脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
幸せフルーツ工房では、オーガニックブルーベリーのほか、イタリアピアモンテ産ヘーゼルナッツ、ハーブ、食用ローズなどを育てています。
ちなみに、ブルーベリー部門が「ブルーベリーの森あづみの」、ナッツ部門が「ナッツの森あづみの」、ハーブ(ローズ)部門が「ハーブの森あづみの」と3つの「森」があります。
今回は、「ハーブの森あづみの」の食用ローズについて紹介いたします。
ハーブの森あづみののローズ園
2022年の春から、ハーブ事業の一環として、「ローズ園」をつくりました。
最初は、日本在来のワイルドローズ「ハマナス」を100本ちょっと植えました。
その後、アップルローズやドッグローズなどの品種も少しずつ増やしていきました。
農薬、肥料は使っていませんが、元気に育っています。
本来、バラの仲間は、とても樹勢が強く、成長も速い植物です。
私の場合は、オールドローズどころか、ほぼ野生種の「ワイルドローズ」を育てているため、あっという間に大きくなりました。
ローズレット(花びら)は、初夏がメインですが、ハマナスの場合は、四季咲きの性質もあるのか、秋まで、収穫できます。
また、秋にはローズヒップ(実)も収穫しています。
美しく美味しいローズ
バラの仲間は、世界各地で、愛されている植物です、品種改良の歴史も長く、品種の膨大な数があります。
バラの香りには、心をリラックスさせ、不安をやわらげてくれると言われています。
実際、バラの作業をしていると、ニコニコしている自分に気が付きます。
ホルモンバランスを整えたり、抗酸化作用も強く、
ローズヒップには、レモンの20倍以上のビタミンCが含まれています。
見た目も華やかですが、美容と健康に抜群の効果があります。
ローズの利用方法いろいろ
食用できるローズの品種自体は少ないですが、
その用途はかなり多いハーブだと思います。
一例を紹介します。
ローズハーブティー
ローズレットもローズヒップもハーブティーとして楽しむことができます。
クエン酸が多くふくまれるローゼル(ハイビスカス)とブレンドすると見た目も味もよくなり、栄養価も抜群のティーになります。
私の場合、少しだけ、リコリス・ルートやステビアをブレンドして甘味をつけるのが、好みです。
ローズは少し赤色になりますが、そこまで濃い赤にはなりません。
カフェなどのメニューにあるローズヒップティーはローゼル(ハイビスカス)とブレンドされていることが多いと思われます。
ローズコーディアル
ローズレットを煮出して、シロップにしたものです。
冷蔵庫で2週間程度もつので、夏は炭酸で割ったり、冬はお湯割りもおすすめです。
かき氷にもかけたりして遊んでいました。
コーディアルは日本ではあまりなじみがありませんが、イギリスなどでは家庭で普通に飲まれているそうです。
ローズヒップでもローズレットでも作ることができます。
コーディアルはエルダーやカモミール、ハイビスカスなどからも、作ったことがあります。
ローズハニー
ハチミツにローズレットを漬け込んだものです。
香りよく、濃厚な味わいになります。
朝、パンなどにつけて食べると、より素敵な一日になりそうです。
簡単にできて、長持ちするので、おすすめです。
ローズソルト
天然塩を少しフライパンで炒って、水分を飛ばし、ミルミキサーなどで細かくしたローズレットをブレンドしたものです。
料理の味付けや香りづけ、彩りにもなります。
ピンク色の岩塩が彩りがよくあいます。
また、お風呂に入れてバスソルトとするのもおすすめです。
お風呂に入れるときは、ティーパックなどに入れておくと、後々、お風呂の掃除がラクになります。
「幸せローズ」販売しています
ドライにした、ローズレットとローズヒップを昨年(2023年)より販売しています。
そろそろ2023年収穫のものは、完売しそうですが、2024年収穫もだんだん近づいてきました。
ドライハーブは、そのほか、カモミール、レモングラス、マロウ(コモンマロウ)も販売しています。
ハーブは栽培よりも利用が大切
「ハーブは利用が大切」
食用ローズやその他のハーブを栽培、加工、販売していて感じることです。
もともと、草勢、樹勢が強いものが多く、利用しきれずに、繁茂してしまうケースも多いように思います。
かくいう私も最初の頃は、利用方法が確立できなかったり、ブルーベリーが忙しく、労力を割くことができなかったりと、けっこう失敗しました。
しかし、少しずつですが、ペースがつかめてきて、ハーブ事業もだんだん軌道にのってきました。
今年は、ハーブを楽しんで利用するためのワークショップなども企画していこうと思っています。
農業は「栽培」に目が行きがちですが、当然ながら、利用して、販売して、広めていくことも含めて「業」だと私は思っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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