農業の「辞め方」を考える~次世代へつなぐためにvol848

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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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私は、新規就農で7年目です。

まだ、キャリアは2桁にも満たないわけですが、経営が軌道に乗ってきたこともあり、

自分が辞めるときはどういう形にするか?

をたまに考えます。

まだそんなこと考える必要ない!と言われるかもしれませんが、経営者は意外とそういう悩みをもっています。

そもそも、私は昔からけっこう、始めたときに、やめる方も考えるタイプでした。

就職したときに、退職後はどうなるのか不安に思ったくらいなので(笑)

今、ざっくりと考えている農業の辞め方について書いてみました。

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いつかは終わりがくる

ビジネスモデルにもおりますが、農業はある程度若い時が一番稼ぎやすい気がします。

体力的にも無理がきき、たくさん生産できるためです。

しかし、当然ながら、体力などは、年齢とともに衰えていきます。

私が今40代前半なので、トレーニングなどのケアをしつつ、あと30年くらいでしょうか?

もっと、大丈夫かもしれませんが、あと30年は今の規模以上でできる可能性があるかと思います。

しかし、それ以降は、自分ではできないかもしれないので、

廃業するか後継者に託すことになります。

次の世代に渡すためにやっておくこと

次に継続する人がいなければ、廃業することになります。

しかし、もし、継続したい人がいれば、生産基盤や顧客といった、財産をそのまま受け継いだ方が、明らかにコスパが良いように思いますので、今の段階では次の世代に渡すということを、目標とします。

その場合、今の私が目指すことは以下のようになります。

  • 次世代に渡すまで、事業を継続する。
  • 「継ぎたい」と思えるような収益性の高いビジネスを継続発展
  • 「継ぎたい」と思えるような効率化・省力化

具体的には、継続した収益を上げられるビジネスへ発展させていく必要があります。

また、それが、私個人に依存するのではなく、形式知化した形にしていくことが大切です。

自動運転の機械等の設備投資を惜しまずに、効率化・省力化する仕組みづくりをしていくこと。

などが挙げられます。

自分の親族が継ぐとは限らないので、法人化して、個人の所有物にしないということも一つの方法かもしれません。

終わりがあるから大切にできる

昔から、私はわりと「終わり」を考えてしまう子どもでした。

夏休みが始まると、終わることを想像して憂鬱になったり、なんとネガティブな子どもでしょう(笑)。

サラリーマン時代も、毎年のように退職をしていく人をみて、「自分は退職したらどうなるのか?」ということがいつも不安でした。

年金暮らしができる一部の世代の人を除けば、働き続けることになることは明らかだったからです。

実際に今そのような世の中に進んでいっています。

先行きが不透明であったため、資格取得に精を出したり、していた時期もありました。

将来への不安が脱サラして起業した理由の一つでした。

考えすぎる性格がちょっと嫌なときもありましたが、最近は「終わること」を知っているから、大切にできるのではないかと思うようになりました。

サラリーマン時代も、仕事は、必ず「次の誰か」へ渡す必要がありました。

子育ても、バタバタし、翻弄された幼少期時代から、思春期へ片足をつっこみ、形が変わりましたが、いつかは終わりがくりと思います。

「次」のことを考えることは、今を大切にし、次の人も大切にできることでもあると思っています。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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