「はねだしの作物」と「フードロス」について考えたこと vol466

パーマカルチャー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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最近、ブルーベリーが落ち着いており、

別途栽培していた「エダマメ」を近所の直売所で販売してます。

正確には大豆として育てていたのですが、晩生エダマメとして食べると非常に美味しく、よく育っていたため、販売してみることにしました。

直売所には8時半までに搬入するので、まだ夜が明けない4時くらいに起きて、収穫して、朝日を浴びながら袋詰めして、持っていきます。

ぶっちゃけ、非常によく売れます。

特に週末は、だいたい午前中で完売してしまうため、お昼少し前に追加してます。

季節がら、あまり取り扱っている人がいないせいもあるかもしれないです。

売れるのはとっても嬉しいです。

2時間おきに、直売所から送信される売上のメールが来るたびにニヤニヤしております。

しかし、当たり前かもしれませんが、生産物の全てが利用できるわけではなく・・・

必ず、販売できない「はねだし」も一定の割合で発生します。

食べられるけど、売れないもの。

なんとも言えないさみしさを感じるものですね・・・

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エダマメのおよそ2割は販売できない「はねだし」

エダマメは、無農薬無肥料で栽培しています。

季節柄、虫食いはほとんどなく、「全く食べられないもの」は少ないです。

(左は「はねだし」。平均2割ほど)

しかし、豆の欠損など「販売できないもの」は、うちの場合は、平均2割ほどは発生してます。

(はねだしのもの)

※直売所では明確な規格はありませんが、規格外品は独自の基準で選別しています

「はねだし」は、自宅でゆでて毎日食べながら、食べきれないものは冷凍にしています。

販売の全体量がそれほど多くないので、自家用でも消費できていますが、大規模な農家さんはもっともっと「はねだし」が出るのだろうな・・・と思いました。

果樹農家さんで加工をやっている方もいるのは、ロスを少なくする目的もあるように思います。

ブルーベリーの場合は、販売よりも摘み取り体験がメインのため、正直、あまり多くの「はねだし」を意識することは、少なかったです。

通販や直売所でのブルーベリー販売もしていますが、そのときは、郵送などで潰れてしまわないように、あまりに熟した実(本当は、その場で食べるには一番美味しいのですが・・・)は、はじくようにしていました。

ただ、ブルーベリーの場合は全体の中での販売の割合が少なかったので、あまり強く意識していませんでした。

そういう意味では、現地で食べることができる「体験」の場合は、はねだしを少なくできるのかもしれません。

食べられるけど販売できないものを少なくする売り方

(完熟した柔らかい実も味わっていただける「摘み取り体験」はロスが少ない販売方法でもある)

私は使用していませんが、農薬を使用する理由の一つとして、こういった「規格外品」のようなロスを少なくするということがあるのかもしれません。

面積あたり、労働力あたりの収穫量が同じでも、ロスが多ければ、収益が小さくなってしまうからです。

さらに、栽培管理の工夫などで、そういったロスを少なくすることはもちろん大切です。

ここまでは農業生産ではよく語られる部分のような気がします。

もう一歩踏み込んで、「販売面での工夫」によりロスを無くすことも必要なのかもと思います。

収穫体験、フードロスをなくす運動としてあえて、はねだしも混ぜた販売する、加工や、染料など食用以外の利用・・・・など

そういった「販売スタイルの多様性」もフードロスをなくし、農業での所得を上げるためには、必要なのかもしれません。

以前、電気のオフグリッド化にすごく関心があり、調べていた時に、

発電した「直流」の電気を変電設備で「交流」に変換している理由は、「遠くに送るのに適しているから」だと知りました。

交流に変換しなければ、実際に必要な電気は10分の1程度ですむそうなのです。

これにはとてもびっくりして、発電を集中管理して効率化させる代償として、10倍もの発電が必要になっているということなのです。

(そのとき読んだオフグリッドの本↓)

農作物も規格品を大量にそろえて、「平準化」し「遠くまで運びやすくしている」とも言えます。

そのかわり、ロスも含めたさらに大量の収量が必要となってしまいます。

農作物の生産も、この電気の生産にちょっと似ています。、

オフグリッドのような、ちょっと多様性のある生産・販売方法ができれば、フードロスも減ってくるのかもしれませんね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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