品種ごと気を付けている剪定のポイント~「ティフブルー」vol783

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。

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剪定をしていく中で、樹種ごとにもかなり個性があります。

あくまで、うちのブルーベリー農園で、私の場合の事例ではありますが、

これまで、品種ごとに、気が付いたことや、自分なりに気を付けているポイントがあるため、ちょっとずつ紹介できたらと思います。

今回は「ティフブルー」です。

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ティフブルーの樹形と剪定のポイント

ティフブルーの樹形は、「直立性」と本などに書かれていることが多いです。

実際に、かなり立ち気味に枝が伸びてきます。

このような立ち気味に枝が伸びるタイプは、中心部が混みやすいので、全体としてはやや開き気味意識しています。

ティフブルーは枝がけっこう軟らかく、実がなると、かなり垂れてきます。

そのため、実をつける位置は、より高めになるようにしています。

枝が垂れて、実が地表近くにきてしまうと、実が痛みやすかったり、ブルームが取れやすくなってしまうためです。

直立気味の枝により中心部は混みやすいですが、実がついてくると、かなり開いてくるため、他の品種よりは、混み気味に剪定しても問題ないと考えています。

(この辺りで切ると樹形が整いやすい)

実がついて、垂れ下がった枝の曲線部からは、いいシュートが伸びていることが多いので、

その下あたりで剪定すると樹形が整います。

収穫始めの頃は、徒長気味の枝が多く、花芽がそれほど多くない印象でした。

枝が鉛直に近くなる、直立性の品種の特徴かもしれませんが、ティフブルーの成長初期は、花芽が少なく栄養生長の方が強いイメージがありました。

いいシュートが伸びるのに、花芽が少なめという感じでした。

しかし、収穫を始めたりして、少し樹形に角度が出て来ると、翌年に、花芽がついたいいシュートが出やすくなり、同じサイクルを繰り返すことで、収量が増えてきたように思います。

直立と、ナナメのバランスが大切のように思います。

立ち姿が美しいティフブルー

うちの農園で育てているブルーベリーの中では、私はティフブルーの樹形が一番好きです。

立ち姿が、何となく気品があり、美しく感じます。

(樹形が美しいティフブルー)

ティフブルーも夏剪定効果あり

徒長(伸びすぎ)気味に、鉛直に強く伸びて、あまり花芽をつけない、いわゆる「徒長枝」を、

夏期に摘心(先端をカットする)して、花芽をつけさせる方法があるようです。

これを「夏剪定」と呼ぶ場合があるようです。
※単に休眠期以外(夏期)に行う剪定の総称を夏剪定と呼ぶ場合もあります。

ここ数年、日本ブルーベリー協会の会報誌などでも紹介されてきており、以前からわりと流行っているかもしれません。

先端を摘心する時期によって、枝が分岐したり、枝は分岐せずに花芽をつける場合にわかれるようです。

私は、これまで、どちらかというと、枝を分岐させ、結果枝を増やすために摘心していました。

(この状態をイメージで摘心していました。)

ところが、摘心する時期によって、分岐せずに花芽をつけている枝が、多くの品種で見られました。

ティフブルーブルーも同様です。

少し、遅い時期に摘心した箇所が、そのようになっています。

ブルージェムやウッダートやティフブルー、メンデイトなどにもみられており、あまり品種による差はないのかもしれません。

直立性の品種は、徒長気味の枝も多いので、より有効のように思います。

摘心したすぐ下にできる花芽からできる果実はより大粒になるそうなので、引き続き観察してみようと思います。

ティフブルーの挿し穂もたくさん採取

DCP PHOTO

挿し穂も採取しました。

ティフブルーは徒長枝がわりと伸びるので、挿し穂は特に多くとれます。

暖かな日でしたが、雨が降っていましたが、わりと暖かい日で、春みたいでした。

そろそろ、旧暦の新年(節分)です。

今年は暖冬ではありますが、季節の変化も感じます。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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