脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
うちの農園に、相談に訪れる方やコンサルのクライアントさんの年代は20代から70代と様々です。
それぞれ、様々な思いで新規就農や農業ビジネス、あるいは農を取り入れたライフスタイルなどを志てていらっしゃいます。
今回は、新規就農の年齢「ベストなタイミング」について書いてみました。
「思ったとき」が始めどき
結論から言うと、「思ったときが始めどき」ベストなタイミングだと思います。
新規就農に限らず、「いつか・・・」と思っていても、いつかというのは、自然にはほぼ訪れないと思います。
そもそも人間は、良くも悪くも変化を嫌うためです。
「始め時」というのは、いきなり仕事を辞めたりするとかではなく、
まずは、ちょっと育ててみるとか、体験をしてみる、計画を具体的にしていみる、実践している人に話を聞きに行く・・・といった「要素を取り入れる」ことも含みます。
明日から急に!とはいかなくとも、計画などに具体性をもたせていくと、何故か自然と本格的に始めていることも多いような気がします。
「今でしょ!」と言うキャッチフレーズの、某有名予備校の講師ではありませんが・・・具体的に考えたり、少しでもその要素を取り入れるのをためらう必要はないと思います。
ただし年代ごとに状況は異なる
ただし、本格的に新規就農する場合は、タイミング(年代)ごとに、状況は異なります。
若者の新規就農
年齢的に若い頃のメリットとしては、体力があること、縛られるものが少ないため、フットワークが軽いことです。
サラリーマン時代などに得れる経験を活かしてというのは、少し弱くなるかもしれませんが、その点は、ビジネスやマーケティングの勉強をしっかりすれば、問題はありません。
経営者とサラリーマンは求められるもの本質に異なるので、社会経験はあまり気にしなくても良いと思います。
また、若い頃は貯蓄などをする期間が短いため、資金力が年配の人に比べて小さくなります。
この点も、新規就農者の補助金や融資などを活用する、小さく始めるなどの方法で補うこともできます。
年配者の新規就農
ある程度の年齢になってから、農業を始める方は、体力的なものが、若者と比較すると弱くなります。
そのため、体力に見合った、作物の種類、規模や作業工程、機械化などを、若者以上に綿密に計画することが必要となります。
また、年齢によっては補助金などを受けることはできませんが、資金面などに若年層と比較すると余裕があり、自己資金で始められる場合も多いかと思います。
最近少し気にかかることとして、70代以上の方で、これから果樹などの多年植物を植える場合です。
自分がやりたい想いが強い方や、次世代のために少しでも農地を活用し価値あるものにして残したいという思いの方もいらっしゃいます。
それ自体は素晴らしいことだと思います。
しかし、その次の世代の方たちが同意しているのか、そうでない場合は誰に引き継ぐともりなのか、という点がやはり気になっています。
他者にとって、自分のライフスタイルの他に管理したりするものが増えていくのは、やはり負担になるからです。
誰でも高齢になれば、その辺りを含めて、自分の後のことへの配慮や調整が必要ですが、スタート時がある程度の年齢の方は最初から考慮する必要があります。
いずれの年代でも、それぞれメリットデメリットがあります。
大切なのは、それらを理解して、工夫して足りないものは補うことだと思います。
まとめ
新規就農の年齢についてベストなタイミングは、答えはなく「思い立ったときが始めどき」です。
しかし、それは今すぐ無理をすることではありません。
いきなり、全て変えなくても、自分の目指すライフスタイルの要素を取り入れることなら、すぐにでも始めることができます。
私の場合は、作物を趣味で育てていて、36歳のときに、サラリーマンをやめて、農業法人で1シーズンほど働き、独立就農しましたので、ちょうど中間くらいの年齢だったのかもしれません。
本格的に始める場合は、年代によっても、状況は異なりますが、特徴を理解し、有利な点を活かして、不利な点は工夫して、補うということが大切だと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※「にほんブログ村」のブログランキングに参加しています。 よろしければ、画像をクリックしていただけるとランキングに反映され、励みになります。