「持っていない」けど好きなことはできます~持っていないメリット~vol628

脱サラ農業・起業
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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2019年からブルーベリーの栽培をスタートしました。

私は農家の出身ではなく、親や親戚などにも農地を持っている人はいませんでした。

しかし、どうにかこうにか、農地をお借りすることができ、ブルーベリー栽培も始めることができました。

そしてブルーベリーが育ち、2020年からブルーベリー収穫や観光農園も始めることができました。

もともとは、資金も、農地も、経営ノウハウも「何にも『持っていません』」でした。

いや、むしろ持っていないからこそよかったこともたくさんあると思いましたので、

振り返ってみたいと思います。

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農地をもっていないからゼロベースで土地探すことができた

ブルーベリー栽培に限らず、栽培は「適地適作」が基本になります。

その作物や品種に適した土壌や気候で育てることで、栽培の難易度は全く違うものになります。

私の農業は、特に難しいことをしているわけでも、特殊なことをしているわけではありません。

基本的には、シンプルにその場所で栽培しやすい作物を選んで栽培しているだけです。

現在のところメインになっているブルーベリー(ラビットアイ系)。

ブルーベリーに適した「黒ボク土」の農地、水はけのよい扇状地の地形を探しました。

それから、ブルーベリーという作物の特性上、ビジネスとしては観光農園という要素を入れたかったので、相性のよい農村の洗練された観光地が多い安曇野市を選びました。

もちろん、実際に農地をお借りできたのは、市の農業委員会を始め、土地所有者の方、多くの皆さまにお世話になり、ご縁があったからこそです。

しかし、何も「持っていない」からこそ、最初からゼロベースで本当に自分がやりたいことに適した場所で考えることができました。

結果的には、栽培も順調であり、景観も含めた、立地環境もとても良い場所に巡り合うことができました。

こういった立地などの要素は、後で、変えることができないので、とても重要だと思います。

ノウハウがないから、忠実にブルーベリー栽培を実行できた

私は「ど根性栽培」という栽培方法で取り組んでいます。

「ど根性栽培」は千葉県木更津市の江澤貞雄さんが提唱している栽培方法で、

樹勢の強いラビットアイ系を中心に、基本的に土壌改良などを行わずに、その土地に適応させる栽培方法です。

過度な干渉をしない、よく観察しながら、極力、「何もしない」ことが基本になります。

また、見落とされがちですが、栽培方法以前の問題で、そもそも、適した場所で栽培することが大切です。

ラビットアイ系ブルーベリーは比較的土壌の適応範囲が広いですが、

火山灰土など水はけのよい土壌、地下水位の低い地形、できればしばらく不耕作になっていた土地など、より適した条件の土地で栽培することで、より早く適応するように思います。

自分でブルーベリー栽培を始める前に、民間の農業法人でブルーベリー栽培をやっていたことがあります。

そこでの栽培方法はポット式の施設栽培だったので、地植えでの栽培は初めてでした。

全くといっていいほどノウハウがなかったため、師匠の言う通りに忠実に栽培していました。

経験があれば、自分なりにアレンジしてしまったり、そもそも、この栽培方法に取り組もうと思わなかった可能性もあります。

「ど根性栽培」ブルーベリーはかなり順調に生育しており、よかったと思っています。

資金が潤沢にないから発想や工夫が生まれた

(ブドウ棚の無農薬ブドウ)

ブルーベリー栽培も、ブルーベリー観光農園をつくるにも、資金が潤沢にあったわけではありませんでした。

ブルーベリーが収穫できるまで、最短でも2年間は収穫できないので、別の仕事もしていました。

貯蓄や前職の退職金などもわずかながらありましたが、毎日の生活にそれほど余裕があるわけではありませんでした。

借金などをして投資をするという考え方もあると思いますが、私には抵抗があったので、資金の借り入れなどはせずに、自分のやりたい方向性を実現できないかをすごく考えました。

(もちろん、融資などを受けて先行投資するメリットはあります。あくまで、私の「好み」の問題です。)

そもそも何をやりたいんだという模索の中で、

なるべく自然のしくみやこの場所の環境を活かした栽培や観光農園を作りたい。

その時で出会った、「ラビットアイ系ブルーベリー」「ど根性栽培」でブルーベリーの栽培の方向性が決まりました。

観光農園も必ずしも、私のやりたいことは、建物といった施設が必要なわけではないと考えました。

(ブドウ棚の木陰はとっても涼しい)

農村や農地にもともとある魅力を活かすこと、ブドウ棚などの自然物を利用したレストスペースや、キッチンカーを使ったカフェメニューという発想が生まれました。

キッチンカーでは、北アルプス自然水の無添加かき氷、ハーブコーディアルドリンクなどを販売しています。

当時、興味をもっていた「パーマカルチャー」の考え方や、子どもが通っていた自然保育の幼稚園で、何も遊び道具がなくても、自然物で楽しく遊ぶ子供たちをみて、そう考えるようになりました。

子育て中の自分の日々の経験から、オーガニックブルーベリーが楽しめるだけでなく、子どもが自然の中で遊びお父さんお母さんもゆっくりできる場所という考え方が生まれました。

ブルーベリー以外の自然栽培の果樹やハーブも育ってきました。

もしかしたら、潤沢な資金があれば、そこまで自分を深堀りができかったかもしれません。

農業機械も持っていなかったので考えつくした・・・

農業機械も本当に頻繁に使うものだけを吟味し、稼働率の低いものは、自分では購入せずに、レンタルや近所の方にお借りするようにしました。

軽トラも、私の場合は、稼働率が低くなるため、購入せずに、必要なときは近所のレンタカーを利用しています。

現在、耕作面積は90aを超えていますが、かなり少ない機械でなんとかやれています。

はじめから資金が潤沢であれば、あまり考えずに購入してしまうこともあるかもしれません。

まとめ

昔、高校の体育の授業でバスケットボールをやっていた時がありました。

私はバスケットボールのドリブルが下手で、すぐにボールがどこかに飛んで行ってしまいます。

身長も低いので、基本的に不利です。

でも、何故なのかわかならいけど、「活躍したい!」って思ったんです。

普通に考えれば・・・「できるか~!」と思いますが(笑)。

そのとき自分なりに考えたのが、味方がボールをもったら、だれよりも早くゴールの近くにいき、「パスくれ」という仕草をすること。

何故かシュートだけ得意だったからです。

ゴール付近に誰もいないところにいれば活躍できると思ったんです。

体育の授業なので、緩慢な動きの人もいるので、素早く動けば、いいポジションにいけます。

で、実際けっこう得点しました。

ないからこそ、すごく考える。

ないからこそ、そごく工夫する。

ないからこそ、自分の本当にやりたいことの本質を考えつくす。

そうやって、今のブルーベリーの森あづみのはできてきました。

どんなことにも意味がある。

宇宙には「成功と成長しか存在していない」そう思っています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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