脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
幸せフルーツ工房(ブルーベリーの森あづみの)は、オーガニックな環境で、
さまざまな木の実や作物を楽しんでいただくサービスをやっております。
いまのところ、8月から9月の「ブルーベリー狩り」(もちろん無農薬です。)がメインですが、少しずつサービスの種類を増やしていっております。
今年は5月から「カモミール収穫体験」を始めました。
秋には「さつまいも収穫体験」をやってみようと考えております。
今回はその準備として、サツマイモの植え付けを行いましたので、紹介したいと思います。
畝立てなどの植え付け準備については、過去記事をご覧ください。
家庭菜園やサスティナブルな生活にもお役立ち情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
サツマイモ苗の前日準備~購入苗の場合~
サツマイモ苗の事前準備は、「購入苗」と「自作苗」によって異なります。
今回は「購入苗」を使います。
苗の事前準備①切り戻しと、のびすぎた根の除去
苗の切り戻しを行います。
つるを切ったところの組織が、だんだん老化してくるので、5mmほどカットすると、水を吸い上げる能力が回復します。
このときに、のびすぎた根も除去しておきます。
サツマイモはこの根が肥大化したものですが、この段階で伸びている根はいいイモにならないので取ってしまいます。
根は次々と伸びるので、ためらわず除去しましょう。
苗の事前準備②水揚げ
切り戻しした苗を水につけて、一晩おきます。
寒くない時期であれば屋外においた方が外気に慣れます。
ちなみに自作苗の場合は、つるを切ってから、これらの作業の前に、一度日陰で半日程度置き、萎れさせる工程を入れます。
それは、切ってから、少し時間が経過することで、危機を感じたイモの発根するモードに切り替わるためです。
購入苗は、切り取ってから、すでに一定時間が経過しているので、必要ありません。
サツマイモの植え付け~スコップで簡単にできる~
植え方によるイモの違い
サツマイモの植え付け方法は植えつける角度によって違います。
垂直に挿すと、イモの大きさがそろいますが、収量は少なくなります。
水平近くにすると、イモの大きさにばらつきがでますが、収量は多くなります。
斜め45度に挿すと、その中間になります。
今回は、体験向けなので、ある程度ばらつき、ある程度そろう「斜め45度」にすることにしました。
収穫物の目的によって変えていく必要があると思います。
サツマイモの植え付け①スコップで植え溝をあける
スコップを斜め45度くらいにして、20cmくらい差し込みます。
少しスコップを持ち上げて、隙間にサツマイモ苗を入れます。
葉が出ている節からイモができるため3~4節ほどは地面に入れるようにします。
この作業を30~40cm間隔で行います。
今回は30㎝間隔としました。
スコップに印をつけておくと便利です。
サツマイモの植え付け②よく鎮圧する
スコップを引き抜いて、よく鎮圧します。
鎮圧することで、土の隙間が小さくなり、乾燥を防ぎます。
次いでに、畝のふわふわしている部分(土の隙間が多い部分)も固めつつ作業をしました。
この作業も乾燥を防ぎます。
サツマイモの植え付け③水やり
よく鎮圧したら、植穴から水をやります。
これは、私の場合は、植穴にできた隙間を細かい土で埋める意味合いでやっています。
今回は雨の直前に植えたため、省略しました。
このように、天候によっては、作業を省略できるので、タイミングが大切です。
サツマイモの植え付け④品種名を表示する
意外と忘れてしまうのが、品種名の表示です(わたしもよく忘れます・・・)
現地で棒や名札で表示し、なくなったときのために、それを写真でとったり、図にして残しておくと安心です。
サツマイモの植え付け⑤活着するまで乾燥しないように管理
活着する前に一度萎れます。
そこから、根が出て活着します。
しかし、あまりにも乾燥しすぎると、根が出る前に力尽きてしまうこともあるので、乾燥しすぎないように、草マルチをしたり、場合によっては水をやったりします。
まとめ
スコップを使うのは、実は私のオリジナルで、垂直仕立てで有名な「道法スタイル」の道法正徳さんの研修会に参加したときに教わった、果樹の植え方を参考にしました。
苗を差し込むと書いてある本もありますが、うちの畑は時々石があるので、差し込んで折れないような方法がないかと悩んでいるときに思いつきました。
立ちながら作業できるので、たくさん苗を植えるときにも有効で、力も要らないので女性でもラクラクです。
ついでに、畝の形を整えて鎮圧しながらできるので、便利です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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