月とブルーベリーの剪定の関係~月の満ち欠けの影響を受ける植物たち~ vol346

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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ブルーベリーの森あづみのでは、自然の力を活かす栽培に取り組んでいます。

自然をよく観察したり、生物のサイクル、スケジュールになるべく合わせるよう心がけています。

その一つが月の周期に合わせた栽培です。

今回は、「ブルーベリーの森あづみの」で実践している、月の周期に合わせた剪定時期について解説します。

☆この記事では、こんなことがわかります☆
●月の満ち欠けの周期が植物にもたらす影響とそれに合わせた剪定時期について解説
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月の満ち欠けの周期が植物にもたらす影響

生物は水でできている。だから月の引力の影響を受ける

動物や植物などの生物の体内はそのほとんどが水分です。

体内の生命活動の多くは水分と密接にかかわっています。

月は、地球の引力により地球の周りをまわっていますが、同様に月も地球に対して引力を働かせています。

その月の引力が水の動きに働きかけることは広く知られています。

海の潮の満ち引きなどは有名な話ですが、同様に生物の整理現象にも影響を与え、

月の引力の影響は、地球との位置関係、すなわち月の満ち欠けの周期によって変化します。

そのため、生物は月の満ち欠けの周期の影響を受けるのです。

樹木の樹液の月の周期による動き

樹木の場合、体内の水分は主に樹液です。

月の満ち欠けの周期により、樹液が地下部から地上部の間を上下します。

具体的には、満月付近が最も地上部に樹液が引き上げられ集中し、新月付近では地下部に集中することになります。

月の周期に合わせた剪定

この樹液の動きを考慮し、剪定作業の適期が決まります

それは、果樹(樹木)の場合、幼木と成木で取扱いが異なってきます。

幼木の場合

幼木、場合、特に植えつけてから、最初の剪定は、これからどんどん伸ばしたたい時期になります。

この場合は、樹液が地上部に拡散していく時期の方が望ましく、

具体的には、幼木の剪定は新月から上限の月までの期間が適期となります。

定植する場合もこの頃が適期になります。

なお、新月から三日月頃が最もよい時期と言われています。

成木の場合

成木の場合は、地下部に集中している時期の方が望ましく、

成木の場合は十八夜(満月3日後)から新月までの期間が適期となります。

なお、二十六夜から新月の頃が最もよい時期です。

この時期に剪定することで、樹木の衰弱化を防ぎ、剪定跡の治癒効果も高く、不要な新梢なども伸びにくとされています。

まとめ

(↑幼木の剪定は終わりましたが、成木の適期ではないため、剪定は一時休止します)

気温や日照時間などは、太陽の動きによる季節の変化よるものです。

季節にあわせた農作業というのは基本的に「太陽の周期」に合わせているものと言えます。

剪定(冬剪定)は、12月から翌年3月の植物の(主に地上部の)休眠期に行います。

これも「太陽の周期」に合わせた農作業です。

一方、それだけではなく、生物は月をはじめ多くの天体の影響を受けていると言われています。

特に月は、地球に最も近く、生物の体内の整理現象に多くの影響を与えていることが知られ、出産や虫の行動など、様々な因果関係が確認されています。

もちろん、実際の農作業には、天候や作業スケジュールといった現実的な側面もあります。

しかしながら、自然と生物の現象を扱っている、そこから得られる恩恵でサービスを作っていることは自然のサイクルにあわせることでもあり、

できる限りは、自然や生物のスケジュールの方に合わせることを大切にしたい考えています。

(参考資料)

月と農業~中南米農民の有機農法と暮らしの技術(ハイロ・レストレポ・リベラ、農文協)

種まきカレンダー2021(ぱっこわ耕文舎)

イン・ヤンカレンダー和暦・月暦

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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