脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
有機JAS認証を取得した「オーガニックブルーベリー」を栽培しています。
ブルーベリーの森あづみのでは、化学肥料や農薬は使っていません。
害虫なども発生はしますが、そのうち収束してしまいます。
人間の手で害虫を一生懸命とっているわけでもなく、天敵などの、自然の抑止力が働いてくれているように思います。
今回は、これまで農園でみかけた、天敵たちを紹介したいと思います。
テントウムシがたくさん
肉食系テントウムシのパラダイス
ブルーベリー農園には、ナナホシテントウやナミテントウなどの肉食系テントウムシがたくさん住んでいます。
うちの農園のブルーベリーにはアブラムシはほといないのですが、ほかの虫を食べているのかもしれません。
幼虫もたくさんいて、脱皮した抜け殻もよくみかけます。
テントウムシ類は、農薬に弱い種類が多いらしいです。
農薬を使用していないため、テントウムシのパラダイスになっているようです。
うどんこ病を食べるテントウムシ
たまに、ムーアシロホシテントウなどの、うどんこ病菌などの糸状菌を食べるテントウムシもみかけることがあります。
赤クローバーや花を咲かせた後のオーチャードグラスなどの下草がうどんこ病になりやすいためかもしれません。
うどんこ病が下草に見られることで、天敵が集まってくる効果もありそうです。
カエルもたくさん
ブルーベリー農園にはカエルがたくさん住んでいます。
田んぼなどの水がある場所からは200mくらいは離れていると思いますが、歩いてやってくるのでしょうか。
暑い日はブルーベリーやハーブの木陰で休んでいます。
害虫を食べてくれる強い味方です。
イラガの天敵カマキリ
カマキリもよく見かけます。
ブルーベリーの収穫期に発生することが多い「イラガ」をカマキリはたくさん食べるそうです。
そのおかげなのか、うちのブルーベリー園ではイラガをみかけることは、ほとんどなく、
年に1匹みるかみないか、という感じです。
イラガは刺されるとすごく痛いので、収穫作業にとっても、観光農園にとっても、「痛い」害虫です。
イラガが全くいないのは、カマキリに感謝です。
コガネムシの天敵シオヤアブ
コガネムシなどの甲虫類の天敵となるハンター「シオヤアブ」。
農園でもよくみけます。
一度、目の前でマメコガネがシオヤアブに捕獲されるのをみかけました。
甲虫類をとらえて、体液を吸って補植する天敵です。
マメコガネが初夏の頃に増える時期があるのですが、そのうち収束していくのは、彼らの活躍もあるのかもしれません。
イモムシの天敵「寄生バチ」
蛾や蝶の幼虫にとっては、「寄生バチ」は最も怖い天敵です。
比較的、壊されていない生態系では、蛾や蝶の幼虫が蛹になれるのは、生まれた幼虫のうち、わずか0.5%とも言われています。
寄生バチやその他の捕食者により、ほとんどが死んでしまうからです。
秋も深まってくると、コマユバチのマユをよくみかけます。
蛾や蝶の幼虫に寄生して、幼虫の体を食べて大きくなり、ハチの幼虫が蛹になるときに、食い破ってきて、繭をつくる寄生バチです。
彼らによって、毛虫やイモムシの大発生が抑えられているのかもしれません。
あらゆるものを食べる「クモ」
ブルーベリー農園やヘーゼルナッツ園には、クモがたくさん住んでいます。
ブルーベリーの樹、1本1本には、それぞれ数匹のクモが住んでいます。
クモは農薬に弱いので、農薬を使っていないからこその、天敵パワーとも言えます。
鳥もたくさんの虫を食べる
農園で見られる、モズなどの鳥も、虫をよく食べてくれます。
スズメもブルーベリーをつつくこともありますが、カイガラムシなども食べているようです。
農薬を使わないから農薬を使わなくてもいいのかもしれない
天敵となる虫や小動物の中には、化学合成農薬に弱い生き物もいます。
微生物単位では、もっとたくさん影響があるのかもしれません。
そう考えてみると、農薬を使わないから、農薬を使わなくてもすんでいるとも言えます。
ニワトリが先か卵が先か・・・みたいな関係性なのかもしれません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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