった若木エリアの剪定は終了しました。
来年デビュー(収穫)できそうな樹は90株ほどで、育成中だったエリアのおよそ50%ちょっとでした。
もう少しできるかもしれないとも思いましたが、無理せず、少しずつデビューさせていこうと思います。
一番成長遅かった「に」の森単体では、4分の1くらいしか収穫できる状態に達しませんでした。
一方、それ以外は7割以上がデビューできそうです。
「に」の森はちょっとまださみしいですが、いい兆しがみられてきているので、いずれは、問題なく収穫できるように思います。
若木エリアは、まだ収量は大したことありませんが、植樹体験を開催した場所でもあり、収穫できる状態になったことが本当に嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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