脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
街中を歩いていて、ふとある光景が目に入りました。
アスファルトの道に緑が回復しようとしているんです。
私の頭の中に裸地⇒草地⇒森林というイメージがふくらんできました。
日本は本当に緑豊かで素敵な国だと思ったことを書いてみました。
アスファルトから森林へ!?
アスファルトの舗装というのは、何層にもなった締め固めた砂利の層の上に、アスファルトコンクリートを敷設したものです。
アスファルトは、少し柔らかい素材で、たわみながら、車などの荷重を吸収し、道路を保護します。
しかし、比較的耐久性が少なく、経年で少しずつクラック(ひび割れ)ができてきます。
あるいは、側溝とのつなぎ目に少し隙間ができます。
そういった場所に、雨水とともに、植物の種が侵入し、雑草が生えます。
実は、このひび割れや隙間というのは、水が流れ込みやすく、水と一緒に土や栄養分も運んでくるので、
砂漠のようなアスファルトの中では、植物が生えやすいそうです。
それにしても、雑草たちの生命力はすごいです。
菌根菌などの共生菌も活躍していそうです。
さらに、植物が地上に生えることで、そこに、飛んできた落葉などもひっかかります。
この、異なるなる環境同士が接する環境は、栄養分やエネルギーが溜まりやすく、なります。
森林科学的には「林縁効果」、パーマカルチャーなどでは「エッジ効果」といいます。
土になり、さらに植物が増えて・・・
その前に、街では掃除や除草をされてしまうのかもしれませんが、
明らかに、植物は自然をとりもどそうとしてくれていることがわかります。
自然植生でも同じことが行われている
自然植生でもアスファルトの上と全く同じことが行われています。
火山が噴火したり、崩壊したり、地殻変動などが起こって裸地ができます。
岩石地であれば、風化して亀裂ができたりし、そこにコケや小さな草本類が生えてきます。
草が生えると、葉っぱや土が溜まり、土が肥えてきます。
一年生草本⇒多年生草本⇒森林といったように、だんだんと森林にむかっていきます。
これを植生遷移(しょくせいせんい)といいます。
森林になって終わりではなく、さらに崩壊したり、樹が枯れたり、いろいろな要因で最初の状態に戻ったり、ちょっとだけ戻ったりと、常に、植生の状態は動きながら安定しています。
しかし、いかなる状態でも、最終的に草地や森林に戻す方向に力が働きます。
日本は素晴らしい緑の国
これだけ緑の回復力が豊な国は世界でも有数ではないかと思います。
世界的には、土壌がやせていってしまう地域も多く、森林化しながら土壌を豊かにしてくれる日本は素晴らしいと思っています。
この緑のエネルギーや資源を十分に利用しながら、作物を育てられないか・・・ということをいつも考えてしまいます。
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