ブルーベリーの剪定1株にかかる時間は?~vol612

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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月齢が適期になりましたので、昨日、ブルーベリーの剪定を再開しました。

再開して2日目ですが・・・本日は降雪で作業ができません。

できないこともないですが、こういう日は「やった感」のわりに、作業が進まなかったり、

低温で体調を崩しやすいので、今日はお休みにしました。

この冬の剪定は幼木100%、成木80%、全体で85%ほど完了したので、

ブルーベリー剪定にかかる時間について、まとめてみました。

あくまで、私の技量の場合の一例ですが、何らかの参考になれば幸いです。

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ブルーベリー成木(若木)の剪定にかかる時間

ブルーベリーの成木(若木)の剪定にかかる時間は1株あたり約10分でした。

※前提条件

  • ラビットアイ系ブルーベリー
  • ど根性栽培(栽培方法による剪定への影響があるのかは不明)
  • 6年生(2年生苗を植えて4年~5年目)
  • 樹高1.2~2.0m程度
  • 収穫を前提とする剪定(花芽を残す)
  • ブルーベリーの経済栽培 経験約5年の人(私です)

もちろん、品種や個体、日や私のコンディションによってもバラツキはでてきます。

しかし、正確には9.4(±0.88)分ですので、これらの要因で極端なバラツキがありませんでした。

少し余裕をみて、約10分で計算しておけばほぼ問題ないことがわかります。

昨年は1本あたり約8分で、成長量から、2割ほど作業量が増えるとテキトーに予測し、1本あたり約10分で計算していたので、結果的に予測はけっこう合っていたようです。

ブルーベリー幼木の剪定にかかる時間

ブルーベリーの幼木の場合は、1本あたり約2分でした。

※前提条件

  • ラビットアイ系ブルーベリー
  • ど根性栽培(栽培方法による剪定への影響があるのかは不明)
  • 3~4年生(2年生苗を植えて2~3年)
  • 樹高0.7~1.0m程度
  • 収穫を前提としない剪定(花芽を残さない)
  • ブルーベリーの経済栽培 経験約5年の人(私です)

正確には1株あたり、1.9分(±0.93)でした。

成木よりは、少しバラツキが大きいですが、花芽を考慮しなくてもいいので、全体的に時間は短いです。

少し余裕をもっても、1株あたり3分程度をみておけば問題ないことがわかります。

昨年は、1本あたり約2.7分で、今年も1本あたり約3分で計算いましたが、作業に慣れてきたこともあり、予測よりは速かったようです。

もし外注するとしたら・・・?

外注するとしたら・・・ということが何となく気になったので計算してみました。

あくまで、うちの場合の計算例です。

単純作業ではなく、剪定の技術料も考慮しているので、人の単価は高めです。

(成木の場合)

(幼木の場合)

(備考)
剪定技術員単価は安曇野市の剪定作業の参考単価をもとに算出
器具等損料は剪定ばさみ等の損耗費
一日あたり5時間作業として計算

私と同じような技量の人であれば、

成木(若木)が100本あったら、3人程度で1日で終わる。

幼木であれば一人で1日で終わる。

うちの場合であれば、全部外注したら20万円前後が、一応の目安ということがわかります。

今のところ外注するような事情はないですし、

剪定は楽しく、自分でやりたいので、外注する気は全くありませんが、ちょっと興味があったので、計算してみました。

しかし、私のように、設備や資材の割合が少ない、人件費の割合が高い、「労働集約的」な仕事の場合は、

外注する、しないにかかわらず、自分の作業がこれくらいの金額になりそうというのは、何となくでも、決めたり、知ったりしおいた方がいいようにも思います。

作業を頼まれたときにも、費用が見積もりやすくなります。

まとめ~データ収集は「楽しむ」ため~

昨年の剪定のデータからみると、幼木の剪定はやや早く、成木(若木)の剪定はやや時間が長くなっていました。

当たり前といえば、当たり前ですが、幼木は、作業に慣れてきたので速くなっているようです。

成木(若木)は、もしかしたら、剪定作業や判断は速くなったかもしれませんが・・・それよりも樹が成長して、切る量が増えたり、より検討が必要なことが増え、増加割合の方が大きかったと言えます。

ちなみに日数は、一日あたり約5時間で見込んでいます。

最大6~7時間くらいはできますが、1日ごと2割程度以上は、念のため予備時間をみいます。

実際にはあまりバラツキがありませんでしたが、樹によって、コンディションによって、などの変動要因を考慮しました。

日数の計算のときは、天候も考慮して、日数にも予備日を加えます。

ちょっとこの人細かいなあ・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません(笑)。

しかし、私がデータをとりながら、計算をしている理由は、「楽しみたい」ということが一番の理由です。

私の場合ですが・・・全体が見えずに、作業をしている間に合うのか、進捗が早いのか遅いのか、とっても不安になることがあります。

全体が見えていれば、心に余裕が生まれ、農作業をより楽しむことができます。

別の作業や仕事が入っても、調整できます。

私の場合、写真とか動画を撮影して、ブログなどに掲載したいので、その時間も生み出せます。

最初の頃は、「農業経営指標」といった、何にどれくらい時間をかけているかが、公的機関から公表されているものを参考にしていましたが、

前提条件がわからないものも多く、なるべく自分のデータを整理していくことにしました。

そのため、経験がない作業は、ちょっとやってみるしかないわけですが、ちょっとだけでもやってみてデータをとってみると全体が予測しやすくなります。

何年かやるとその精度も上がっていきます。

民間の農業法人で働いていた時は、ブルーベリーの成木の剪定にかけられる時間は成木でも、だいたい1株あたり6分程度でした。

それ以上かけると「遅い!」と言われるので、樹じっくり観た記憶が無く、無我夢中で1日中ひたすら切る感じでした。

今は、全体のスケジュールを自分で決められますし、樹の状態などをみて、必要な時間をかけることができる、本当に日々幸せだと感じています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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