脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
新規就農して以来、いろいろなタイプの農業者の方と接してきましたが、
大きく「職人タイプ」と「経営者(社長)タイプ」に分かれるような気がします。
どちらが、優れているというわけではなく、それぞれの性質を活かすことが大切だと思っています。
農業者の「職人タイプ」と「経営者タイプ」
エネルギーをむける方向性の違い
「職人タイプ」の農業者の人の傾向として、栽培自体が目的になっている点です。
納得いく品質、納得いく農法で・・・などなど、強いこだわりがあるのではないかと思います。
一方で、販売などには、あまりエネルギーがいかないことも多いです。
というより、あまり興味がないのかもしれません。
いろいろな農業者の方と接した中では、ブドウなどの工程が多い作物を栽培している人は、わりと「職人タイプ」が多い気がします。
一方で「経営者(社長)タイプ」の農業者の人の傾向として、栽培は、「手段」と捉えています。
もちろん、栽培で大切にしていること、こだわりもありますが、あくまで、事業の運営上の要素の一つとしてとらえています。
どちらかというと、事業全体の最適化や販売やどうやって広めていくかという方のエネルギーの方が大きい気がします。
どちらのタイプが優れているということではなく、「自分のエネルギーをどこにむける傾向があるのか」の違いと言えます。
私は「経営者タイプ」の農業者
私は、おそらく「経営者タイプ」の事業者だと思います。
自分のお客さんにとって、いい作物・サービスを作ることは前提ではありますが、
それを、どうやって知ってもらい、どうやって届けるのか、広めるのか、ということにより深く関心があるためです。
栽培も自分なりに追求していますが、栽培自体が目的ではなく、運営する手段の一つの要素としてとらえています。
自分が大切にしている、自然の生き物のつながりの中で作物が育つ、その作物・それを活かしたサービスで誰かが喜ぶ姿を見られる・・・
ということが満たされれば、農法自体へのこだわりは、わりと薄いほうだと思います。
本来はビジネスは分業がベストではないかと思います
タイプがどちらかに偏っている人が多いものの、スタートアップのときは、何でも自分でやる必要があります。
うちもそうでした。
生計を立てていくために、ある程度は「職人」と「経営者」両方の仕事をやっていく必要がありました。
でも本当は、その人本来の性質があるので、何人かで分業していくのが、無理なく快適にビジネスが回る方法のようにも思います。
ある程度、事業が形になってきたため、どのような体制で運営していくのがベストなのか、今後の課題だと思っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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