新規就農での「リスク」との向き合い方~vol766

観光農園の始め方
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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事業を運営していく中で「リスク」を管理するのは大切です。

一方で、「リスク」というのは、やや曖昧な概念でもあります。

私が考える新規就農のリスク管理について書いていました。

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リスク=(影響度)×(発生確率)

一般的に使われる「リスク」という用語は、危険性を意味する場合が多いように思います。

もともとの意味では、不確定な物事について、いい意味でも悪い意味では、予想との差を意味するようです。

現在でも、統計学や株価などでは期待値との誤差を表す用語です。

経営学などでは、リスクは以下の公式で表される場合があります。

リスク=(影響度)×(発生確率)

「影響度」は、その事象が発生した場合、経営にかかる負担の大きさです。

「発生確率」は、その事象が実際に起こり得る可能性です。

この公式(ただの掛け算ですが)は、概念的には、理解できるような気がします。

しかし、起業時に、実際に使おうとする難しいように思います。

特に「発生確率」は、経験がないとわからなかったり、

リスクとなり得る事象自体が、何なのかわからないことが多いためです。

しかし、新規就農で農業を始めた場合に、必ずリスクとなる事象があります。

「資金」です。

例えば、ある作物を栽培していて、販売できるものができなければ、そこに投入した資金(自身の労力を含む)が回収したり、事業の運営や生活費用などを賄うことができません。

一般的に新規就農時は、失敗する確率が通常の農業者より高くなるかと思います。

特に、コアとなる作物の栽培がある程度確立できていない時期については、

栽培(販売含む)で失敗し収入を得られないリスク=(影響度)×(発生確率)

と、一から向き合う必要があります。

新規就農自にコントロールできるリスク因子は?

新規就農のリスクの「影響度」を下げるには

経営や自分の生活資金への「影響度」を下げる方法としては、いくつか考えられます。

その作物以外の何らかの収入源を得ておく。

これは農業でなくても、別の収入源でもOKです。補助金でもOKです。

私の場合は、ブルーベリーの収穫ができるようになるまでは、林業関係やWEB関係の仕事をしていました。

もちろん、貯蓄をしていおくというのも、一つの方法です。

資金の影響度は、実際の数値もそうですが、お金に対する個々の価値観も影響するため、「これくらい資金がないと不安」とか「借金もOK」「借金はしたくない」「貯蓄を減らしたくない」とか、人によって水準が違います。

安定した収入が無くてはならないということはありませんが、生活ができて、且つ自分が不安にならない程度は最低限の工夫は必要ということになります。

また、最初から、大規模で栽培せずに、うまくいったら増やすという方法もあります

規模が小さければ、投入している資金が小さいので、影響度が下がります。

兼業の農業でテストしながら始めるケースや、既にメインの収入となる農作物が確立できている場合は有効です。

一方で、その間の「時間」は回収できないので、「いつまでにこの作物でこれだけ収入を得る」といった時間に制約がある場合は、この方法は向いていません。

私の場合は、今のところブルーベリーがメイン作物となっています。

新しい種類の作物を作る場合は、「趣味の家庭栽培」規模でやってみて、うまくいったら、少し商品化しテスト販売してみて、販売も含めてよさそうなら、規模を増やすという方法をとっています。

新規就農のリスクの「発生確率」を下げるには

「発生確率」を下げるとしては、失敗が小さい方法、作物・品種を選ぶ。

ということが考えられます。

私の場合は、ブルーベリーに関しては、樹勢が強く、比較的育てやすい、ラビットアイ系品種をメインに栽培を始めたことなどが該当します。

私は、農業経験がそれほど長くなく、自分の栽培リソースに限界があることは自覚してます。

そのため、自分の育てたい、好きな作物であることは前提ではありますが・・・

ブルーベリーに限らず最初から、育てやすい、作物、品種、方法、適地などについては、かなり検討しています

それらを疎かにすると、栽培の難易度が大きく異なるからです。

また、売りやすい作物作るという要素も大切です。

一般に認知されていない作物は、マーケティングや販売に労力がかかるためです。

ブルーベリーという作物は、現在では比較的認知されてきている作物であり、市場的にも売りやすい作物ではないかと考えています。

ビジネスは、総合力での勝負だと私は考えています。

もし、事業年数だけが、成功の因子なのであれば、老舗の企業だけが、常に有利になるはずですが、実際はそうなっていないからです。

それ、本当に「やってみないとわからない」ことなのか

農業も起業も「やってみないとわからない」ことはたくさんあります。

私も、やってみてわかったことの方が多いと感じています。

しかし、よくよく考えてみると、「やってみる前からわかること」も実はけっこうあるのも事実です。

やってみないとわからないこと、を楽しむためにも、やる前からわかっていることにも、意識をむけることも大切だと思っています。

ポジティブにイケイケで行ける人は、特に心配ないかもしれませんが、私はどちらかというと不安が強い方なので(笑)

「より楽しくやるには」・・・ということをよく考えてしまいます。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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