起業や新規就農に関する情報を見ていると、「成功法則」という言葉をよく目にします。
成功した経営者の体験談。
売上を伸ばす方法。
集客のコツ。
経営戦略やマーケティング理論。
世の中には本当にたくさんの情報があります。
ただ、面白いことに、人によって真逆のことを言っている場合も少なくありません。
「とにかく行動しろ」という人もいれば、「まず準備が大切」という人もいます。
どちらも間違いではありません。
実際に私自身の経験や、起業相談・新規就農相談をお受けしている中で感じるのは、
成功する方法は本当に人それぞれ
ということです。
性格も違えば、置かれている環境も違います。
だからこそ、最終的には自分に合ったやり方を模索していくしかありません。
本当に大切なのは「リカバリー力」

私がそれ以上に大切だと思っているのが、「リカバリー」の部分です。
うまくいっている時に成果が出るのは、ある意味当たり前です。
しかし、長く続けていると、必ず思うようにいかない時期がやってきます。
売上が落ちることもあります。
予想外のトラブルもあります。
自分の判断ミスで失敗することもあります。
そんな時に、
大崩れせず、自分なりに立て直せるか。
実はそこが、長い目で見ると非常に重要なのではないかと思っています。
農業でも失敗はたくさんある

農業も例外ではありません。
私自身、栽培で失敗したこともあります。
最近始めた養蜂でも、思い通りにいかなかったことは少なくありません。
マーケティングや集客でも、過去には期待した結果にならなかったことが何度もあります。
もちろん、その度に落ち込みます。
「もっとこうすれば良かった」
「判断を間違えたな」
そんな風に考えることもあります。
ですが、失敗しない人はいません。
大切なのは、その後どう立て直すかです。
「感情」と「対応」を分ける

リカバリーする時におすすめなのが、
感情と対応を分けること
です。
落ち込んでいる時や不安な時は、どうしても視野が狭くなります。
焦って行動すると、さらに悪い結果を招くことも少なくありません。
過去の嫌な経験と結び付けてしまったり、実際以上に問題を大きく捉えてしまったりすることもあります。
そんな時は、まず感情を落ち着かせることを優先します。
お茶を飲む。
散歩をする。
一人で叫ぶ(笑)。

誰かと全く関係のない話をする。
意外かもしれませんが、家族や身近な人以外の第三者と雑談をするだけで、気持ちが整理されることがあります。
また、単純に疲れている時は判断力も落ちます。
そんな時は無理に結論を出さず、
一晩寝てから考える。
それだけで見える景色が変わることもあります。
もちろん、すぐ判断しなければならない場面もあります。
それでも、できる限り感情のまま行動しないことが大切です。
感情が落ち着けば、自然と適切な対処も見えてきます。
作家のひすいこたろうさんが著書の中で、
「気持ち × 行動 = 結果」
という趣旨のことを書かれていました。
私もまさにその通りだと思います。
感情によるエネルギーロスを減らし、適切な行動を選べる状態を作ること。
それがリカバリーの第一歩です。
「良いコト日記」のすすめ

私自身、日常的に「良いコト日記」を書いています。
その日にあった良かったことを箇条書きで書くだけです。
特別な出来事でなくても構いません。
・天気が良かった
・お客様に喜んでいただけた
・草刈りが予定より進んだ
そんな些細なことでも十分です。
続けていると、無意識に日常から「良い部分を探す習慣」が身についてきます。
習慣は侮れません。
失敗した時は、どうしても悪い部分ばかり見てしまいます。

しかし、普段から良い面を見る癖があると、
「別の見方もできるかもしれない」
と気付けることがあります。
方法は何でも良いと思います。
自分なりに感情のエネルギーロスを減らせる方法を見つけることが大切です。
ビジネスの根幹は「続けられること」

私は、経営でも農業でも、一番大切なのは
続けられること
だと思っています。
仕組みづくりを大切にするのも。
自分の感情の管理を意識するのも。
すべては「続けるため」です。
長くやっていれば、
うまくいく時期もあります。
うまくいかない時期もあります。
それは周期的に何度も訪れます。
だからこそ、
うまくいかない時に大崩れしないこと。
被害を最小限に抑えること。
そして、少しずつ立て直していくこと。
長い目で見れば、それこそが本当の意味での「成功法則」なのかもしれません。
起業や新規就農では、どうしても「成功する方法」を探したくなります。
もちろん、それも大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、
失敗した時にどう立て直すか。
もし今、思うようにいかず悩んでいる方がいるなら、まずは自分を責める前に、お茶でも飲んで一息ついてみてください。
焦らなくても大丈夫です。
長く続けるためのリカバリー力は、少しずつ身についていくものだと思います。
