脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
剪定をしていく中で、樹種ごとにもかなり個性があります。
あくまで私の場合ではありますが、これまで、品種ごとに、気が付いたことや、自分なりに気を付けているポイントがあるため、ちょっとずつ紹介できたらと思います。
今回は「メンデイト」です。
メンデイトの樹形と剪定のポイント
メンデイトの樹形は、「開帳性」と本などに書かれていることが多いです。
しかし、実際には、開帳性と直立性のちょうど中間くらい「半直立性」に近いような気がします。
実は、この「中間タイプ」の剪定が、個人的には一番ラクだと思っています。
何故かと言いますと、それぞれの枝どうしの優劣が、自然と明確になっており、弱い枝を切る剪定に迷わないためです。
また、開帳性の樹形に比べると、細かい小さな枝が出にくい気がします。
細かい枝の整理も、ちょっと手間がかかるので、その分もラクになります。
同じくラビットアイ系品種の「ブライトウェル」なども、この中間タイプだと思います。
メンデイトは花芽が多い
メンデイトは、花芽が多い品種です。
ラビットアイ系の品種は、樹勢が強く、一つの枝に20個くらい花芽がつくのも、珍しくありません。
メンデイトは、その中でも、さらに多く30個近くの花芽がつく場合もあります。
私は、ラビットアイ系品種は、基本的に花芽調整をしていませんが、メンデイトだけは、少し減らす場合があります。
ただ、この時期は、まだ花芽は減らさずに、遅霜などの状況をみて、調整します。
メンデイトはメリハリのある枝整理を
メンデイトの剪定で意識しているポイントは、「メリハリ」です。
弱い枝にすら、花芽が多くつくので、本当に強い枝により限定して、大胆に剪定します。
15cm以下の枝や細い枝は、大胆に整理し、花芽も10個以下の枝も、ほとんど切ってしまうくらいのつもりでやっています。
前述のとおり、枝の優劣がはっきり出るタイプなので、それも容易です。
枝を前年から振り替えていく・・・というイメージがより強い剪定になります。
メンデイトも夏剪定効果あり?
徒長(伸びすぎ)気味に、鉛直に強く伸びて、あまり花芽をつけない、いわゆる「徒長枝」を、
夏期に摘心(先端をカットする)して、花芽をつけさせる方法があるようです。
これを「夏剪定」と呼ぶ場合があるようです。
※単に休眠期以外(夏期)に行う剪定の総称を夏剪定と呼ぶ場合もあります。
ここ数年、日本ブルーベリー協会の会報誌などでも紹介されてきていました。
先端を摘心する時期によって、枝が分岐したり、枝は分岐せずに花芽をつける場合にわかれるようです。
私は、これまで、どちらかというと、枝を分岐させ、結果枝を増やすために摘心していました。
ところが、摘心する時期によって、分岐せずに花芽をつけている枝が、メンデイトでもけっこう見られました。
ブルージェムやウッダートやティフブルーなどにもみられており、あまり品種による差はないのかもしれません。
摘心したすぐ下にできる花芽からできる果実はより大粒になるそうなので、引き続き観察してみようと思います。
たしかに、徒長枝は太くて強く、葉も多くなるので、花芽さえできれば、いい実ができるのかもしれません。
メンデイトの挿し穂も採取
メンデイトを剪定しながら挿し穂も採取しました。
あまり徒長枝が伸びるタイプでないので、今の成長ステージでは、メンデイトの挿し穂はあまりとれませんが、春先に挿し木していこうと思っています。
月齢的に剪定適期を外れるため・・・しばし剪定は休止
私は、月の満ち欠けで剪定適期を選んでいます。
明日から、剪定適期をはずれるため、しばし休止したいと思います。
この期間は別の農作業や、最近ご依頼いただいた、雑誌の原稿なども仕上げたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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