脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。
農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。
今日は「ブルージェム」中心の剪定でした。
うちのブルーベリー農園では、わりと成長がゆっくりな品種です。
車枝のように、螺旋状につく結果枝の処理についても書いてみました。
ラビットアイ系「ブルージェム」
ブルージェムは、1970年に発表された品種なので、50 年以上前の古い品種です。
うちの農園の品種のラインナップは、相変わらずクラシカルです(笑)。
ブルージェムは、ラビットアイ系の中では早生品種で、うちの農園では8月上旬から中旬、クライマックスの次くらいのタイミングで熟してきます。
粒はそれほど大きくはなりませんが、多収で、皮も薄く食べやすい、ブルームが多いのが特徴です。
欠点は、天候が悪かったりして、味がのらない時は、味が薄く感じてしまうことがある点です。
味がやや日照時間に左右されやすい印象があります。
少しゆっくりめだったブルージェム
ブルージェムは、農園全体の中では、成長がすごい悪いわけでもありませんが、ややゆっくりめに成長してきました。
昨年から、収量が安定してきた印象です。
少しずつ株ごとの大きさもそろってきました。
開帳性で扇のような形になるため、少し枝が混みあいやすいので、
弱い枝を整理しつつ、強めに間引くように、剪定します。
ブルーベリーの剪定での「車枝」的な枝の整理
ブルーベリーの枝が、上からみると車の車輪のように出ている場合があります。
「車枝」というのは、一か所からたくさん枝がでることらしいので、微妙に違うかもしれませんが、
車枝的な枝の処理について、工夫していることを紹介します。
車のように枝が螺旋形でついているのは、枝がような角度になっても上へ枝を伸ばせるようになっているのだと思います。
まずは、基本に立ち戻って、「明らかに弱い枝」を整理してしまいます。
5cm未満程度の短い枝や針金のように細い枝を切ってしまいます。
「明らかに弱い枝」を切った後は、
ある程度、似たような雰囲気の枝が揃います。
その後、よく枝をみて「相対的にみて弱い枝」を見つけ出して切ります。
一見、同じように見えても、主枝同士や枝同士は、共存しつつ競争しているので、
その配置によって微妙な違いが出てきます。
- 枝の長さ
- 枝太さ
- 花芽の数
などをヒントに相対的にみて、これらが少ないものを間引いていきます。
ねじれていたり、曲がっているものも、何らかのアクシデントで変形しているので、負けている可能性が高いです。
主枝に角度がある場合、下からでている枝や、下向きの枝も弱い枝になっていることが多いです。
このように、弱い方から枝を少しずつ整理していくと、枝同士が競合しにくい樹形に整理されます。
枝同士が重なったりしていない、差があまりない枝どうしは、切らなくてももいいと考えています。
光環境などが均等で、競合しにくい、生育をしているためです。
ブルーベリーの本などには、切る枝が以下の図のように書かれていることが多いです。
明らかに弱い枝や、混みあっている場所で、相対的にみて弱い枝を切っていくと、
結果的に、教科書に書かれているような不要な枝を切っていることが多いような気がします。
これらの枝は、主枝同士や枝同士の競合に負け気味だからです。
そう考えると、枝の整理は、基本的には、相対的にみて弱いものを減らして、よりいいものの生育を助ける作業。
林業の間伐する木を選ぶ選木作業に少しにている気がしています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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