【『農業Revolution!常識破りの栽培法!垂直仕立てが農業を変える「道法style」栽培講座 in OBSE』に参加し、衝撃と感動!】脱サラ元公務員のひきよせ農業vol.70

フルーツの木の画像 ベリー&ナッツ&ハーブ
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脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。

現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「やすらぎと思い出づくりをお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。

脱サラ(脱公務員)の経緯や、農業、そしてブルーベリー観光農園を志した経緯、やりたい農園のコンセプトなどについては、以下、過去記事をご覧ください。

起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めており、長野県安曇野市で農地を探しています。

ご協力頂いている皆さま、本当にありがとうございます。

こうご期待☆

知人の紹介で、『農業Revolution!常識破りの栽培法!垂直仕立てが農業を変える「道法style」栽培講座 in OBSE』という講習会に参加しました。

タイトルのとおり、これまでの常識が覆されるような内容であるとともに、

やり方も理論もシンプルで説得力がある手法であり、衝撃を飛び越え、感動しました!

今回は、そのことについて書きたいと思います。

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「道法style」栽培講座に参加しました

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1.常識破り!道法style

(1)道法styleとは

「道法style」とは、道法正徳氏が提唱する、剪定などにより、作物を垂直に仕立てて、作物の植物ホルモンを刺激することにより、病虫害に強い、収量も多い農業を実現するものです。

具体的なポイントは

  • 立枝(上を向いている枝)は切ってはいけない
  • 根づくりは剪定の影響をうける

といったことになります。

道法正徳氏は、元々は広島県の農業組合連合会の職員でしたが、農家を指導していく中で、従来の農業技術・農協の指導方法に疑問をもち、独自の研究により、植物ホルモンを活かす栽培方法を確立します。

2010年(平成22年)独立し、農業のコンサルタント会社㈱グリーンクラスを設立し、代表を務める傍ら、全国各地で「道法style」の普及等に従事しています。全国多くの農家が道法氏から学び実践し、成果を上げています。

なお、川田 建次のペンネームで、農業雑誌や専門書の執筆などもされています。

ペンネームで執筆されていると知らなかったので、わからなかったのですが、実は以前にも、道法氏の記事を読んだことがありました。

高糖度・連産のミカンつくり―切り上げせん定とナギナタガヤ草生栽培

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(2)道法styleのしくみ

「道法style」は、剪定等により、植物を垂直に近い形に保つことで、植物ホルモンを刺激する手法であり、従来の常識である「光をよくあてる」「土づくり」といった通説から一線を画しています。

植物ホルモンとは、植物体内で生成される物質であり、植物の茎や根が生長する、花が咲く、実がなる・熟すなど植物のあらゆる「動き」を調節している物質です。

様々な種類があり、代表的なものは以下のとおりです。

それぞれの働きは、濃度によっても異なり、一定の濃度を超えると、逆にその働きを抑えたり、車でいうアクセルとブレーキの両方の役割を果たします。

(代表的な植物ホルモン)f:id:tty-kanzaki:20190214103510j:plain

(植物ホルモンの動きの例)

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一般的には、果実の栽培は、作業性を優先し、また台風などの対策として枝を固くしたてるため、垂直に伸びた枝を剪定し、枝を低く、横へ、横へと広げようとします。

しかし、道法styleでは、全く逆であり、垂直に伸びた枝(新芽)を残します。

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このようにすることで、オーキシンを活性化し、糖度を上げる、多くの根が出るといった効果があり、健康な成長と果実の食味が両立することができます。

一方で、ジベレリンが多くなりすぎるのを抑制し、ジベレリンの特性である果実の糖度低下を防止し、エチレンの低下も防ぐことから、病害虫に強くなります。

なお、窒素肥料を与えると、植物が大きくなるのは、ジベレリンが活性化するからであり、窒素肥料はエチレンの働きも抑えるので、病害虫に弱くなるそうです。

窒素肥料を与えると病害虫被害が出ることは、農作物を育てていれば、おそらく誰でも経験していることですが、植物ホルモンから説明できることには驚きでした。

私は、窒素の成分が植物の体内に入ったことで、病害虫を呼び寄せる原因になっている、又は、急激な肥大生長に植物の細胞壁などの防御的な組織が追い付いていないことが原因だと解釈していましたが、新たな視点でした。

(3)果実だけではない

おどろくべきことに、これらの理論は、果樹だけではなく、野菜にも適用できることです。

トマトやナスなども6本仕立て(通常は、2~3本)にして、全ての芽をしばりつけて垂直にするそうです。

芽かき(わき芽とり)はやりません。

というよりは、垂直にすることで、出てこないそうです。

やはり、同じように、無肥料でも病害虫に強く、収量が多いものができるそうです。

畑でも試してみたいです。

2.ブルーベリーにどう活かすか考えてみた

リンゴなどとは異なり、ブルーベリーは低木でブッシュ状な樹形であることから、基本的には、元々垂直に仕立る手法が一般的です。

しかし、内側へ向いた枝や交差する枝などは、風とおしのためや受光のために上向きであっても剪定します。

道法styleでは、風通しや受光といったことよりも、植物ホルモンの動きが優先すると考えますので、必ずしもそのような枝を除去しません。

作業性との折り合いもつけながらも、植物ホルモンの動きといった視点から、再度見直し、より垂直仕立てにしてみようと思いました。

3.まとめ

道法styleの魅力に驚き、感動しました。

理屈もわかりやすいですが、剪定後の木の樹形が、非常に自然状態に近く、木が喜んでいるようにもみえました。

農業である以上、当然、自然状態とは異なります。おいしい果実を収穫するということと両立しなければならないものです。

しかし、人が適切に介在することで、自然状態に近い能力を発揮させているということかもしれません。

また、講師の道法先生は、説明もわかりやすく、以前から参加している参加者にも非常に慕われている人物だと感じ、その点もすごいと思いました。

自身も柑橘類などの農家であることから理論だけではなく、現実に即した技術として、学ぶことができました

そして、話の随所随所に、労働力を抑える工夫の重要性を説いていました。

農業を学ぶにあたり、様々な、情報が溢れています。

それ自体はありがたいことだと思いますが、自分がどのような情報を採用していくかは、自分なりの線引きが必要になると思います。

これまで、あまり答えが出ていなかったのですが、

農業技術を教わるのは、「自分自身のビジネスとして実践している人」を基本とすることにしました。

研究者が発表している情報は、それに参考・情報付加していくものとして、とらえることにしました。

決して、研究機関などでの研究を否定するわけではありませんが、立ち位置の違いであり、研究機関や研究者からは理論として説明しきれないが、実際には使えるという情報は出てきにくく、逆に実務に即していない内容でも、研究成果としては成り立つという特徴があると思います。

そのまま直接取り入れるのではなく、勉強する材料としようと思います。

また、私が以前から、勉強していた自然農法の本の著者(自然菜園のコンサルタント)も講習会に参加しており、直接お会いすることができました。

全くの偶然でしたが、すごくうれしかったです(ただのファンです。)

実りのある講習会であり、今後に活かしていきたいです。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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