誰でもできる、剪定ばさみの簡単な研ぎ方vol557

ブルーベリー
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脱サラ元公務員、現在はブルーベリー&パーマカルチャーの農園をやっています 神崎辰哉(かんざきたつや(@ttykanz) )です。

農園の名前は長野県安曇野市、北アルプスの山麓で「ブルーベリーの森あづみの」といいます。

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ブルーベリーの剪定シーズンです。

剪定で使う道具は「剪定ばさみ」ですが、

何回も切るので、研いだりといったお手入れが大切になってきます。

スパッと切れるだけで、効率が全然違いますし、気持ちがいいです。

今回は、誰でも簡単にできる「剪定ばさみの研ぎ方」について書いてみました。

最初の頃は砥石を使っていましたが、剪定ばさみなど曲線の刃物は、ダイヤモンドシャープナーを使った方がやりやすいため、

最近はダイヤモンドシャープナーを使っています。

(私が使っているダイヤモンドシャープナー)

片面が「荒研ぎ」、もう片面が「仕上げ 」面になっています。

(柄に近い方は曲線で、先端に近い方は平らになっている)

また、平べったい面と曲線の面があるため、曲線の刃物が研ぎやすくなっています。

砥石でも研ぎ方は同じです。

(↓私が使っているダイヤモンドシャープナーです。包丁や鎌を研ぐのにも便利。)

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研ぐとはどういうことか?

何故、刃物はだんだん切れなくなってくるのでしょうか?

刃物には、物を切るのに、ちょうどよい一定の角度(30度~45度くらいが多い)がついています。

これが、使っていくうちに、だんだん丸くすり減ってくるので、よく切れなくなります。

まるまってしまった刃を、またちょうどよい角度にするために、刃を研ぐことが必要になります。

剪定ばさみの研ぎ方の実際

①剪定ばさみの汚れをおとす

まず、たわしなどで、剪定ばさみの汚れを落とします。

冬場は少なめですが、樹の樹液などが剪定ばさみには結構つきます。

これだけでも、かなり綺麗になります。

②刃に角度をつけるように研ぐ

最初に、剪定ばさみの刃の部分の、断面に角度がある面から研いでいきます。

最初は荒砥ぎ面を使い、30°~45°くらいの範囲で刃に当て、刃の背方向から刃のある方へ向かって研いでいきます。

はさみの刃が曲線になっているので、シャープナーの断面が丸くなっているところを使うと研ぎやすいです。

角度が小さくなるほど、切れ味はいいですが、摩耗しやすく、

角度が大きいほど、切り味は下がりますが、摩耗しにくくなります。

私は30°くらいのやや鋭角が好みです。

さらに、仕上げ面を使って、同じように研ぎます。

③刃のバリをとるように研ぐ

②の工程の後に、刃にバリのようなものができますので、それを削って取り除きます。

先ほど研いだ刃の裏側の平べったくなっている面を、

今度は刃の方向から刃の背の方向へ向かって研ぎます。

この面を研ぎすぎると、かみ合わせが悪くなるので、「仕上げ面」を使います。

削りすぎないよう、バリを取る程度にとどめます。

シャープナーの平べったい面を使うと便利です。

手でなでてみると、指にひっかかる感じがなくなっていれば、バリがとれています。

このとき、必ず研いでいる方向と逆向きになでるようにし、手を切らないように注意しましょう。

④刃の受け部分を研ぐ

刃の受けになっている方を研ぎます。

こちらも削りすぎないように「仕上げ面」を使います。

刃とかみ合わさる方向へ向かって研ぎます。

さらに、かみ合わせの面を研ぎます。

こちらも削りすぎると、かみ合わせが悪くなるので「仕上げ面」で研ぎます。

今度は、刃とかみ合わさる方向から、逆向きに向かって研ぎます。

錆止めを塗って完成

最後に、全体の汚れを水で流して、よく水分を拭き取ります。

仕上げに、錆び防止の油などを塗って完成です。

私は椿油100%のものを使っています。

剪定ばさみをほかの作物の収穫に使うこともあるためです。

多少高いですが、使う量自体がすごく少ないので、かなりもちます。

(↓私が使っている椿油です)

特にそういった事情がなければ、鉱物性の油でも構わないと思います。

刃の錆止めになるとともに、はさみがこすれる部分に油をなじませることで、

摩擦が少なくなり、動きがより軽快になる効果もあります。

剪定ばさみが輝いて見えます。

ちなみにこの剪定ばさみは私が学生の頃に「樹木学実習」という実習で使っていたもので、

20年以上前に買ったものですが、まだまだ現役です。

これで、また気持ちよく剪定作業ができます。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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