【植生の管理について思うコト~たかが草刈り、されど草刈り~】脱サラ元公務員のひきよせ農業vol.118~ブルーベリー&自然栽培

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草のイラスト画像

脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました、そして今は起業し、自分のブルーベリー農園を準備しています。かんざきたつや(@ttykanz)、36歳です。

 

農業を目指した理由、脱サラの経緯、やりたい農園のコンセプトなどは、下記のプロフィールページ又は、下記リンクご覧頂けるとうれしいです。

 ⇒かんざきたつやのプロフィールページを見る

  

以前、現在私がお借りしている農地を紹介して頂いた農業委員さんから、

草(雑草)だけは、生やさないようにしとけば大丈夫だ。

と言われたことがあります。

 

少し、補足すると、

農地に雑草を生やすと、近隣から苦情が出るから、それだけは気をつけましょうね。

と言う意味です。

 

この話をする少し前に、ある農家の方から市役所の人と一緒に呼び出されて、

近隣の地主が農地を荒らして困る(雑草を生やして困る)というクレームを聞いてきたそうです。

 

農業委員さんは、そんなことまでするのかと、驚きました。

大変な仕事です・・・。

 

今回は、植生の管理(草刈りなど)について、思うコトを書いてみました。

 

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植生の管理について思うコト~たかが草刈り、されど草刈り~

雑草が生えると農地が荒れている? 

雑草が生えると農地が荒れている

というのが通説のようです。

 

私は、元々農家の出身ではないので、実は直感的に分かりにくい部分だったのですが、

たしかに、何らかの方法で除草された農地の隣に耕作放棄地があると、

「荒れている」ように見えてきます。

 

うんうん。たしかにその通りかもしれない・・・

農地のイメージ図

(よく手入れをされた農地のイメージ写真)

 

耕作放棄地の写真

(耕作放棄地) 

林業では真逆?

一方、舞台を森林に移すと

 

例えば、植えっぱなしの人工林、間伐(木の間引き)がされずに、うっそうと暗い森になっています。

人工林の写真

(手入れが不十分な人工林)

 

太陽の光が届かないので、植林した樹木以外の草木は生えません。

地面がむき出しになり、雨が降れば土などが流出します。

 

一方、よく手入れがされたスギ林では、太陽の光が届くので、スギ以外の低木や下草なども生えてきて植生が豊かになります。

 

人工林の写真2

(よく手入れをされている人工林)

 

この場合、しっかりと手入れをされているのは、様々な雑木や草が繁茂している森林ということになります。

 

あれ?逆だ?

 

人の感覚的なものが大きいのでは?

両者の違いは、

 

育てている目的物への影響の有無や周辺植生の効能についての考え方の違いであると思われます。

 

雑草を活かす農法も一部存在するものの、慣行的には、農作物を育てるにあたり、雑草を成長を阻害するものとして排除する農業。

 

一方、植林してから数年は周辺の植生を排除するものの、その後は、周辺植生は、斜面の保護などに役立てておく林業。

 

といった違いなのかもしえません。

 

さらに「このような場所は、このように管理すべき」

という人間の主観的なものも大きいと思います。

 

庭や農地などには、植物の力を利用させてもらったり、植物に癒されるといった要素がありつつも、人工的な整然とした姿も同時に求めているように思えます。

 

雑草などの炭素固定能力は施肥するよりもはるかに大きかったり、微生物が豊かになったりと雑草の効用も広まってきているものの、

 

雑草は、病気や害虫の元、タネが飛んでくる・・・といった、根拠があるのかないのかわからないことも、通説のようになっています。

 

結局のところどうすればいいんだろうか

私は、正直なところ、雑草も好きで、なるべく生かしたいと思ってしまいます。

雑草と作物、という関係以外にも、一つの生態系としてみてしまうところがあります。

 

これは、森林・林業関係の勉強や仕事を長らくしてきたことも影響しているようにも思いますし、単なる好みかもしれません。

 

 (参考記事)

www.ttykanzaki.com

 

では、農地について、具体的にどうするかというと、

 

基本的には農地は周辺の農地とも一体的に環境を作っていると考えます。

景観もそうですし、雑草の繁茂による周辺農地への影響もゼロとは言えません。

 

なるべく、植生も活かしつつも、小ぎれいに整えた状態も維持したいと思っています。

 

現在は、境界周辺や畦などは、マメに草刈りをし、小ぎれいにするとともに、

前作の牧草を定期的に刈り取りつつ、ブルーベリーの草マルチにしています。

 

草刈りをした農地の画像

(刈り取った牧草で、木材チップの上に草マルチをします。)

 

草刈りをした畦の画像

(農地上部の畦部分、隣接農地との境界部分でもあり、定期的に草刈りをします。)

 

基本的にオーチャードグラスという牧草が9割以上ですが、

 

牧草の種類を増やしたり、在来の雑草が生える部分を作ったり、部分的に刈り残して、天敵などの住処になる緩衝帯みたいなものを作ることも検討しています。

 

植生を活かす場合であっても、それを言い訳に放任せず、作物や周辺環境とも調和のとれた状態を維持していきたいと思っています。 

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

    

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