脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
だんだんと春めいてきました。
夏野菜の苗づくりをしています。
今回は夏野菜の苗づくりに役立つテクニック、「体温による発芽」を紹介します。
夏野菜の苗づくりはちょっと気を遣う
夏野菜の苗づくりは寒い時期
トマト、ナス、ピーマンなどの夏野菜は、5月頃に「苗」を植える場合が多いです(地域によります。)
もしかしたら、暖かくなってから、直蒔き(直接畑にまく)をするのが、自然な形かもしれませんが、
その場合は、収穫できる期間が短くなってしまうことから、苗を用意して、植えられる気温になったら、植えるという方法なっているのだと思います。
私の住んでいる地域は、5月上旬だと遅霜が発生する場合があるため、私は5月下旬頃に植えるようにしています。
だいたい平均気温が17℃くらいになる頃です。
植える日をだいたい決めて、逆算して苗を準備することになりますが、まだ寒い時期なので、発芽や生育に適した温度に保温する必要があります。
特にナスのような、種をまいてから植えられる状態の苗になるまで長い野菜(60~70日程度)はまだまだ寒い時期に種をまくことになります。
体温を使えば夏野菜の発芽は簡単
ナスやピーマンの発芽適温は25~30℃くらいなので、寒い時期適温を確保するのは、大変です。
そこで、発芽適温が高い野菜は、安定して発芽をそろえるために「体温による発芽」がおすすめです。
用意するもの
用意するものは、以下のとおりです。
- 種
- チャック付きビニル袋
- ストロー
- ふきん
ふきんにくるんで湿らせる
種をふきんにくるんで、ぬるま湯に浸します。
ふきんが湿る程度にさっと浸すだけでOKです。
通気口を確保してチャック付きビニール袋へ
ぬるま湯に浸した後は、チャック付きビニル袋に入れます。
ストローを袋から少し出るサイズに切って、通気口にします。
発芽のときは酸素を多く必要とするため、通気口が必要になり、ふきんも通気性をよくするため、一重にしておきます。
体温で温める
肌着の上にはらまきをして、その間にはさんで、保温します。
人間の体温は36~37℃くらいなので、暑すぎてしまうので、直接肌にふれないようにします。
と、いうか直接肌に触れたら痛そうです・・・・。
少し発芽したらすぐに蒔く
全体の1割程度が発芽したら、すぐに全部まいてしまいます。
全部発芽するまでまっていると、先に発芽した根が伸びすぎて、ふきんなどにからまって傷んでしまうことがあるためです。
種まきは、セルトレイなどが保温に便利です。
新聞紙でくるんで保湿しながら、芽が出るのを待ちます。
寒いときは、屋内で保温しながら育てます。
夏野菜の苗づくりの失敗は温度不足が原因となることが多いですが、この方法だと、比較的安定して発芽をそろえることができます。
なお、カボチャなどの種が大きいものにはむかないので、ご注意ください。
今回も、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(参考文献)
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